「休みは3年間で7日」やす子だけじゃない…売れっ子タレント“馬車馬”仕事術はアリかナシか
タレントやす子(27)の発言が、芸能界における長時間労働と過密スケジュール問題を浮き彫りにし、ちょっとした議論を呼んでいる。
やす子は11月26日放送の日本テレビ系「上田と女が吠える夜」で、「3年で7日しか休んでない」「ちょっと休んだら、誰かにこのイスを取られるんじゃないか」との不安にかられているとし、高市首相のように「ワークライフバランスを捨て」て「馬車馬です。はい~」と語ったのだ。
「元自衛官のやす子は2019年8月にピン芸人としてデビューし、その仕事量はそれからの約5年で約50倍に増えたそうです。23年上半期ブレーク芸人1位に輝いて以降はテレビ出演が急増し、24年上半期には実に208本ものテレビ出演を果たすなど、超多忙のスケジュールをこなしてきました。さらにラジオにイベント、YouTubeチャンネルの運営と多方面で活動しているのですから、馬車馬といっても過言はないでしょう」
とは、キー局芸能ディレクター。
「売れっ子になった現在なら休んでいいのではないかと向けられても首を振っていたのは、3カ月に1本しか仕事が入らなかった駆け出し時代の記憶が強く残っているのかもしれませんね。売れているうちが花で、落ち目になって、どこからもオファーが舞い込まなくなったらおしまいと……いう不文律が芸能界には厳然としてありますから」
昭和の芸能界黄金時代、ピンク・レディーは休みはおろか睡眠時間も1日3時間弱で、「暮れになると45分とか1時間を切っていた」などと証言している。そんな激務は令和の時代になっても、売れっ子は変わっていないということか。
■週60時間超の長時間労働にセクハラ、パワハラ横行でも、馬車馬たちは突っ走る
「24年11月にフリーランス法が施行され、労災保険の対象外だった芸能関係者も保護の対象となり、労働環境の改善が進んでいるとされますけど、フリーランスや個人事業主が約95%を占める芸能界ではそもそも芸能人らには労基法の蚊帳の外という意識が残っています。仕事が多忙というのは売れっ子の証しで、『〇時間寝ていない』とか『何日休んでいない』などと言うタレントたちに、どこか得意げなところがあるのも、昔も今も変わりません」としつつ、ある芸能プロデューサーはこう言う。
「24年の過労死等防止対策白書によると、芸能・映画関係者の約3人に1人が過労死ラインを超える週60時間以上の長時間労働に従事しています。パワハラやセクハラ、暴力行為も横行し、精神疾患の労働災害が増加し、うつ病や不安障害に悩むタレントやスタッフが多いことが分かっていて、メンタルヘルス問題が深刻だというのに、当事者たちは馬車馬を続けているんです。それでぶっ倒れてもいいという顔をしたタレントは、売れっ子になるといくらでもいますよ」
2025年もそろそろ年末モード。タレントらの馬車馬ぶりに拍車がかかっているのかもしれない。
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