愛は「3の倍数」(笑)で乗り越える
【vol.37】
さまざまな浮気疑惑を飛び越えつつ、【魔3の倍数】である3カ月をようやく越えたわたしたち。
この【魔3の倍数】とは、男女の関係における危機期間といわれています(きききかん……。きききりん御大のようですね)。たとえば、3日間、3カ月、12カ月など、3の倍数の年月を乗り越えることができれば、そのカップルは長続きする、ということです。
愛は48カ月で終わると論じ、1993年の大ベストセラーになったヘレン・E・フィッシャーの名著『愛はなぜ終わるのか―結婚・不倫・離婚の自然史』(※)にも、やはり48カ月と3の倍数である期間が取り上げられています。
そりゃ年月を過ごせばなんでも3の倍数になるでしょうよ、という意見ももちろんありますが、そこはやはり、スティーブ・ジョブズの格言「旅の過程にこそ価値がある」にすべて集約されています。
※『愛はなぜ終わるのか―結婚・不倫・離婚の自然史』…愛は4年で終わるのが自然であり、不倫も、離婚・再婚をくりかえすことも、生物学的には自然だと説く衝撃の書。男と女のゆくえを占う全米ベストセラー(Amazon「BOOK」データベースより)。
過程が大事
男と女なんですから、恋が始まって3日くらいで違和感を違和感ととらえるのでなく、異文化交流として相手に興味を持つきっかけになり得るか。3日で合わなければ別れた方がお互いのためになりますし、3日で違和感を感じつつ付き合っても、遅かれ早かれ必ず別れます。
そして3カ月というのは、その期間でセックスしていようがしてなかろうが試金石になるといってよいでしょう。
お互いに遠慮がありつつも、ほどよくマッタリ遠慮のない関係になっているであろう3カ月、言いたいことが言える間柄かどうかに関係なく、お互いの温度差とお互いの不満が少し露呈してくる期間です。
ここで別れちゃうパターンも別の意味で試金石ですが、一度大きな喧嘩をするタイプか、臭いものに蓋タイプかで、カップルの形態は幾重に分化していきます。
愛か依存か情か定か
大きな喧嘩をしたとしても、絆が強まるか、どちらか一方にモヤモヤとしたわだかまりが残りつつも、“愛”か“依存”か、もしくは“情”か損得勘定の“定”なのか、ここでふたまたに分かれます。
また、臭いものに蓋タイプでも、見て見ぬ振りでとりあえず感情を押し込めるのか、お互いに成熟しすぎているか、はたまた、恋愛の優先順位が5位以下ということで温度感が似ているため、お互いへの不満が大した問題にもならず、とりあえず別れないだけなのか、でも大きく変わってきます。なにが嫌かという価値基準さえ合っていれば、温度差があってもうまくいくカップルもいます。過程こそが大事、さすが、ジョブズはいいことを言います。
この過程を縁の下から支える力持ち、我々の体内でアゲアゲな恋愛フェスを司ってくれているのが脳内神経物質フェニルエチルアミン(PEA)という興奮性伝達物質です。そしてこれこそが18カ月から最大で36カ月続くと前述のヘレン・E・フィッシャー氏が提唱している説の前段階のトキメキ物質なのです。
これは誰かのことを好きになってトキメいたり、興奮したり、毎日会いたくなったり、その人を想うだけで日々がハッピーになって仕事も勉強も頑張ることができる、いわば脳内美容液のようなものです。
ちょっと言いたい
ナチュラルにキマっている状態ですね。素晴らしい。余談ですが、沢尻エリカさんがヤっていたから「わたしもやってみよ♡」って違法薬物に手を出す人なんているんですかね。
いたとしても莫大なお金をかけて2020年の大河ドラマ「麒麟がくる」を再撮するほど、なんですかね。クリエイターや表現者に対して品行方正を求めている人って、そんなに多いもんなんですかね。
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