目を背けて結婚…20年間で悟ったモラハラ夫の前兆と地獄実例

犬田さちこ シンママライター
更新日:2019-12-30 07:08
投稿日:2019-12-29 06:00

結婚直後「男を立てろ」と言われ絶望…優しさはゼロに

「家長」だと言って何かにつけて怒り爆発(写真:iStock)
「家長」だと言って何かにつけて怒り爆発 (写真:iStock)

 好きだった仕事をやめて、夫の勤務地に引っ越し、友達もいない実家も遠い知らない土地で新婚生活をスタートさせました。完全なアウェーで夫のサポートだけが頼りだったのですが、「仕事が忙しいから」と手助けはナシ。それどころか、私への攻撃がはじまります。

時代錯誤の男尊女卑発言の数々

「粉末だしの素を使うな。みそ汁は寿司屋の赤だしを手本にしろ」

「こんなにサイズの大きい餃子は餃子じゃない」

「パンケーキにハチミツはありえない。メープルシロップを買ってこい」

 などなど、食事への細かいダメ出しが止まりません。わざわざ粗を探して怒っているようにも見えました。もともとピスタチオのジェラートを抹茶味だと言い張るほどの味覚バカだったのに、食べたことのある味や見た目以外は「ありえない」「非常識」と排除。「不満なら自分で料理して」と反論すると、

「口ごたえするな」
「俺が『家長』だ!」
「誰が養ってると思ってるんだ!」
「男を立てろ」

 と時代錯誤の男尊女卑発言……。

 彼氏として付き合っているときには、全く見せなかった一面です。私はアラフォーですが、ずっと男女共学の学校で男女平等が当たり前の教育を受けてきたので、まさか同世代に男尊女卑の人がいるなんて驚きでした。

 しかも旦那さんって……かなりショック。「『家長制度』なんて戦後の民法改正で廃止になったよ……」とウィキペディアの「家長」のページを見せ、火に油を注いだことも。

 料理の作り直しはしょっちゅうで、メープルシロップはスーパーに買いに行かされました。口で文句を言うだけじゃなく、本気でやらせるところがなかなかクレイジーです。

 頭に血が上って言葉が荒くなったとか、たまたま機嫌が悪くてということではなく(それでも嫌だけど)、本気で「妻は夫に絶対服従」という考えの人と結婚しちゃったと気づいたときの絶望感たるや……。

 そしてこの後も、本気でやらせるんだ……とドン引きする出来事が続々と起こります。

犬田さちこ
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シンママライター
モラハラ・DV男と結婚して約10年間、付き合っていた期間も含めると約20年間支配された系シンママライター。DV相談室も行ったしシェルターも行ったし、弁護士さんと二人三脚で離婚調停もしてなかなかの経験値が溜まった状態。でも、今はすこぶる健やかメンタルで1児1犬を養育中。

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