吉岡里帆「あざといイメージ」拭えず "フラーム移籍後初"の主演映画が大苦戦…大赤字の可能性も
吉岡里帆(32)が所属事務所を「フラーム」に移してから初めての主演映画となる「九龍ジェネリックロマンス」(バンダイナムコフィルムワークス)が8月29日に公開され、初日から3日間の興行収入ランキングがトップ10圏外となり、映画関係者に衝撃を与えている。
原作は週刊ヤングジャンプ(集英社)に連載中の、今年8月時点で累計部数が160万部を突破した人気漫画。今年4月期にはテレビ東京系でアニメが放送され、異なる媒体を同時に利用するメディアミックスと、ティザーで公開された吉岡のセクシーなチャイナドレス姿で注目の話題作になるはずだった。
「吉岡の共演相手は2023年12月公開の映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』で、福原遥を相手に約45.4億円の興収を上げた水上恒司(26)。今回の興収も『あの花』と同等かそれ以上と囁かれていただけに、公開から3日間のランキングがまさかの圏外だったことに驚きが広がっています」(映画関係者)
吉岡が昨年4月の移籍後初めての出演となった今年1月期のTBS系日曜劇場「御上先生」は世帯平均視聴率10.7%(ビデオリサーチ社調べ、関東地区)を記録。また今年7月に発表された上半期タレントCM起用社数ランキング(ニホンモニター社調べ)でも、契約クライアント数は9社に上り、上位にランクインした。
しかし「九龍~」は、この勢いのまま推移すると、筆者の試算によれば最終興収が1億円にも届かなそうだ。
「真夏の台湾でロケもあった『九龍~』の製作費は、低く見積もっても3億円程度ですから、興行的には大赤字ですよ。劇場公開以降の二次使用などで、どこまで費用が回収できるのかに早くも注目が集まっています」(前出の映画関係者)
吉岡は出演ドラマが高評価で、昨年はCMサイト社の“男性が選ぶ!結婚したい「30代女優」ランキング”では、あの綾瀬はるかを抜いてトップに輝いた。なのに、なぜ映画がここまでの記録的不入りになったのだろうか。
■根底に女性層の拒否反応
「細かい分析はこれからになりますが、『九龍~』の観客は、絶品の演技を見せる水上が出演しているにもかかわらず、若い女性層が少ない傾向にあります。原作や他の共演者に致命的欠陥が見つからないとすると、福原とのバディーは見られるけど、吉岡とのバディーには関心が薄いことが敗因だと考えられます」(別の映画関係者)
吉岡といえば、少し前まで複数の芸能マスコミに“あざとい”“媚びている”“わざとらしい”などと指摘されてきた。ドラマや映画のプロモーションでの共演者に対する上目遣いやしゃべり方、写真集でナイスボディーを惜しげもなく披露する吉岡の姿や表情が“鼻について仕方がない”などとSNSを中心に言われてきた。
フラームに移籍し、イメチェンに成功したと見られていたが、根底にある女性層の拒否反応は覆らなかったということか。前出の映画関係者も「公開映画館に足しげく通っているのは、吉岡のコスプレに反応している熱狂的な“里帆フリーク”の男性ファンばかり……」と分析している。
女優は、全世代の年齢層、中でも特に同性から愛されるのが理想の形とされ、ひいては“国民的”と称される究極の存在にもなり得る。吉岡はこれから女優を続けていく上で、同性からの致命的反発をどう克服していくのかが、今後の大きな課題になっていきそうだ。
(芋澤貞雄/芸能ジャーナリスト)
エンタメ 新着一覧
