嵐ラストで「500億円ボロ儲け」でも“びた一文払われない”性被害者も…藤島ジュリー景子氏に問われる責任問題

更新日:2025-11-24 17:03
投稿日:2025-11-24 17:00

 STARTO ENTERTAINMENTが嵐のコンサートツアーを22日に発表したことで、旧ジャニーズ事務所社長の藤島ジュリー景子氏(59)の言動が業界やファンの間で取り沙汰されている。

 チケット売上約90億~300億円、観客動員は約75万人、ファンクラブ関連、スポンサー、配信などを含む総合収益は150億円超、最大で500億円規模とする試算や予測が報じられているなか、ジュリー氏の動向が一部で注目を集めているのだという。

「もともと嵐が解散という選択肢を取らなかったのも、2021年から無期限活動休止としたのもジュリー氏の判断でした。7月に刊行した『ラストインタビュー -藤島ジュリー景子との47時間-』で、《最終的に『解散ではなく、休止という形にしたら』と提案したのは私です》と明確に認めています。解散話もあるなか、2017年にリーダーの大野智が辞めたいという気持ちをメンバーに言い出せず、悩んでいたところを支えたとし、ジュリー氏は《なんとか精神を保ってやってきたのをずっと近くで見ていたので、これ以上何かを強いてしまえば本当に壊れてしまうと思ったんですよね》と振り返った。解散コンサートは、ジャニーズからの歴代グループでも、全員がやれたわけじゃないし、晴れて、一大イベントが実現することになり、感慨ひとしおなのではないかというのです」

 とは、マスコミ関係者だ。

「しかし、ジュリー氏の発言はファンの間では必ずしも好意的に受け止められてはいませんでした。休止提案が報じられた8月、『FLASH』は《“アドバイス”にファン怒り『お金入ってこないもんね』》との見出しで、Xでのファンの反響を伝えています。《しんどい大野くんに、休止と提案したのは、もう無理かもしれないのに、ファンクラブ収入を保持したかっただけ》《解散されたらFCのお金入ってこないもんね》などというものです。こうした反応が全てではないにせよ、活動休止中、一度も請求が止まることのなかったFC会費と、復活を待ち望んで、首を長くしていたファンの気持ちには、言いしれぬものがあるようです。とりわけ2024年はデビュー25周年で、期待に胸を膨らませながら結局肩透かしで、もう会費を払い続けられないと退会するファンも続出したそうです」(同)

 今年5月にFCへの「新規入会」を一次的に休止するとの発表があり、その後再び受付が始まったが、新規入会者にチケット購入の権利が与えられなかったりして、また一部ファンの混乱が続いているという。それが「人気グループ見たさのファンに、チケットなどの配分で差をつける昔からのジャニーズビジネス」(業界関係者)なのかも知れない。

■性加害被害たちの心の傷に塩を塗りつけるような裁判では…

 ジュリー氏をめぐっては、叔父のジャニーズ創業者、故ジャニー喜多川氏による性加害問題への補償でも、一部で疑問符がついている。被害者らへの取材を続けるYouTubeチャンネル「河田町姉妹のおしゃべりワイドショー」MCのひとり、リポーターの小柳美江さんはこう言う。

「ジュリーさんは2023年9月の記者会見で被害者に謝罪の言葉を述べ、その責任を取って(旧ジャニーズ事務所)社長を辞任し、被害者への補償や救済に責任を持って対応する意向を示されました。その後、補償金の支払いは一定の進捗を見せているものの、被害申告者への説明責任も補償の透明性もあるようには見えず、申告を全面否定された被害申告者の訴訟では、苦しい思いをした人がまた心の傷に塩を塗られ、尊厳すら傷つけられられているような場面も続いています。そんな方々の苦悩、訴え、悔しさを間近で何度も取材させていただいている立場からすると、嵐メンバーは全く無関係ですが、莫大な収益のごく一部でも彼らに回すことはお考えにならないのか。かつての勢いを取り戻したような、今のジュリーさんたち旧ジャニーズを、今も蔑ろにされているとと思っている被害者たちがどんな思いで見ているのか、お耳には入っていないのでしょうかと、伺ってみたいものです」

 途方もない額の売り上げが取り沙汰される一方、被害補償金どころか被害訴えも無視されている性加害問題の被害申告者たちは救われない。

  ◇  ◇  ◇

【関連記事】「元TOKIO国分太一の日テレへの"反撃"に見え隠れする藤島ジュリー景子氏の陰」なども必読だ。

エンタメ 新着一覧


羽生結弦を癒すのはプーさん…自由に恋愛もできないなんて気の毒過ぎる
 羽生結弦にはまったく驚かされてばかりです。  今年、8月4日に電撃婚を発表したときも、ビックリでしたが、そのわず...
地殻変動!下剋上球児、うちの弁護士…視聴率では見えないバズり作品は
 シリーズものを除いた主要民放プライム帯ドラマ全12作の全話平均視聴率が5.9%(ビデオリサーチ調べ・関東地区・世帯=以...
こじらぶ 2023-11-25 06:00 エンタメ
ゴンベエ(宇野祥平)の素性が明らかに…上方新喜劇ばりの人情劇がグー
 ツヤ(水川あさみ)が亡くなり、スズ子(趣里)は梅吉(柳葉敏郎)と今後のはな湯をどのようにしていくか相談する。  ...
桧山珠美 2023-11-24 16:11 エンタメ
母ツヤ(水川あさみ)笑顔の最期、「ナレ死」に救われた
 大阪に戻ってきたスズ子(趣里)は病床のツヤ(水川あさみ)と再会する。ツヤの病状のことを受け止めきれないスズ子は、梅吉(...
桧山珠美 2023-11-23 16:05 エンタメ
六郎役・黒崎煌代の将来性、母ツヤとやり取りに泣けて泣けて笑える
 六郎(黒崎煌代)の出征の日がせまり、六郎は頭を丸め恥ずかしそうにしている。相変わらず体調が悪いツヤ(水川あさみ)は専門...
桧山珠美 2023-11-21 17:30 エンタメ
「下剋上球児」で“令和のキムタク”になりそうなイケメン俳優は?
 2019年のドラマ、「3年A組-今から皆さんは、人質です」(日本テレビ系)を覚えていますか?  菅田将暉が教師役...
「らんまん」のデジャヴ? ヤバ藤化するダンサーの中山、秋山逃げて~
 内緒の話があると松永(新納慎也)から呼び出されたスズ子(趣里)は、梅丸のライバルである日宝に一緒に移籍しないかと誘われ...
桧山珠美 2023-11-14 16:15 エンタメ
木下優樹菜から迸るガチヤンキー魂!前言撤回、TV再登場するタチの悪さ
木下優樹菜様(元タレント・35歳)  やっぱりユッキーナ(木下優樹菜)様のヤンキー魂には惚れ惚れしてしまいます。 ...
堺屋大地 2023-11-14 06:00 エンタメ
市川染五郎は眉毛、堅あげポテト、ラ・マンチャの男なくしては語れない
 先日、歌舞伎で「ルパン三世」をやることが報じられました。題して、新作歌舞伎「流白浪燦星(ルパン三世)」。  ルパ...
上原多香子は不倫を繰り返す“恋愛単発ドラマ”の女王!続編不要体質の業
上原多香子様(女優、美容家・40歳)  元SPEEDの上原多香子様は、あまり役者業のイメージはないと思いますが、す...
堺屋大地 2023-11-14 16:23 エンタメ
スズ子覚醒!茨田りつ子(菊地凛子)と渋谷のり子の表情がオーバラップ
 歌うコツを掴んだスズ子(趣里)は、羽鳥善一(草彅剛)とのレッスンを続け、その歌声はぐんと熱を帯びてきていた。  ...
桧山珠美 2023-11-10 14:30 エンタメ
“おぼこ娘2人”の初々しい恋バナ! つよぽん演じる羽鳥は「まさに笑う鬼」
 スズ子(趣里)と羽鳥善一(草彅剛)の厳しいレッスンは相変わらず続いている。しかし、羽鳥はスズ子の歌に相変わらず満足しな...
桧山珠美 2023-11-09 15:46 エンタメ
BLACKPINKの再契約なるか?「7年目のジンクス」結末に4つのシナリオ
 世界的なK‐POPブームの昨今。「コクハク」読者の中にも、K-POPにハマっている方も多いのではないでしょうか? ...
2023-11-09 06:00 エンタメ
「マイホームヒーロー」を嗜む!なにわ男子高橋“俳優武者修業”に高好感度
 すっかり忘れていました。佐々木蔵之介(55)の存在を。最後の独身大物俳優などと言われ、過去には、小野真弓や丸山桂里奈な...
大和玲子(蒼井優)の戒名に「礼」と「優」、位牌の細部にまで抜かりなし
 スズ子(趣里)たちは、大和礼子(蒼井優)が出産後に病院で亡くなったと知らされる。スズ子はお別れの会で、大和が梅丸少女歌...
桧山珠美 2023-11-03 14:30 エンタメ
スズ子のナレ出世、股野のナレ求婚…感動のシーンを描いて欲しかった!
 昭和12年、スズ子(趣里)が香川から戻ってきて3年。梅丸少女歌劇団は、秋山(伊原六花)のタップダンスとスズ子の歌を二本...
桧山珠美 2023-11-01 15:37 エンタメ