うつ病の初期症状を見逃さない! 予防のための4つのポイント

東城ゆず ライター・エディター
更新日:2019-11-10 06:00
投稿日:2019-11-10 06:00

うつ病を予防するには?初期症状を見逃さないための4つのポイント

 うつ病の初期症状を自覚したら、なるべく早く手を打つ必要があります。そこで、うつ病を予防する方法をチェックしましょう。

1. 心療内科・精神科の受診

 筆者が二度のうつ病に気づいたきっかけは、医師の言葉でした。倦怠感と熱っぽい期間が続き、内科を受診してさまざまな検査を行ったのですが、いつも結果は陰性。

 そのうち、内科の医師が「あなたが受診するのは心療内科です」と言ってきました。最初は抵抗があった心療内科へ、紹介状を持って受診。そして症状を話すと然るべき薬が処方され、2ヶ月くらい内服したところで快方へ向かったんです。

 多くの人が、不調を感じたらまず内科に出向くでしょう。そこで、検査の結果が陰性だと、「なんだ、気合いが足りないだけか」と自分をさらに追い込むことも少なくありません。しかし、内科を受診して何もなかった時は、面倒であってもなるべく早く心療内科に行くべきです。うつ病による心身の不調は、気合いで治すことはできません。うつ病には、受診と然るべき内服が必要なのです。

2. 思い切って遊ぶ

 仕事が詰まっていると休日であろうが出勤するなど、日本人はとにかく真面目です。しかし、仕事はもとより、遊ぶことはもっと大事なのです。

 仕事をこなすためだけに生きるのは嫌ですよね。「遊ぶ」ことで、仕事にも張り合いが出ます。仕方なく仕事をしている状況では、心持ちが辛いものとなるのも仕方ないでしょう。

「楽しいことが待っているから、辛いことを頑張る」という前向きな前提を持つことで、日頃からポジティブになれます。これは、うつ病の初期症状が見られる前に、大人になってからもずっと心がけてほしいことです。

3. 睡眠は大事

 筆者は寝るのが下手だと自負しています。15歳ぐらいから、たびたび自発的に眠ることが困難になりました。眠れなくなると体力の回復が難しくなります。

 人間も動物なので、あまりに眠れないと倒れてしまいます。「睡眠薬は癖になるから」と言う人もいますが、どうしても眠れない時は「一時的なもの」と割り切って、薬に頼る必要性もあるでしょう。眠れるようになれば、睡眠薬を止めることができるのですから。

4. 休みは予定としてスケジュールに書き込む

 現代人はとにかく多忙で、一人あたりで抱えるタスクが多すぎると思います。「暇な時に休む」では、いつになっても休めません。休むことは、生きるのに必要なこと。休みも仕事だと思って、スケジュールにしっかりと書き込みましょう。何もせずにベッドで転がってみたり、読書に明け暮れたりするのもいいでしょう。気が進めば友人たちと出かけるのもオススメ。

「暇な人が遊べる」という解釈はやめて、「仕事ができる人ほど、よく休む」という認識を持つようにしましょう。また、自分が「もう無理!」と感じる限界をよく知っておくこと。それを根性で乗り越えるのではなく、どうしたらその問題と仲良くやっていけるかを考えるようにしましょう。

 人生では、どうしても無理なことが存在します。思い込みで「やめられない」「やらなきゃいけない」と思い込んでいるだけで、実際は“逃げるが勝ち”な時もありますよ。

東城ゆず
記事一覧
ライター・エディター
1994年生まれ。11歳の頃からブログを運営。ライターやエディターとして、女性誌メディアや地元新聞のコラム枠まで幅広く活躍中。恋愛やママ友問題、介護士であった経験からリアルな介護問題まで幅広い知見がある。年子兄弟を連れ離婚の経験があり、現在は再婚に至る。

ライフスタイル 新着一覧


新学期早々ピンチ! 子供の「学校に行きたくない」の最適解は?
 子供が「学校行きたくない」と言い出したら、親としてはとても不安になりますよね。理由は、いじめや人間関係、勉強の遅れや体...
黄・紫・桜♪
 春の三原色を見つました。
陽だまりでゴロゴロ♡ お日様パワーを吸収する“たまたま”君
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
ほっこり癒し漫画/第71回「はふはふぴたっ」
【連載第71回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
美人局の語源に「筒」と「陰茎」
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
結婚式前夜、娘の門出を祝う「親として最後の教え」の内容に涙腺崩壊!
 入学や卒業、就職による1人暮らしなど、門出は1つの節目。嬉しい反面、どこか寂しさや不安を感じる瞬間でもありますよね。 ...
占い好きな成功者と占い好きな非成功者の違い…占いライターで一攫千金も
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(63)。多忙な現役時代を経て、56歳...
豊洲の人生勝ち組妻でも幸せじゃない?彼女が裕福と引き換えに諦めた事
 独身時代は都心に暮らしていたが、結婚を機に武蔵境に暮らし始めた千佳。しかし、郊外のこの地を愛せない。そんな時、中学の同...
「夫の駐在時にね…」なぜあのコが?田舎の同級生“玉の輿婚”に心ざわつく
 独身時代は都心に暮らし、華やかな生活をしていた千佳。しかし、結婚を機に都内から離れ、武蔵境に住み始めた。しかし、妥協し...
メガバン妻が悟ったリーマンの限界値 吉祥寺より2駅下った中古マンション
 武蔵野の自然を携えそびえる瀟洒な白亜の建物は、まるでこの場所がヨーロッパの一都市であるかのような錯覚を与えてくれる。 ...
帰ったらお風呂に…夫「沸いてるよ!子供が入ってる」危機管理能力ゼロや
 子育て中のママにとって、子供の命と健康を守るのは一番大切な使命。だからこそ、危機管理能力は嫌でも高くなります。 ...
号泣しながら「愛の讃歌」を熱唱 なぜ人はスナックでダサい姿を晒すのか
 私はこれまで多くの夜の世界を見てきましたが、スナックは本当に不思議な場所です。  完全無欠のモテ人間ほど、なぜか...
大人は「さようなら」とハッキリ言わないけど…
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
春の行楽、御朱印集めはスタンプラリーと何が違う? 作法やタブーとは
 山形県東部にある山寺(山形市)で自らの行いについて考える出来事がありました。我よ、御朱印集めがスタンプラリーと化してい...
この勇姿もあとわずか…去勢手術予定“たまたま”を記念撮影!
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「クリスマスローズ」で究極のほっぽらかし園芸!怠け者でも花いっぱい♡
 猫店長「さぶ」率いる我が花屋のある神奈川は地球温暖化の影響もあり、ここ近年の特徴は卒業式に桜咲くでしたが、今年は入学式...