ケンコバ4年前の“予言”が大バズり!粗品「THE W」酷評審査で浮上した「お笑い界は破滅する」論

更新日:2025-12-18 17:03
投稿日:2025-12-18 17:00

 お笑い芸人ケンドーコバヤシ(53=写真)の4年前の“予言”が、XなどSNSで大バズりしている。注目を集めているのは2021年8月のマイナビニュースによるインタビュー記事で、最近のお笑い界をどう見るかと尋ねられたケンコバは、「もうすぐ破滅するんじゃないですかね」と、こんな話をしていた。

「いよいよお笑い芸人側が、お笑い論を語る時代になってきました。人気番組も今そういうものが多いじゃないですか。“芸人としての心構え”とかそういうのを語る番組が。『あ、これはもう近々破滅するな』と思っています。それは過去の色んなエンターテインメントの歴史が証明しています。一度プロレスが地に堕ちたのも、そういうところありますからね」

 ケンコバはプロレスの話に絡めて、「『マニアがジャンルを潰す』という言葉があるんですよ。僕もそのマニアの一人でした。先鋭化し過ぎて、何か、認めなくなってくるんですよね。『こんなの甘い』と。そんな状況になってくる」。それと最近のお笑い界の状況が似ていると語っていたのだ。

 なぜ、ケンコバの4年前の“予言”が今になって話題になっているのか。きっかけは、12月13日に生放送された女芸人No.1決定戦「THE W 2025」(日本テレビ系)で、初めて審査員を務めたお笑いコンビ「霜降り明星」の粗品(32)が“酷評”を連発し、物議を醸したからだ。

 粗品はトップバッターの「もめんと」から、「前半がフリにしてもおもんなさすぎ」などと辛辣で、途中、出場者の「エルフ」荒川(29)から、「Wから出て行ってくれませんか! 迷惑なんです」とツッコまれるひと幕も。

「それでも粗品さんは、番組の最後まで『賞金1000万にしてはレベルの低い大会やった』とぶった切っていました。粗品さんが会場をピリつかせてくれたおかげで《今までのTHE Wの中で一番面白かった》という意見もありますが、ケンコバさんの言うように“先鋭化”しすぎて、一般視聴者を置き去りにした感は否めません」(スポーツ紙芸能デスク)

 SNS上にも《粗品さんの審査芸は、見ている方は一時的にスッキリするかもしれないけど、ずっと続いていくのは見ている方もキツイ》《粗品の審査評って、的確だとしてもテレビの有象無象の大衆向けじゃないのかもね》という“酷評”も。《(お笑いは)理由は考えずにただ面白くて笑っているという状態で見ていたい》という“本音”もチラホラある。

「打ち切りの噂もあったTHE Wの制作サイドから“劇薬”の役割を期待され、汚れ役を買って出た部分もあったのでしょうが、粗品さんが言うところの“質の悪い客”、笑いたいだけの大多数の一般視聴者にすれば、彼の審査芸はマニアックすぎて、たぶんTHE Wの中で一番おもんなかったのでは。粗品さんはM―1、R-1王者と実績は十分なんですけど、素人からお笑いマニアまでうなる笑いに“昇華”できていなかったのが、残念でなりませんね」(お笑い番組プロデューサー)

 ケンコバの“予言”は的中してしまうのか。

  ◇  ◇  ◇

 その“先鋭化”の萌芽がすでに出ているのではないだろうか。関連記事【もっと読む】芸人の地上波離れ加速の深層…霜降り明星はレギュラー1本に、令和ロマン「テレビに出ない」…では、テレビに出なくなり始めたお笑い芸人たちについて伝えている。

エンタメ 新着一覧


綾野剛にそっくりな幸吉、佐久間由衣の役名をひっくり返すと綾野に…!
 いよいよ、神木隆之介(29)登場。万太郎はもう18歳に。相変わらず植物に夢中で、当主としての務めは二の次。そんな万太郎...
桧山珠美 2023-04-17 16:00 エンタメ
「あなたがしてくれなくても」永山瑛太はレス妻を敵に回す台詞を…!
 前回、再放送の「眠れぬ森」(フジテレビ系)にハマってしまい、改めて当時のキムタクのイケメンぶりに気付いた云々と書きまし...
「らんまん」ウラの見所!小卒にも怯まない万太郎の「金色の道」に期待
 隣国のさるお方のせいで、13日8時からの地上波放送はお休み。翌日、第9話、第10話と2話続けて放送することに。私も含め...
桧山珠美 2023-04-14 16:30 エンタメ
宇野実彩子には不釣り合い? NEWS小山と「結婚へ」報道で“珍”現象
 ジャニーズの「NEWS」小山慶一郎(38)が、エイベックスのダンス・ボーカルグループ「AAA(トリプル・エー)」宇野実...
「らんまん」ウラの見所!ざんばら頭の寺脇康文とジャニーさんがリンク
 9歳に成長した万太郎(小林優仁)。峰屋の当主としてしっかりと挨拶していました。姉・綾(高橋真彩)も、万太郎のお目付け役...
桧山珠美 2023-04-10 16:30 エンタメ
【「らんまん」第1週】まさかの母他界、朝ドラの主人公は変人が面白い
 土曜の朝ドラは、月~金曜までの計5日間をギュッとコンパクトにまとめたダイジェスト。2020年度前期の「エール」から、制...
桧山珠美 2023-04-09 06:00 エンタメ
「風間公親-教場0-」のおかげ キムタク本家の“ちょ、待てよ!”を堪能
 春の新ドラマが始まりました。イケメン的に注目なのは、やはり、10日スタートのフジテレビ月9木村拓哉(50)主演「風間公...
道端ジェシカ、田中聖…薬物絡みの逮捕はどのくらい家族に影響する?
 合成麻薬MDMA所持の疑いで警視庁に逮捕されたモデルの道端ジェシカ(38)について、東京地検は5日、処分保留で釈放。ジ...
朝ドラ「らんまん」ウラの見どころ!榎木孝明は男主人公の大先輩
 昨日(4月4日放送)、あんなに優しかった天狗のディーン様。「ワシ、生まれてこんほうがよかったとじゃと」といじける万太郎...
桧山珠美 2023-04-05 17:26 エンタメ
おディーン様「らんまん」“神速”降臨! 天狗だけど龍馬役だものねぇ
 初回で分家のおじさん軍団に「生まれてこんほうがよかった」呼ばわりされ、すっかりイジケモードのチビ万太郎(森優理斗)。母...
桧山珠美 2023-04-04 16:00 エンタメ
「らんまん」初回のツボ~神木くんと万太郎が“坊”で繋がった
 NHK朝ドラ「らんまん」が4月3日、スタートしました。朝ドラといえば、ヒロインが誰かというのが話題になりますが、今回の...
桧山珠美 2023-04-03 15:50 エンタメ
男闘呼組が「金スマ」であの疑惑に言及、疑ってごめんなさい
 BBCの件で世界から好奇の目で見られている、かどうかはわかりませんが、ジャニーズ事務所がなにかと話題です。  先...
「NHK語学講座」は高橋文哉からふなっしーまでわかってる!
 春になると新しいことに挑戦したくなります。たとえば、語学。私など、毎年書店に並ぶNHKEテレの語学テキストを手に取り、...
キンプリ脱退組と残留組に待遇格差? 一大“閉店セール”にもファン辟易
 King & Prince(以下、キンプリ)から平野紫耀(26)、岸優太(27)、神宮寺勇太(25)が脱退する5月22...
こじらぶ 2023-03-25 06:00 エンタメ
大谷翔平の結婚相手に日本人はなぜそこまで関心を寄せるのか
 米マイアミで決勝が行われた第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は、侍ジャパンが3大会ぶり3度目の優勝を果...
竜星涼「スタンドUPスタート」敗因と中年期・反町隆史の宿命
 冬ドラマのなかで、ひそかに期待していたものの、残念な結果に終わってしまいそうなのが、「スタンドUPスタート」(フジテレ...