更新日:2025-07-12 11:45
投稿日:2025-07-12 11:45
女の正体はやっぱり…同時にホッとする自分
1周回って、インスタを再び開く。彼からのDMはまだ来ていなかった。かわりに、ストーリーズにハートマークが押されていた。きっと、いまここに急いで向かってくれている最中だ。
やっぱりそんなことない。いつもの考えすぎだ。
無理やりそうであってほしい方向に結論付けようとしたところ、見知らぬアカウントからのハートマークがあった。
興味本位でたどってみる。
――やっぱり。
嫌な予感は、この時点で当たっていることが確定した。
行きついたのは、さっきまでの隣人と思われるインスタアカウントだったから。だが、それと同時に、どこかホッとする自分もいた。
――本当に、あの人、仕事だったんだ……。
仕事とかこつけて、家族といることが私にとって最悪のパターンだったから。
彼は自分の元にやってきたけれど、あれ?
時間軸的に、きっとあの女性は、ずっと監視していたであろう私のインスタの投稿を見て、ここにやって来たはず。
彼と私が一緒にいないことを、本当に仕事に行っていることを確定すべく、心の安寧を得に来たのだろう。
彼女もまた、私と同じ病気に罹っている。
シンパシーを感じてしまう自分が憎い。ただ、私と同じ年くらいの、あんなにきれいな女性だったことは思っていなかった。奥さんは年上だと思い込んでいた。
厳密な年齢は聞いていなかったから特におかしいこともない。私の中の願望が、都合よく相手を鬼婆のような女として想像を膨らませていただけ。
だけど…
――ん? 子供はひとりじゃなかった?
ライフスタイル 新着一覧
世の女性の中には、せっかくの家族旅行中、「夫のイライラする言動」によって、楽しい雰囲気が台無しになってしまうケースも…...
「セルフラブ」という考え方は、確実に私の人生に大きな影響を及ぼしています。
セルフラブについて学び始めた時「世界...
さる9月2日(土)、千葉県流山市で「電車好き」と「ビール好き」垂涎の1日限りのイベントが開催されました。
通常は入...
昼間の細い路地を軽装の観光客が闊歩する。
誰かにとってはノスタルジーでも、また違う誰かにとっては新鮮に映るんだ...

「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
友達や同僚から人の悪口を聞かされたらあまり良い気分にならないでしょう。でもそれがユニークな悪口だとしたら、思わずクスッ...
【連載第57回】
ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、突然「コクハク」に登場! 生きものたち、...

説教をされて、いい気分になる人はあまりいませんよね。でも、いつもどこか偉そうで、何かと説教をしてくる人はいるもの。
...
物や情報に溢れた現代では、断捨離やミニマリストに憧れる人が多いですよね! でも、大人になってもどうしても捨てられないも...
人生の転機とは、その時には気がつかず、後になってから「転機だった」と気がつくもの。特に40代を過ぎると、人生の前半を振...
この数年で男性の日傘がすっかり定着したのも納得の暑さ。
日陰に逃げても、どこまでも太陽に追いかけられている気が...

子どもの頃は暇さえあれば遊んでいたのに、大人になると週末は「予定もないし、寝溜めしておくか〜」と何もしない1日を過ごし...
大人のみなさん、「私の人生、これで良かったの?」と考えて不安になる時はありませんか? そしてその不安、名前がついている...
8月の東京はなんと31日連続真夏日! いやー、暑かった。9月になったらちょっとは涼しくなるかなと思いきや、まだまだ厳し...
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...