NHK朝ドラ「あんぱん」でおばあちゃん役 浅田美代子はいい年の取り方をしているなぁ

更新日:2025-07-26 17:03
投稿日:2025-07-26 17:00

【城下尊之 芸能界ぶっちゃけトーク】

 先日、ある情報番組に女優の浅田美代子が出演していた。その日のテーマに合わせて、高年齢層の代表的な存在として話をしていた。

 実年齢が69歳というから、そういう立ち位置なのだろう。本業の女優業では現在、NHK朝ドラ「あんぱん」で今田美桜が演じる主人公の祖母役でいい味を出している。おばあちゃん役がよく似合っていて、実際のフリートークでも初老の上品な女性という雰囲気。いい年輪、年の取り方をしているなぁと思った。

 僕らにとっては「赤い風船」で歌手デビューし、その曲が人気ドラマ「時間ですよ」の劇中歌として使われ、しかも幼げな役で本人も出演したことを知っているだけに、「そうか、もう69歳かあ……」とうなってしまうところもある。

 浅田は中学・高校を“お嬢さま”学校として知られる東京女学館に通った。そのお嬢さんイメージのまま、時にはちょっと天然キャラをまじえて年を重ねてきたように思える。

 僕がよく覚えているのは、正月のハワイ取材を10年以上続けていた頃のことだ。当時のホノルル空港に張り込んで到着する芸能人を取材するのだが、ある朝、浅田が取材に応じてくれた。すでに女優業を中心に活動中で、お母さんを連れてハワイで休日を過ごすと話してくれた。

 その日の夕方、ワイキキのハレクラニホテルの入り口で別の取材の準備をしていると、浅田が近づいてきて「今朝、取材してくれましたよね。ありがとうございました」とわざわざ声をかけてくれた。

 何をしているのかと尋ねられたので、「野村克也監督夫人の野村沙知代さんの密着取材の一環でリムジンに乗ってやってくるシーンの撮影ですよ」と伝えると、「え! 邪魔にならないところで見ていいですか」と目を輝かせてきた。

 僕は「浅田さんの方が芸能界では先輩ですよ」と言ったのだが、当時、バラエティー番組で大人気だったサッチーを「だって生で見たことないもの」と大真面目で返してきた。そして車を降りるサッチーを撮影した後に浅田の方を見ると、「見ましたぁ」と笑って喜んでくれた。

 そんな素直さがまったく変わらないまま、“おばあちゃん”になった浅田。こう言っては失礼かもしれないが、長い女優人生は成功していると言えそう。そんな年の取り方を見習いたいものだ。 (金曜掲載)

 先日、ある情報番組に女優の浅田美代子が出演していた。その日のテーマに合わせて、高年齢層の代表的な存在として話をしていた。

 実年齢が69歳というから、そういう立ち位置なのだろう。本業の女優業では現在、NHK朝ドラ「あんぱん」で今田美桜が演じる主人公の祖母役でいい味を出している。おばあちゃん役がよく似合っていて、実際のフリートークでも初老の上品な女性という雰囲気。いい年輪、年の取り方をしているなぁと思った。

 僕らにとっては「赤い風船」で歌手デビューし、その曲が人気ドラマ「時間ですよ」の劇中歌として使われ、しかも幼げな役で本人も出演したことを知っているだけに、「そうか、もう69歳かあ……」とうなってしまうところもある。

 浅田は中学・高校を“お嬢さま”学校として知られる東京女学館に通った。そのお嬢さんイメージのまま、時にはちょっと天然キャラをまじえて年を重ねてきたように思える。

 僕がよく覚えているのは、正月のハワイ取材を10年以上続けていた頃のことだ。当時のホノルル空港に張り込んで到着する芸能人を取材するのだが、ある朝、浅田が取材に応じてくれた。すでに女優業を中心に活動中で、お母さんを連れてハワイで休日を過ごすと話してくれた。

 その日の夕方、ワイキキのハレクラニホテルの入り口で別の取材の準備をしていると、浅田が近づいてきて「今朝、取材してくれましたよね。ありがとうございました」とわざわざ声をかけてくれた。

 何をしているのかと尋ねられたので、「野村克也監督夫人の野村沙知代さんの密着取材の一環でリムジンに乗ってやってくるシーンの撮影ですよ」と伝えると、「え! 邪魔にならないところで見ていいですか」と目を輝かせてきた。

 僕は「浅田さんの方が芸能界では先輩ですよ」と言ったのだが、当時、バラエティー番組で大人気だったサッチーを「だって生で見たことないもの」と大真面目で返してきた。そして車を降りるサッチーを撮影した後に浅田の方を見ると、「見ましたぁ」と笑って喜んでくれた。

 そんな素直さがまったく変わらないまま、“おばあちゃん”になった浅田。こう言っては失礼かもしれないが、長い女優人生は成功していると言えそう。そんな年の取り方を見習いたいものだ。

(城下尊之/芸能ジャーナリスト)

エンタメ 新着一覧


「そんな若じゃき、ワシは愛したじゃが」竹雄の言葉に蘇る2人の歴史…
 逸馬(宮野真守)が連れてきた資産家の永守(中川大志)は、万太郎(神木隆之介)の図鑑の出版や標本の保存に投資をしたいと申...
桧山珠美 2023-09-16 16:20 エンタメ
田中みな実「三太郎」CMの鬼嫁が好評、元彼ネタ散りばめ行きつく先は?
 フリーアナウンサーで俳優の田中みな実(36)が絶好調だ。12日にはティファニー表参道のオープニングイベントにベージュの...
野暮な演出はナシ!万太郎と早川(宮野真守)感動の再会までテンポよく
 徳永教授(田中哲司)から、国が推し進める神社合祀令を神狩りだと断じ、反対する南方熊楠には深入りするな、と釘を刺された万...
桧山珠美 2023-09-14 14:50 エンタメ
配役に一本の筋…小林一三役・海宝直人は日本のミュージカル界を背負う男
 日本全国の植物を載せた図鑑がまもなく完成しようとしていた。が、浮かない様子の万太郎(神木隆之介)。これまで応援してくれ...
桧山珠美 2023-09-11 16:10 エンタメ
ジャニーズ会見で水がぶ飲みの東山新社長、イノッチは結婚指輪はめる派だった【写真付き】
 先週のトピックはなんといっても、7日に行われた故・ジャニー喜多川氏の性加害問題についてのジャニーズ事務所会見でしょう。...
安藤美姫は私生活の切り売りも辞さない…愛娘との2SHOTの先に“奥の手”
 フィギュアスケートの元世界選手権女王、安藤美姫(35)が6日に自身のInstagramに投稿した10歳の娘・ひまわりち...
万太郎夫婦の2カ月ぶりの夜…寿恵子お手製渋谷マップは一見価値あり!
「歩いて、観察して、万太郎さんならそうする。行こう、渋谷が私の横倉山になるまで」  新たな決意を胸に、再び渋谷へ向...
桧山珠美 2023-09-08 16:06 エンタメ
ただ落涙!去りゆくひとに“花道”、万太郎の手には亡き長女・園子の絵
 大学に辞表を提出した野宮(亀田佳明)、東京を去る前に長屋を訪れ、生まれたばかりの千鶴を含む槙野家の肖像画を描く。 ...
桧山珠美 2023-09-06 14:11 エンタメ
竹雄と綾の屋台「土佐」開店が超高速すぎる! 材料はいつ調達したの?
 十徳長屋の古参住人、牛久亭久兵衛(住田隆)が真打に昇進し、長屋を去ることに。万太郎(神木隆之介)らの前で落語を一席、披...
桧山珠美 2023-09-04 18:19 エンタメ
市原隼人のセクシービーム“大量注入”で盛り上がったのは間違いない
 市原隼人(36)はいつも眩しそうです。どうしてあんなに眩しそうなのか。私が考えるに、自分が放つセクシービームが乱反射し...
アイクぬわらの“おはガール”自宅連れ込み報道も「新社屋の呪い」にぴたり
 お笑いタレントのアイクぬわら(37)が8月28日、テレビ東京系の子供向けバラエティ番組「おはスタ」の卒業を突然、発表し...
2023-09-01 06:00 エンタメ
お見事!寺田心から濱田龍臣への人気子役リレー、キャスティングの妙
 万太郎(神木隆之介)が台湾に旅立ってしばらくのこと。大荷物を背負って、ひとりの青年が、万太郎を訪ねて長屋にやってきた。...
桧山珠美 2023-08-31 15:10 エンタメ
ピストル持たずに台湾入りした万太郎、なにやら凄い経歴の朝井大智!
 里中(いとうせいこう)や岩崎(皆川猿時)からの推薦で、万太郎(神木隆之介)は学術調査団の研究員として台湾に派遣されるこ...
桧山珠美 2023-08-30 16:13 エンタメ
バチェラー5完結!男が落ちるのは笑顔より泣きなのね 2023.8.29 (火)
 成功を収めた1人の独身男性=バチェラーとの“真実の愛”を得るため、様々な女性たちが競い合う婚活サバイバルシリーズ、「バ...
万太郎7年ぶりの植物学教室返り咲き、挨拶も小道具も“ドイツ一色”に
 明治26年。徳永教授(田中哲司)に正式な助手として迎えられた万太郎(神木隆之介)は、7年ぶりに植物学教室に戻ってきた。...
桧山珠美 2023-08-28 11:40 エンタメ
「ハヤブサ消防団」中村倫也と岡部たかしは“出世魚俳優”で大物感マシマシ
「ハヤブサ消防団」(テレビ朝日系)にハマっています。「VIVANT」(TBS系)ほどの派手さはありませんが、そこはそれ、...