ラウール「愛の、がっこう。」コア視聴率1%台で爆死寸前… “ホスト美化”演出に若者ソッポ

更新日:2025-07-18 14:43
投稿日:2025-07-17 17:00

 木村文乃(37)が主演を務め、Snow Manのラウール(22)がホストを演じるドラマ「愛の、がっこう。」(フジテレビ系)の初回放送の平均視聴率は世帯4.7%と、前作「波うららかに、めおと日和」よりも低調スタートとなった。より深刻なのが、コア視聴率の1.9%。若者に人気の當真あみ(18)主演の「ちはやふる・めぐり」(日本テレビ系)の初回(9日放送)の2.9%に、1%も差をつけられてしまった。

「コア視聴率は特に購買意欲が強いとされる概ね13歳から49歳までのファミリー層に個人視聴率のこと。フジが若者人気を当てこんでラウールにホストを演じさせたのは明らかですが、目論見が外れてしまったようです」(テレビ関係者)

 今作は、厳格な家庭で育った真面目な高校教師の小川愛実が、読み書きが苦手なホストのカヲルと出会い、必要な知識を教えるうちに惹かれ合うというたオリジナルラブストーリー。6月28日に改正風営法が施行されたことを受け、初回放送では<このドラマのホストクラブにおける一部表現には、違反となりうる営業行為が含まれています>などと注意喚起のテロップが表示された。

 ようやくCMが少しずつ再開されて“上納文化”から脱却しようとしている最中に、ホストを美化するドラマで勝負に出たフジに対し、《公共の電波でホストを美化しているフジの姿勢を疑う》といった厳しい指摘も出ている。

「2019年に歌舞伎町っでホスト刺殺未遂事件が起き、2023年にはホストに貢ぐために男性の恋愛感情を利用して総額約1億5000万円を騙し取った“頂きりりちゃん”が詐欺罪で逮捕され、今年1月に懲役8年6カ月の判決が確定しました。“ホス狂い”で人生を踏み外す女性の存在がかつてないほど注目されています。一方で、被害者に1600万円を渡した事によるトラブルで起きた新宿区タワーマンション刺殺事件や、浜松のガールズバー刺殺事件もありました。これまでもホストやキャバ嬢を主要キャストに据えるドラマはありましたが、今このタイミングで“巻き上げる側”を美化するドラマは時代に逆行していると言えるでしょう」(ドラマ制作関係者)

■ホスト役を引き受けたラウールにも飛び火

 こうした流れがある中でホスト役を引き受けてしまったラウールに対しても火の粉が降りかかろうとしている。

「ラウールはSTARTO ENTERTAINMENTとの契約と並行してパリのモデル事務所にも所属しています。そんな独自のブランド力を持ったラウールさんにホスト役をやらせることで、フジは話題性が高まると踏んだ部分もあるとは思いますが、アテが外れてしまったようです。一部ファンは喜んでいるのかもしれませんが、長い目を見るとラウールさんのブランディングにもホスト役がマイナス働く可能性もある。旧ジャニーズなら今作の仕事は受けさせなかったでしょうね」(芸能関係者)

 もっとも、ムーブメントを起こした「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」(フジ)で知られる井上由美子氏が脚本を手がけており、TVerでの再生数が初回は100万回を突破。どこかで突き抜ければ当初の厳しい評判が大反響に変わることもありそうだ。

  ◇  ◇  ◇

 Snow Manの目黒蓮の独走状態の弊害が出てきたようだ。関連記事【もっと読む】5周年のSnow Man“目黒蓮独走”で一抹の不安…水面下のファン離れ&グループ内格差…では、メンバー間の格差が開き始めた現状について伝えている。

エンタメ 新着一覧


「お月のもの」ネタ再び、寅子らの生理談議にマスターのヘンな気遣い
 よね(土居志央梨)は貧しい生い立ちを明かし、涼子(桜井ユキ)や寅子(伊藤沙莉)など、同級生らが恵まれていることに憤りを...
桧山珠美 2024-04-18 16:50 エンタメ
森香澄は“嫌われる女”を演じてる説 「女子アナ」抹消計画を進行中!?
 元・テレビ東京の「女子アナ」で、昨年3月に退社してフリーに転身後、バラエティ番組を中心に引っ張りだことなっている森香澄...
堺屋大地 2024-04-17 06:00 エンタメ
朝ドラ史上初の快挙!ヒロインの月のもの(生理)事情が描かれた
 生徒数が減り、存続の危機に陥る明律大学女子部。宣伝のため2年生の寅子(伊藤沙莉)たちは先輩の久保田(小林涼子)・中山(...
桧山珠美 2024-04-15 15:48 エンタメ
平野、神宮寺、岸のNumber_i返り咲きの春! 欲いえばもっともっと…
 さくら満開の春、Number_iがテレビに帰ってきました平野紫耀(27)、神宮寺勇太(26)、岸優太(28)、お久しぶ...
「ニャニャニャニャニャ」寅子の必殺技!いずれ強い虎になる“伏線”か?
 判決の日。寅子(伊藤沙莉)たちの予想は外れ、妻が着物を取り戻すことが認められる。大喜びする女子部の面々だったが、よね(...
桧山珠美 2024-04-12 18:20 エンタメ
不祥事芸人・フジモンの賛否両論の復帰劇!実は吉本への貢献度が抜群?
 昨年10月に当て逃げ事故を起こして活動自粛していたフジモンことFUJIWARA・藤本敏史が、3月23日放送の『さんまの...
堺屋大地 2024-04-12 06:00 エンタメ
寅子「あきらめたらそこで終わり」はもしや…名作漫画のイズムにニヤリ
 傍聴した裁判について尋ねた寅子(伊藤沙莉)に対し、穂高(小林薫)は皆で議論してみるよう促す。  暴力を振るう夫か...
桧山珠美 2024-04-11 15:25 エンタメ
トラコ入学、伊藤沙莉は表情筋を自由に操る女優…男装の山田よねにも注目
 昭和7年。晴れて「明律大学女子部法科」に入学した寅子(伊藤沙莉)のクラスには女子の憧れの的の華族令嬢・桜川涼子(桜井ユ...
桧山珠美 2024-04-08 18:38 エンタメ
“お騒がせ”青井実アナが心機一転、なにわ男子の道枝駿佑と似てるって⁉
 世の中の人がNHKに持つイメージといいますと、「真面目」「お堅い」「地味」といったところでしょうか。  そんな中...
逃げ恥の百合ちゃん役が“頭のいい女は頭の悪いふりをするしかない”発言
 穂高(小林薫)に出くわしたことで女子部への出願が母・はる(石田ゆり子)にばれてしまった寅子(伊藤沙莉)。  娘に...
桧山珠美 2024-04-05 15:30 エンタメ
「虎に翼」語りは尾野真千子 NHKアナと俳優のナレーションの違いは?
 寅子(伊藤沙莉)がお見合いに苦戦する中、親友の花江(森田望智)は寅子の兄・直道(上川周作)との結婚準備を順調に進めてい...
桧山珠美 2024-04-05 15:14 エンタメ
「虎に翼」シン・朝ドラの予感!わずか1話、たった15分で心つかんだ描写
 昭和6年・東京。女学校に通う猪爪寅子(伊藤沙莉)は父・直言(岡部たかし)、母・はる(石田ゆり子)から次々とお見合いを勧...
桧山珠美 2024-04-01 22:28 エンタメ
僥倖!世界に挑む赤西仁ほど「サムライマック」のCM向きな俳優はいない
 マクドナルドのCMにイケメンあり!  そんな声をちらほら耳にするようになりました。たとえば4月2日から全国放送さ...
平野らTOBEがドーム公演大成功の一方、暗雲立ち込める旧ジャニの逆転は
 3月14日から17日にかけて、滝沢秀明氏創設のTOBE所属アーティストによる東京ドーム公演「to HEROes ~TO...
こじらぶ 2024-03-30 06:00 エンタメ
ブギウギ最終回、水を差すようでスンマセン! 残念すぎる4つの演出と描写
 スズ子(趣里)のさよならコンサートが始まる。客席には懐かしい多くの面々がかけつけている。茨田りつ子(菊地凛子)、愛子(...
桧山珠美 2024-03-30 11:41 エンタメ
スズ子引退会見、“天敵の文屋”鮫島の「シャッポを脱ぐ」演出を読む
 歌手・福来スズ子(趣里)の引退会見の当日。スズ子は結局、羽鳥善一(草彅剛)とは話ができないまま会見に臨むことになってし...
桧山珠美 2024-03-27 14:30 エンタメ