古き良き昭和の時代、アッシーと呼ばれる種族が存在していました。
アッシーとは女性が移動手段=足として利用する男性のことを指し、遊んだ後の終電時間や、学校が終わった後などに利用される姿が目撃されていました。
アッシーの中心的な利用者は、バブル期にはその市場価値が最高に高まっていた女子大生などが中心。アッシーとして利用される層は、車を持っている大学生や若めの社会人でした。
当時都内の大学では、帰宅する女子大生を待つ車が大学の前に数多く並んでおり、いかにグレードの高い車で、グレードの高い女子大生を迎えることができるかというのが、男の一つのステータスになっていたのです。
そして時は過ぎ、車を都心で所有する男性の減少や、男女の価値観の変化によって、従来型のアッシーは姿を消していったのです。
そんな、絶滅種となったアッシーですが、令和の東京では姿かたちを変え、アップデートして復活しているという目撃情報が上がってきました。
そう彼らは、「ウーバー」となったのです。
ウーバーっていったいなに?
さて、ウーバーを知らないという方もいるかもしれませんので、軽く解説を。
ウーバー(UBER)とは、アプリ一つでタクシーやリムジンなどを好きな場所に簡単に呼べるサービスです。目的地を入れておけば、自動で決済もされるため、降りるときに面倒なお金の支払いもなく、非常にスマートな乗車体験を得ることができます。
昭和のアッシーは令和の時代、こうしたアプリを使いこなす女性から、「ウーバー」と呼ばれているのです。
「今からウーバー呼ぶねー」
と言った彼女が画面上に表示したのは、UBERのアプリではなくLINE。そして、名前のところにA君(ウーバー)と書かれたチャットが表示されたのでした。
ワンタップで呼べる抜群のユーザーエクスペリエンス
ウーバーの魅力は、なんといってもその抜群のユーザーエクスペリエンス。
アッシー全盛のころは携帯のない時代だったため、事前に電話で時間や場所などをやり取りし、待ち合わせをする必要がありました。ウーバーの場合は、「迎えにきて」みたいなスタンプと、位置情報を送れば、あっという真に手配完了。
この手軽さこそウーバーが受けている理由かもしれません。
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