「あんぱん」ミセス大森、キター!! 誰もが知る名曲がどう生まれるのか? のぶのパヤパヤ感はちょっと不安

桧山珠美 TVコラムニスト
更新日:2025-08-04 21:25
投稿日:2025-08-04 17:30

第19週「勇気の花」#91

 のぶ(今田美桜)は鉄子(戸田恵子)の秘書として多忙な日々を送っていた。嵩(北村匠海)も三星百貨店の宣伝部で一目置かれるようになっていた。ある日、嵩は舞台のポスターを描くことに。

 さっそくカフェで打ち合わせをしていると、いせたくやと名乗る青年(大森元貴)が話しかけてきて……。そんな中、ある漫画を読んで焦りを感じる嵩。のぶは嵩に週刊誌を差し出し、漫画の懸賞に応募してみてはと提案する。

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【本日のツボ】

ミセス大森、来た~

 ※※以下、ネタバレあります※※

 のぶがくらばあ(浅田美代子)の葬儀から戻ってきたら、世良さん(木原勝利)がいなくなっていました。「30秒上げます。30、29、28……」もうあのカウントダウンが聞けないのかと思うと残念です。世良だけは一生、鉄子先生にお仕えするとばかり思っていたのに……。

 というわけで、のぶが第一秘書に格上げしたわけですが、ちゃんとお役に立てているのか心配です。

 どうしてそんなふうに思うのか、と考えてみて、気が付いたのがあの嵩に貰った赤いハンドバッグです。けさも家を出る時、お弁当とバッグを別々に持っていましたが、あれ、小ぶり過ぎて、ハンカチと財布くらいしか入らないのでは、と。お弁当すら入らないのですから。

 色が色だけに、これからデートにでも行くのかというパヤパヤ感を醸し出し、とても仕事のでき政治家秘書にはみえません。

 そして、嵩です。こちらは、三星百貨店で「一目置かれる存在」になったそうで、そこは喜ばしいのですが、今日の放送で気になったのは、漫画を描きたいという嵩の思う漫画って、4コマ漫画のことなのでしょうか。

『サザエさん』とか『コボちゃん』のような。なにやら4コマの枠が書かれた用紙をみつめていたので……。だったら、「新宝島」の手塚治虫(ドラマでは手嶋治虫)にライバル心というか敗北感を持つのもおかしな話では? 

 本日のトピックはなんといっても、いせたくやの登場です。演じるはMrs. GREEN APPLEの大森元貴です。いせたくやのモデルはいずみたく。やなせたかし作詞、いずみたく作曲の「手のひらを太陽に」がどんなふうに生まれるのか、これは楽しみ!

桧山珠美
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TVコラムニスト
大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」、日刊ゲンダイ「あれもこれも言わせて」などで連載中。

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