「俺抜きで楽しく過ごすの?」“君のため”は愛情か支配か。号泣と怒りを繰り返す30歳男のワナ

おがわん ライター
更新日:2025-09-17 11:45
投稿日:2025-09-17 11:45
 最初は誠実で気遣いにあふれていた彼が、気づけば行動を制限し、自由を奪っていく——。「愛情」と「支配」の境界線とは?

人当たりの良い誠実そうな30歳男性との出会い

 私の友人・ミサキ(28歳・広告代理店勤務)が遭遇したのは、“束縛モンスター”だった。

 出会いは、共通の友人が開いたホームパーティー。おしゃれなマンションの一室に集まったのは10人ほど。最初は緊張していたミサキに、気さくに声をかけてくれたのがタクヤ(30歳・IT企業のエンジニア)だった。

 グラスを片手に「初めまして」と柔らかく笑うその姿は堅苦しさを感じさせず、人当たりの良さがにじんでいた。

 映画から旅行まで話題も豊富で、相手の話に耳を傾ける姿勢も好印象。「誠実そうな人だな」とミサキは感じた。

 その夜、タクヤから「今日は話せて楽しかった。また会えたら嬉しい」とLINEが届いた。やりとりは押しつけがましくなく自然体。翌週には食事に行く約束が決まり、2人は再び会うことになった。

【読まれています】「私はペット代わりじゃない!」“犬ファースト”男が求める伴侶の条件。28歳女性が別れを決意した瞬間

大切にされている幸せを嚙みしめていたのに

 初デートは落ち着いた和食店。タクヤは事前に予約しており、「仕事忙しいって聞いたから、疲れないように静かな場所にした」と気遣ってくれた。

 その心配りにミサキは心が温かくなった。食事中も「仕事はどんなときが一番大変?」「休みの日は何してるの?」と聞いてくれ、自分を知ろうとする誠実さを感じた。

 数回デートを重ねるうちに、タクヤはさらに優しさを見せた。体調を崩したときには薬を持ってきてくれ、残業続きの時期には「無理しないで、ちゃんとご飯食べてね」と連絡。

 休日には「ドライブに行こう」と誘い、郊外のカフェに連れて行ってくれたことも。友人たちに「すごく大事にされてるね」と羨ましがられるほどで、ミサキ自身も「こんなに大切にされる恋愛は初めて」と幸せを噛みしめていた。

 自然な流れで交際が始まり、ミサキは「ようやく安心できる恋人に出会えた」と思っていた。

おがわん
記事一覧
ライター
かつてちょっとだけ芸能の世界に所属。現在は縁あって、雑誌やWebメディアなどでライターとして活動中。エンタメ系から日常ネタまで、気になるあれこれを取材。楽しく読んでもらえる文章を目指して、日々ゆるっと執筆中です。

関連キーワード

ラブ 新着一覧


理想的な結婚相手とは? 後悔しないために見るべきポイント
 飲み会時の話題でもよく出てくる「結婚相手に求めるもの」ですが、皆さんはどんな理想をお持ちでしょうか? ちょっと前だと「...
若林杏樹 2022-12-14 06:00 ラブ
彼の髪&頭皮は大丈夫?特徴4つでわかるハゲる男性の見抜き方
 男性は、女性に比べてハゲる確率が高いですよね。女性としても、彼が将来ハゲるかどうかは気になるところ……。でも実は、4つ...
恋バナ調査隊 2022-12-14 06:00 ラブ
会える推し求む! どこまでOK?話題の「セクホス」大阪ルポ
 女がすなる「推し活」なるものを、私もしてみたい。  世間は、空前の推し活ブーム。特に女性の推し活は、リアルでもS...
久留米あぽろ 2024-02-19 12:31 ラブ
セックスレススルーは危険?仲良し夫婦こそ早めに向き合おう
「5年後に離婚する主婦」というインパクトのある名前をつけてTwitterや各SNSで発信しているまめです。 「コクハク...
豆木メイ 2022-12-13 06:00 ラブ
2回目の浮気が発覚!塗る薬は?賢い対処法と考えるべきこと
「2度と浮気はしない」と誓った彼が、再び浮気をしたらどうするのが正解なのでしょうか? 2回目の浮気が発覚した彼への対処法...
恋バナ調査隊 2022-12-12 06:00 ラブ
男は「人恋しい」時に浮気する!スキンシップ多めの予防テク
 昔から男性の浮気に苦しむ女性は後を経ちませんよね。中には「男は浮気する生き物」と割り切っている人もいるかもしれません。...
恋バナ調査隊 2022-12-11 06:00 ラブ
「彼は運命じゃなかっただけ」涙腺崩壊!失恋時の友達神LINE
 何歳になっても、失恋は心を大きくえぐられるような痛みを伴いますよね。でも、つらい失恋の時期、友達からのちょっとした一言...
2022-12-11 06:00 ラブ
浮気調査の尾行に気づかないふりって…!不倫相手の暴走LINE
 夫が不倫にハマり、悩んでいる妻は多いようです。中には、ただでさえ夫に裏切られて、怒りや悲しみや今後の不安で頭がいっぱい...
恋バナ調査隊 2022-12-10 17:49 ラブ
性生活も“下手くそ”って酷すぎない?恋人のモラハラに悩む女
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2022-12-10 06:00 ラブ
「資産狙いの寄生虫かも…」恋人の打算に幻滅し始めた男性
「冷酷と激情のあいだvol.120〜女性編〜」では、半同棲にある恋人・ツヨシさん(41歳・仮名)がモラハラを始めたことに...
並木まき 2022-12-10 06:00 ラブ
チッ!と舌打ちで「付き合ってあげてる」彼女に幻滅した一言
 あなたが何気なく言った一言で、彼はあなたに幻滅するかもしれません。  男性陣の【彼女に言われて幻滅した一言】をエ...
恋バナ調査隊 2022-12-10 06:00 ラブ
「長続きする不倫」の掟、あなたの幸せってなんですか?
 今不倫をしている女性は「この幸せはいつまで続くんだろう」と、漠然とした不安を抱えているでしょう。でも、もし【長続きする...
恋バナ調査隊 2022-12-09 06:00 ラブ
許した?まさか! 夫に浮気されても離婚しない妻たちの理由
 夫に浮気され、つらい思いをしている女性に対し「どうして離婚しないの?」と疑問を持つ人もいるでしょう。あるいは「浮気を許...
恋バナ調査隊 2022-12-08 06:00 ラブ
まだ間に合う!“クリぼっち”回避は「SNSの長文投稿」を探す
 もうすぐクリスマス。今年もクリぼっちなんだろうなぁ……と、諦め気味の女性も多いようですが、諦めるのはまだ早いのです。 ...
内藤みか 2022-12-08 06:00 ラブ
草食系男子を落としたい!ロールキャベツとガチは似て非なり
 亭主関白の時代は、はるか昔に終了し、出世にも恋愛にも淡々としている「草食系男子」が多いといわれています。  今狙って...
若林杏樹 2022-12-07 06:00 ラブ
うわ、ないわー!嘘泣きしながら枝豆を食べる女性にドン引き
「男は女の涙に弱い」とよく言われていますよね。そのため、涙を武器にしている女性もいるでしょう。ただその涙、男性には嘘泣き...
恋バナ調査隊 2022-12-07 06:00 ラブ