服飾工場からエロの世界へ…名物女性プロデューサー誕生秘話

神田つばき 女と性 専門ライター
更新日:2019-11-20 20:38
投稿日:2019-11-20 19:00
 企業に勤めていてもフリーランスでも、夜職の女性も専業主婦も、「今から10年後の私は……?」と不安や迷いをおぼえる瞬間があるはず。そんな令和の今を、誰の真似でもないオリジナルな生き方で駆け抜ける女性にインタビュー。
 無茶な冒険はしたくない、でも今の日常を変えたい……とひそかに悩む女性に読んでもらいたいシリーズ「女の転機」。トップバッターは成人向けスカパー! チャンネル『パラダイステレビ』の女性プロデューサー・吉永あずきさんです。

ストリップ劇場に行商しながら捨てなかった映像業界への夢

 パラダイステレビと言えば、「24時間テレビ〜エロは地球を救う〜」や「脱衣麻雀」などで有名なゴリゴリの男性向けCSチャンネル。吉永あずきさんは短大卒業後、映画やファッションに興味があって縫製会社に就職したというマジメな経歴の持ち主、なぜアダルト一色の企業に入ることになったのだろうか?

――女性ばかりの縫製会社からアダルト業界への転職、抵抗はなかったのでしょうか?

吉永あずき(以下、吉永) 「最初に就職したのは大阪の縫製工場でした。その後、上京して入ったのがストリップの衣裳を専門につくる企業でした。その会社でストリップ劇場の踊り子さん相手に2年半働いたので、アダルトな世界を全然知らないというわけではなかったんです。

 ストリップ劇場の楽屋に行き、踊り子さんからドレスの注文を取り、配達、集金までしていました。自分で運転して埼玉県の栗橋や千葉県の船橋にも行くんですよ。行商みたいなものですから大変でしたね。

 衣裳の仕事に限界を感じはじめて、新しいことをはじめようと転職雑誌をチェックしていたら、パラダイステレビの求人があったんです。もともと映画やテレビが大好きでしたから、受けてみたいなあと。

 そのころ新宿のゴールデン街に飲みに行ってて、飲み仲間に映像関係者がいたので『アダルトだけど、どう思う?』と聞いてみたんです。そうしたら『いいんじゃないの?』と言われて。27歳から普通のテレビ局に行くよりはニッチなところがいいかも、と面接を受けました。面接官の中に女性の上司がいて、とても仕事に厳しい人ですが……育ててもらいましたね、一人の人間として」

神田つばき
記事一覧
女と性 専門ライター
離婚と子宮ガンをきっかけに“目がさめて”女性に生まれたことの愉しみを取り戻すべく、緊縛写真のモデルとライターに。私小説「ゲスママ」、イベント「東京女子エロ画祭」「親であること、毒になること」などを企画。最近は女犯罪者や緊縛表現者に関するZINEの制作・販売を開始。Xnoteblog

ライフスタイル 新着一覧


“にゃんたま”は神様の化身?幸せを呼ぶまあるい鈴カステラ
 あけましておめでとうございます。今年も「にゃんたま詣」でスタート!  神社で動物に出逢うのは、神様の歓迎サインと...
ご祝儀は新札しかNG? 土日の入手方法やアイロンでの作り方
 友人の結婚式が近づいて、美容院の予約やドレス、靴の手配まで完璧なのに「ご祝儀の新札がない!!」と焦った経験はありません...
来年は猫年じゃない? 干支に入れず恨み節の“にゃんたま君”
 昔、神様は元旦に動物たちにあいさつに来るよう言いました。12番まで先着順に、年の動物になれるという大イベントでした。 ...
本当に自分のために? 素直に聞くべきアドバイスの見極め方
 昔から「素直さは大切」だと言われます。大人になっても素直さを忘れずに、周囲のアドバイスを聞き入れられる人のことは尊敬し...
脱いだ作家を守るために…作品を山に埋めた編集者の話 #3
 投資していた友人の失脚により、K社長はブラックな債権者から追われる身となりました。  社長は行方をくらまします。...
縁を切るべき友達の5つの特徴&上手に縁を切る方法とは?
 どんなにコミュニケーション能力が高い人でも、「苦手だな」「付き合いにくいな」と感じる人は、誰にだっているもの。仕事の付...
後ろ足で器用にポリポリ…一緒に“にゃんたま”も揺れちゃうの
 きょうは、首元がカユ~イにゃんたま君です。  首を掻くのに、うしろ脚を使うなんて…ニャイす!  一本だけ爪...
脱いだ作家を守るために…作品を山に埋めた編集者の話 #2
 自分の作品がヘアヌードブームに引っかかることも、世間はこんなにエロが好きで、女性のヌード=男性の下半身への奉仕物、と見...
脱いだ作家を守るために…作品を山に埋めた編集者の話 #1
 女が脱ぐ仕事をするのには、いまも昔も危険や煩わしいことが付きまといます。  私自身、音楽をやっていた頃に自分の作...
お葬式に黒いタイツはダメ?寒い日の防寒対策&喪服のマナー
 真冬にお葬式に参列することになった時、黒のストッキングでは足元が寒いことってありますよね。でも、暖かい格好で行こうと思...
配信者にとっては厄介!「察してもらいたい欲」がすぎるひと
 ライブ配信は、まさに魑魅魍魎(ちみもうりょう)がうごめく世界。今日も今日とて、多くのライバーやリスナーは、配信をめぐっ...
この匂いはあの子かにゃ?チェックに余念のない“にゃんたま”
 猫の嗅覚は、人間の嗅覚の数万倍から数十万倍鋭い、といわれています。  猫の鼻先は常に湿っていて、空気中に流れてい...
今年の実付きは最高!「千両」と共に迎える幸せなお正月
「今年の千両、実付きがいいよ!」  花市場でいつもお世話になっているセリ人のお兄様が電話の向こうで叫んでおります。...
旅行できない今こそ…年末年始におすすめグルメサービス2選
 政府の観光支援策「Go To トラベル」の全国一斉停止が決まり、年末年始の予定を変更した人も少なくないはずです。こんな...
静かな時間の終わりなき毛繕いに感じる“にゃんたま”の美学
 男には自分の世界があるらしいと知ったのは、小学校低学年の頃。  テレビでルパン三世のアニメのテーマ曲が流れていて...
人と仲良くなる6つのコツ&友達作りが上手な人の共通点♪
 社会人になってから、「人付き合いに苦労している」という人は多いはず。学生の頃には、無難にこなしていたはずの人付き合いが...