さわやかなイケメン選手のはずが…男子バレーボール高橋藍の“ウラの顔”

更新日:2025-11-06 17:03
投稿日:2025-11-06 17:00

【芸能界クロスロード】

 男子バレーボールの髙橋藍(24)がインフルエンサーのuka.、AV女優の河北彩伽と二股交際していたことが「文春」で報じられた。

 バレー界屈指のモテ男でありながら、uka.とは事務所を通じて知り合い交際。河北はSNSを通じ自らアプローチして二股交際に至ったという。コートで見せるさわやかなイケメンのもうひとつの顔は「肉食系男子」だったというお話だが、最近の男子バレー界を取り巻く環境には違和感を覚える。

 髙橋がコートに登場すれば、アイドルのコンサートと見まがうような声援が飛び交い、会場の外には出待ちする女性があふれる。

 アイドルなら日常の光景も、アスリートを取り囲む女性ファンの多くはバレーが好きで応援に来ているというより、「生の髙橋が見たい」という女性ではないかと思えてしまう。

 バレー界が女性ファンを集めるのは、今に始まったことではない。1990年代のフジテレビのワールドカップ中継では旧ジャニーズとコラボ。その年の新グループを特別応援サポーターにした。

 試合前の会場でグループが盛り上げ応援すれば、アイドル見たさで女性ファンがどっと押し寄せ熱狂する。テレビ中継もアイドルたちが全面的に宣伝をサポートして視聴率アップを図った。バレーボールファンにとっては「余計な演出」と不平も出ていた。

 中継後の場外では事件も起きた。当時、フジのアナウンサーだった菊間千乃が、打ち上げを兼ねて夜の街に繰り出し、グループの未成年男子にお酒を飲ませたとして菊間は謹慎。男子も活動禁止となり実家に帰された。

 最近ではバレーの試合にアイドルを呼ぶことはなくなったが、そもそもアイドル人気に頼るスポーツが他にあるだろうか。

 スポーツは競技を通じてファンを獲得していく。大リーグで活躍する大谷翔平は、大谷のホームラン見たさで野球中継に夢中になりファンになる。

 サッカーの三笘薫もワールドカップで「三笘の1ミリ」が話題となり観客動員の立役者になった。ラグビーの世界大会でも五郎丸歩がプレースキックするときのルーティンをきっかけにラグビーファンを増やした。最近はバスケが五輪に久しぶりに出場して人気は上昇。Bリーグも活気が出てきている。バレーだけは古い体質が変わらず。今年の世界バレーを中継したTBSは視聴率のため? アイドル並みのビジュアルの髙橋を前面に押し出した。ドラマやバラエティーがアイドルを起用して一定数のファンを獲得するように、髙橋を「客寄せ」のように取り上げた。中継中も必要以上に髙橋を中心にしたカメラワーク。明らかに女性を意識した演出だった。スポーツ中継まで視聴率を取るために算段するテレビ局の体質は今も変わっていない。

 裏を返せば、現在のバレー日本男子のレベルが世界に追いついていないことを物語っている。実際、1次リーグで敗退したが、負けても髙橋の女性人気だけは変わらず。少し羽目を外した結果、“出るくいは--”文春砲に撃たれた。「人気に影響しなければいいが」と心配の声も上がっている。

 本来、大谷選手のように活躍する姿を見せて初めてファンがつく。バレーがビジュアル優先でファンを獲得してもその場しのぎに過ぎない。バレーも世界と同等に戦えるレベルになってこそ、真のファンはつく。テレビ局もバレー選手をアイドルのように扱う中継を考え直す必要がある。

(二田一比古/ジャーナリスト)

エンタメ 新着一覧


松本人志「DT+」アンチの批判が意外と少ない“切ない”事情…2年ぶり始動も反応冷ややか
 ダウンタウンの松本人志(62=写真)が11月1日、約1年10カ月ぶりに芸能活動を再開したが、意外というか、冷ややかな反...
2025-11-03 17:03 エンタメ
大河「べらぼう」視聴率歴代ワースト3目前も高評価キープ…横浜流星を支えた高岡早紀ら女優陣の新境地
 最終回まで残り10話もない。横浜流星(29)主演のNHK大河「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」。10月26日放送の第41話...
2025-11-05 07:18 エンタメ
街頭インタビュー改ざんは「月曜から夜ふかし」だけか? 欲しいコメント取れず現場は四苦八苦
 日本テレビ系バラエティー番組「月曜から夜ふかし」は、街頭インタビューでのやりとりを捏造したとして、放送倫理・番組向上機...
2025-11-02 17:03 エンタメ
「自然体の演技」を自然にこなす 夏帆の「普通」でいられる魅力
【今週グサッときた名言珍言】 「自分の中で『ご褒美仕事』って呼ばせていただいてるんですけど」 (夏帆/TBS系「A-...
2025-11-02 17:03 エンタメ
窪塚洋介「すべて変わっても、直感だけは変わらない」俳優30年、次元を超えてもブレない“自分軸”
 1995年に俳優デビューし、今年は活動30周年を迎えた窪塚洋介さん(46歳)。現在、松田龍平さんとW主演を務める映画『...
望月ふみ 2025-11-02 11:45 エンタメ
今田美桜が"あんぱん疲れ"で目黒蓮の二の舞いになる懸念…超過酷な朝ドラヒロインのスケジュール
 今田美桜(28)が、ファンたちとの貴重な交流の機会である「今田美桜スペシャルイベント2025」の、突然の延期を先日発表...
2025-11-01 17:03 エンタメ
近藤真彦が高校進学時に堀越ではなく明大中野に決まった背景にジャニー喜多川氏のトラウマ
【続・あの有名人の意外な学歴 】#14  近藤真彦(歌手)   ◇  ◇  ◇ 「近藤真彦(61)もジャニー喜多川...
2025-11-01 17:03 エンタメ
「国宝」大ヒットの裏で映画界の惨状…テレビが製作にかかわるデメリット
【城下尊之 芸能界ぶっちゃけトーク】  先日、映画や配信ドラマなどを製作するプロデューサーとゆっくり話をする機会があっ...
2025-11-01 17:03 エンタメ
松坂桃李、横浜流星…若手俳優の登竜門「戦隊ヒーロー」のママ需要の影響と"戦隊内不倫"報道の余波
 テレビ朝日系で放送されている特撮ヒーロー「スーパー戦隊シリーズ」が、現在放送中の49作目「ナンバーワン戦隊ゴジュウジャ...
2025-11-01 17:03 エンタメ
「ばけばけ」トキ(髙石あかり)の“違和感”、その正体が判明。運命の鐘ではなかったけれど
 ヘブン(トミー・バストウ)の初登校前日。いまだヘブンとコミュニケーションがとれず焦る錦織(吉沢亮)は、知事(佐野史郎)...
桧山珠美 2025-11-01 12:45 エンタメ
葵わかなが卒業した日本女子体育大付属二階堂高校の凄さ 3人も“朝ドラヒロイン”を輩出
【続・あの有名人の意外な学歴 】#13  葵わかな(女優)   ◇  ◇  ◇  10月12日に始まったドラマ「す...
2025-10-31 17:03 エンタメ
大悟が“次のお笑い界のドン”で決まり? フジ「酒のツマミ」終了は強固な存在感の証左か
 フジテレビ系バラエティー「酒のツマミになる話」が年内で終了することが明らかとなった。同番組は、2021年4月にレギュラ...
2025-11-04 10:33 エンタメ
どうする米倉涼子? 復帰への残された道は「人権救済」の民事訴訟か「記者会見」
「本来、人権救済を申し立てるべきなのは、この人ではないか…」などの声もある。いま、芸能界で窮地に追い込まれているのが、女...
2025-10-31 17:03 エンタメ
「ばけばけ」振り回されっぱなしの錦織(吉沢亮)が気の毒…ふたりの会話は聞き捨てならない
 しじみ売りに花田旅館を訪れたトキ(髙石あかり)は、主人の平太(生瀬勝久)やツル(池谷のぶえ)、ウメ(野内まる)と共に、...
桧山珠美 2025-10-30 18:05 エンタメ
大泉洋「ちょっとだけエスパー」脚本・野木亜紀子の遊び心に期待大
【碓井広義 テレビ 見るべきものは!!】  異色度では今期ドラマのナンバーワンかもしれない。大泉洋主演「ちょっとだけエ...
2025-10-30 17:03 エンタメ
天海祐希「緊急取調室5」シリーズ最高評価のワケ《これで見納めか》“完結ロス”の声続々
「これで最後なんて何とももったいない」(ドラマ制作会社関係者)という声も聞こえてくる。天海祐希(58=写真)主演のテレビ...
2025-10-30 17:03 エンタメ