収録中に泣きながら知ったドキュメンタリーの感動
―エロの現場は想像とは違いましたか?
吉永「はい。入社1ヶ月、アシスタントのときに『女性器にどこまで大きいものが入るのか?』に、ある女優さんがチャレンジするという企画がありました。最終的にフィストファック(女性の膣に手首まで入れて子宮頸部を手指で刺激する行為)をする、という番組を担当することになって、風俗店に連絡を取り、フィストのできる女性を探してもらったんです。ところが当日になって、手首を入れる側の女優さんが体調不良でリタイアしてしまい、ディレクターから『じゃ、吉永がやれ』と。お前の手がいちばん小さいからって言うんですよ。膣に手を入れるなんて、普通ないでしょう?さすがにシャレにならないなと、こんなことさせられるなら辞めようかと、その場で悩んでしまって…」
―産婦人科医でもなければ触れることのない部位ですよね。
吉永「自分の手を女性のアソコに入れるなんて、一生ないし、入るとも思わない。でも、入ったんですよ…驚きしかありませんでした。骨の部分が締まってくるのと、入れた手に女性器の肉の厚みというか、まとわりついてくる感触が衝撃で。泣いてしまいました、ワーッて。そのときの映像が今でも残っているんですが、泣きながらフィストファックしている。すごい体験でした。
それで気がついたんですけど、男子は自分のいちばん敏感な部位を、女性の、ふわーっとなっている肉の中に入れるわけじゃないですか。男性のSEXってどんなに気持ちいいんだろうって、自分の手を入れながら思いました。世界観が変わったし、これはドキュメンタリーなんだ!と、この瞬間にハッキリ意識しました」
―女性の体の神秘を体験したんですね。
吉永「はい、そのとき女性の先輩社員(現取締役)に言われたんです。私の面接官だった人です。『この経験はいつか吉永がP(プロデューサー)になったときの糧になるし、自分はこういう体験したんだよっていうのを話せる日が来るから』って。今だに電話するにも緊張して背筋がピーン!とします。尊敬する上司です。
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