「ウザいって言ってたよ」怖いのはネット? それとも…SNSなしでも“炎上”したあの頃。悪意が燃える瞬間

おがわん ライター
更新日:2025-12-02 11:45
投稿日:2025-12-02 11:45

変わらないトラブルの構図

 確かに、SNSのせいでトラブルは増えたかもしれない。

 でも“悪口を楽しむ人”“噂を信じる人”“空気を読んで黙る人”——。その構図は、昔からずっと変わっていない。

 ただ、あの頃よりも、拡散のスピードが速くなっただけ。そして、誰も責任を取らなくなっただけ。

娘に託すこと

 真理子は今、娘が学校から帰るたびに「今日何かイヤなことあった?」と聞くという。自分があの頃、誰にも助けてもらえなかったからだ。

「娘にはね、“噂話をうのみにしない人”でいてほしい」

 そう笑う真理子の顔は、どこか誇らしげだった。

 ——SNSがない時代にも“炎上”はあった。ただ、火をつけたのはツイートじゃなく、“人の言葉”だっただけ。

 そして今もなお、その火種はどこにでも転がっている。画面の向こうにも、あの頃の教室にも、変わらずに。

おがわん
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かつてちょっとだけ芸能の世界に所属。現在は縁あって、雑誌やWebメディアなどでライターとして活動中。エンタメ系から日常ネタまで、気になるあれこれを取材。楽しく読んでもらえる文章を目指して、日々ゆるっと執筆中です。

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