「どちらも捨てられない」恋に溺れた男の苦渋の選択。恋人は“脳検査”まで…56歳が土下座に追い込まれた理由

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2025-12-19 11:45
投稿日:2025-12-19 11:45

 世の中、不倫の話題で持ちきりだ。2024年に実施された調査によると、既婚男性の約2人に1人、既婚女性の約3人に1人が婚外恋愛経験者だという。SNSやマッチングアプリが普及し、不倫のハードルは下がる一方。しかし、その裏にある人間の欲望と自己演出には注意が必要だ。

 ワイドショーの定番、それは芸能人の不倫騒動。謝罪会見に活動休止──愛に溺れた代償はあまりにも重い。

 世間が「不倫=絶対悪」と決めつけるなかで、それでも、人はなぜその扉を開けてしまうのか。禁じられた恋に身を投じる不倫の背景をCA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持ち、数々の人間模様を見てきた筆者が読み解いていきたい。

【関連記事】「これが最後の恋だって」56歳男、運命の女から“無理な願い”に動揺。決断までの残り時間はあとわずか…

「無理な願い」を迫られた男のその後

 皆さんは、「『奥さん公認にしてほしい』と愛人に迫られた男の話」を覚えているだろうか。この連載を読んでくださっている方なら、記憶に残っているかもしれない。

 かつてこのコラムで取り上げたその騒動に、進展があった。

 あのとき、彼女が突きつけた期限は「2025年12月末」だった。

 もし、それまでに奥さまへ打ち明けられないのなら、「もう二度と2人きりでは会わない」――それは、ほとんど最後通告に近い言葉だった。

 連絡をくれたのは、関西在住の和樹さん(56歳・美容機器メーカー代表/妻子あり)。相手は取引先の担当者である美恵子さん(45歳・広告代理店勤務/バツ2・シングルマザー)。

 ふたりの関係は、すでに3年に及んでいる。

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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