ニューヨークでストーキング
ということで、搭乗開始の時、パスポートで見た顔の女性、ミキを発見! 彼女の顔を見た瞬間、心臓がドクンと身体全体で震えます。ひろしが彼女のためにビジネスクラスを取っていたので、こちらも自腹でビジネスクラスです。この対抗心。ファーストクラスにしたかったのですが、予算的に無理でしたの(クスン)。
急いでひろしを探しますが、とりあえず彼女だけが搭乗の模様。引き続きエコノミー席最後の搭乗まで待っていたのですが、ひろしは現れず。仕方がないのでわたしも搭乗し、機内を見渡しますが、ひろしらしき人は見当たりません。
ミキはシャンパン、わたしはジンリッキー
浮気相手のミキは楽しそうにCAと談笑しながら、シャンパンを嗜んでいます。わたしも不安定すぎてひたすらジンリッキーをがぶ飲みし、ひろしは違う便でくるのだ、と確信します。
そうこうしているうちにNYに到着。ひろしとミキのニューヨーク現地集合という、なんだか小洒落たスケジュール。今後も小洒落ているんだろうなあと想像し、来るべき悔しみと憎しみとツラみで胃が痛くなりながらもニューヨーク・マリオット・マーキスにチェックインします。ここはタイムズスクエアの真ん前のホテルで、2人の宿泊先でもある……。よくいえば私服探偵、悪くいえばストーカーです。
みなさまにも気を付けていただきたいのですが、婚姻関係のない恋人が、恋人の携帯電話を勝手に見たり、こういうこと(最低)をすると刑罰の対象になり得るらしいです……ってことも知っていたのに、もう牢屋に入れられてもいいから真実を知りたい、浮気はダメ絶対、それのみで、来ました、ニューヨーク。
とりあえず、エアーと宿泊先以外に浮気相手ミキとのLINEでわたしが把握している2人のスケジュールといえば、到着した日はライオンキング、2日目はアラジンのミュージカル鑑賞というもの。よく分からない……。それでも、わたしもそのチケットを確保するべくスマホをWi-Fiに繋いだ瞬間、ひろしからのLINE鬼電と「どこにおんねや」のメッセージ。
でもこれで返信してわたしの居場所がバレるとまずいので、ひろしをブロック。たぶん、ひろしとしては呼子旅行へのドタキャン連絡とその言い訳をわたしに送ろうとしているのに、連絡がつかないことで逆に心配になっているパターンとみた。
コントロールフリーク男にありがちな、振り回すけど、振り回されたくない、という心理ですね。
エロコク 新着一覧