「あんぱん」石橋蓮司の“なりきりアンパンマン”が見れるとは! 登美子(松嶋菜々子)は毒親返上か

桧山珠美 TVコラムニスト
更新日:2025-09-22 16:22
投稿日:2025-09-22 16:22

第25週「愛と勇気だけが友達さ」#126

 のぶ(今田美桜)が撮ったミュージカルの写真を見ていた嵩(北村匠海)は、こっそり来ていた登美子(松嶋菜々子)が写った写真を見て驚く。そんな中、のぶ、登美子、羽多子(江口のりこ)が旅行することに。

 出発前夜、初めて柳井家に泊まる登美子と布団を並べて横になった嵩は…。旅行から戻り、カメラを手に写真屋を訪れたのぶは、店主に声をかけられる。

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【本日のツボ】

石橋蓮司のなりきりアンパンマン

 ※※以下、ネタバレあります※※

 だんだん嵩が不憫になってきました。あまりにもポンコツに描かれているので。あの狭い客席、しかも8割以上がチビッコというなかで、登美子が入れば、わかるっていうものでしょう。マノ・ゴロー(伊礼彼方)と並んで客席を見ていたのはなんだったのでしょう。嵩、ぼんやりにもほどがあります。

 そりゃ、担当編集者にもナメられるわ、と思いました。それにしても、あんなに失礼な担当編集者がいますかね。このドラマ、以前の女性編集者もそうでしたが、出てくる担当編集者が全員失礼で、脚本の中園ミホさんが、よっぽど編集者に恨みをお持ちなのでは、と思ってしまいます。

 そんな失礼な編集者に、食ってかかる登美子は、母の心を取り戻し、毒親返上というところでしょうか。

 そして、高知旅行です。旅行の支度をしている時に、どうせ行かないんだろうなとは思いましたが、それでも、千代子(戸田菜穂)とウイスケ(ウイスキー)で乾杯したり、コン太(櫻井健人)のたまご食堂を訪れたり、これぞ最終週というような、高知への感謝を伝えるようなことがあってもいいのでは、思っていたのですが…。

 薄々気づいていましたが、御免代町のセットはもうとっくにバラしてしまったのではないか、と。だから、行きたくても行けないに違いありません。

桧山珠美
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TVコラムニスト
大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」、日刊ゲンダイ「あれもこれも言わせて」などで連載中。

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