『あんぱん』担当編集者の“セリフ”にモヤッ…。そしてメイコはまた歌うのだろうか

桧山珠美 TVコラムニスト
更新日:2025-09-16 11:03
投稿日:2025-09-16 11:00

第25週「「怪傑アンパンマン」#121

 ようやく世に出た絵本『あんぱんまん』は売れないままだった。それでものぶ(今田美桜)は、子どもたちに読み聞かせを続ける。そして雑誌『詩とメルヘン』の創刊から1年、嵩(北村匠海)は他の雑誌の編集長も務め、ますます忙しくなっていた。

 そんな中、アンパンマンを『詩とメルヘン』で連載することに。だが、連載された『怪傑アンパンマン』はあまり話題にならなかった。1年後、たくや(大森元貴)が柳井家にやってきて……。

【こちらもどうぞ】「あんぱん」津田健次郎に演技賞を差し上げたい。東海林の“最後”が完璧だった。ひとつだけ残念だったこと

【本日のツボ】

「二度とああいうものは描かないでください」と言い放つ担当編集者

 ※※以下、ネタバレあります※※

 依然、人気の出ない「あんぱんまん」。なかなか人気が出なかったというのは史実として知られていますが、最初に「あんぱんまん」を文芸誌に掲載したあの女性担当編集者・本間詩織(平井珠生)が、「二度とああいうものは書かないでください」と言い放ったのはどうなのでしょう。

 これも史実なら仕方がありません。「見る目のなかった編集者」だったわけですから。

 ですが、創作上の都合上ならば、本当は「あんぱんまん」を世に贈り出した立役者なのに、そんなふうに描かれてしまうのはあんまりです。かりに、モデルとなった人やその家族が見ていたら、どんな気持ちになるだろうな、と考えてしまいました。

桧山珠美
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TVコラムニスト
大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」、日刊ゲンダイ「あれもこれも言わせて」などで連載中。

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