私が『愛の、がっこう。』に重ねた親との苦しい関係。振り返ってわかる“完璧じゃない”からこそ得られたもの

mirae.(みれ) ライター
更新日:2025-10-02 11:45
投稿日:2025-10-02 11:45

「愛されていたはずなのに、なぜか苦しかった」

 今思えば、子どもとの適切な距離感や関わり方を知らずに、手探りで親になったのだろうと想像しています。

 また、勉強や学歴にうるさくなかったのは、結果的に私を救ってくれた気がします。

 勉強が苦手で、好きなことに熱中するタイプだった私は、自由に進路を選び、今こうしてフリーランスとして働いています。その生き方をガミガミと否定されることがなかったのは、親が“完璧ではなかった”からこそ得られた自由だったのかもしれません。

『愛の、がっこう。』を見て改めて感じたのは、「愛されていたはずなのに、なぜか苦しかった」という感情は、誰の中にもあるのかもしれないということです。

 支配と愛情、期待と無関心--その境目はとても曖昧で、どれも子どもの心に傷を残します。だからこそ、ドラマの中で、それぞれの傷を抱えた人たちがぶつかり合い、少しずつでも前に進もうとする姿に、心を動かされたのだと思います。

 そして、ふと思うのです。果たして“毒親”とは何なのか?と。

 子ども本人が「この親のもとに生まれてよかった」と思えるのであれば、たとえ周囲からは“毒”に見えたとしても、その人にとってはそうではないのかもしれません。

 同時に、誰もがふとした拍子に“毒親”になってしまう可能性もある。

「子どものため」と思った言葉や行動が、いつか心を縛る鎖になるかもしれない――。

 そのことを忘れてはならない、と自戒も込めて感じています。あなたは、自分の親からの“愛”を、どんなふうに受け取ってきましたか?

mirae.(みれ)
記事一覧
ライター
アラフィフのフリーライター。ライター歴は15年以上。いろいろこじれて48歳で処女卒業。現在は性に奔放で貪欲に、独身生活を謳歌中。
X

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


令和なのに「婦人会=奴隷」な件! 田舎あるあるに見る窮屈な人間関係
 田舎は人と人の繋がりが濃く、助け合ったり情報を共有し合ったりできるメリットがあります。しかし、その濃さや交友関係の狭さ...
「秋波を送る」は、もはや美人だけの特権ではない。
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
【銀座】カラオケ館が仕掛ける“ノマド喫茶”誕生!無料豚汁の具がデカい
 人気のスタバやドトールはいつも満席でカフェ難民になることもしばしばな銀座・有楽町エリア。そんな都内喫茶激戦区で、カラオ...
インスタは安定のウザイ投稿祭りだよ!「可愛いよ」待ちがごく痛々しい
 知人・友人の生活を垣間見ることができる、インスタ。友人の近況を知れたり、幸せのお裾分けをしてもらったりと良いところがあ...
【独自】すいかばか'24~究極のレシピを求めて#1 「寿風土ファーム」代表・小林栄一さんのある決意
 4月の始め、白州は少し遅めの春。冬を越した畑は、春の七草ホトケノザで一面紫の絨毯のようだった。  久しぶりに会っ...
祖父がぽつり「年上女が好きだけど誰も生きてねえ」後期高齢者のLINEには切なさがつきもの
 最近では、後期高齢者でもスマホを操り、LINEを使いこなす人も多くいます。でも、おじいちゃんやおばあちゃんから送られて...
【拡散禁止】リモートワークのサボり方を全力で考えた。25分→5分の法則
 リモートワークの醍醐味といえば何ですか? そうです、サボりですね! リモートワークのときは周りの目もないので、やらなけ...
買って正解!不正解?「ニトリ」99円バスグッズが机周りで優秀だった件
 ニトリから生まれたインテリア雑貨のお店『デコホーム』で購入したバスグッズを紹介します♪  デコホームの魅力はなん...
親の介護が必要に【専門家監修】一人で悩まない!知っておきたい公的制度
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
長崎県の池島に上陸! お土産に夢中な“たまたま”をこっそり激写
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
任期中に【18万円】の最低保証!シンママ生活応援プロジェクト
 ただいま、『コクハクリーダーズ』2期生を、絶賛募集中!  今回は「シングルマザー応援企画」。シングルマザーであれ...
2024-05-15 11:40 ライフスタイル
花の値段も上がる一方だが、買いに来る女は必ずしもお金持ちとは限らない
 連日連夜「これも値上がりかぁ」と悶々としております。大好きなお菓子や菓子パンのサイズや個数が減っているのを確認するたび...
在宅ワークの暇つぶしも恋バナに限る。独女、久しぶりの胸アツ実況中継
 コロナ禍で、一気に在宅ワークをする人が増えましたよね。でも会社にいる時とは違い、雑談や電話などの雑務も減るため、在宅ワ...
職場の「かまってちゃんおばさん」対処法 波風立てずに断るひと言がある
 どの職場にもほぼいる「かまってちゃんおばさん」。忙しい仕事中に「かまって」アピールされたり雑談で引き止められたりすると...
これヒットだわ…薄い・軽い・便利!40女を身軽にするU-1000円“神”3品
「薄型」で「便利」の2つが揃ったアイテムは、自宅だけでなく、出張や旅行でも活躍間違いなし…!  40代になると、出かけ...
【常勝無敗】ビールしか勝たん!飲み会好きな40女の太らないルール3本柱
 嬉しいことに最近飲みのお誘いが増えております。コロナ禍のあの日々はいったい何だったんだ…というくらい。とはいえ、気にな...