平手さんにたくさんたくさん支えて頂いた
そもそもこの2人の親密な様子が最初に知られるようになったのは、昨年9月に欅坂46が初めて東京ドームライブを成功させた後、田村が自身の公式ブログ(9月21日付)で
~ライブも終わり、平手さんの元ですっかり安心しきっちゃっていますね たくさんたくさん、支えて頂いて、背中を押して頂いて、いつも温かい優しさで包み込んでくださいます~
といった感謝の思いを添えて投稿した抱擁画像が始まりだ。
年齢は21歳の田村が18歳の平手より3歳年上にあたるが、芸能界においては平手の方が約3年先輩。それまで2人は特別親密な様子を見せてこなかっただけに、突然の抱擁画像の投稿にネット上は騒然とし、2人のかわいらしい密着が話題となった。
そして、田村本人は平手と抱擁するまでの仲に至った経緯について「BRODY」(2020年2月号)のインタビューで述懐している。概要を簡単にお話すると――。
「僕は嫌だ」パートの重圧
田村はグループ加入1年目でドーム公演を迎えることになり、そのライブで平手を含むパフォーマンスとしては2017年の第68回NHK紅白歌合戦以降封印されてきた「不協和音」に一期生と混じって二期生から選抜される形で参加。しかも、楽曲のキーとなる「僕は嫌だ」という叫びのフレーズを2番で任されていた人気メンバー、長濱ねる(19年7月グループ卒業)のポジションに田村は代わって就くことが決まったのだが、そのプレッシャーに押し潰されそうになっていた時である。
同曲のセンターで、同じく「僕は嫌だ」のパートを1番と大サビ前に担当する平手から「いろいろ考え込んじゃってない?」「何かあったらいつでも相談してね」と言われ、後日泣きながら連絡すると、「気持ち分かるよ」と優しい言葉をいっぱいかけられ、田村は助けられたという。
以降、田村からは「今も連絡とらせて頂いている」「先輩方の中で初めてご飯に行かせてもらったのが平手さんでお鍋を食べた」「平手さんのことゆりなちゃんて呼んでます!」などと、2人の距離がさらに縮まっているような発言がたびたびなされるようになった。
同期の一期生とはどのメンバーとも親しく、食事に出かけたエピソードがたびたび明かされてきた平手だが、18年11月に加入したばかりの二期生の中で、2人だけで食事に行ったのはおそらく平手にとっても田村が初めてだったであろう。そして単に田村と人として波長が合うからと食事に行っただけでなく、欅坂46にとって「魔曲」と呼ばれる「不協和音」の〈僕は嫌だ〉という重要パートを分け合った後輩でもある。幻には終わったが昨秋から冬には発売予定だった9thシングルでセンター平手の隣のポジションに大抜擢されていた田村と、欅坂46の真髄についても多くを伝えやすいよう距離を詰める意味もあった食事だったのではないだろうか。
幻に終わった田村の「SCHOOL OF LOCK!」特別出演
また、昨年12月12日放送の「SCHOOL OF LOCK!」に田村がゲスト出演した際には、平手にイタズラを仕掛けられ、その後、平手から田村の膝に座ってきてイタズラのネタバラシをされるという平手の悪ガキツンデレエピソードを話している。
そして平手も、昨年12月18日放送の同番組で田村へアポ無し電話を行い、田村の関西弁につられ、普段は聞かれない自身の愛知の方言もバンバン飛び出したり、お互いタメ口で話したり、平手が田村の希望を汲んで翌月にあたる今年1月の特別出演を約束し、とても喜ばせるなど親密な様子が伺えていた(残念ながら、心身の限界により急転直下の展開で平手脱退報告がなされることもあり、今年1月の平手担当回に田村が出演することは叶わなかったのだが)。
筆者は前回の平手が脱退に至った経緯についての記事で、昨年12月に交わした田村のラジオ特別出演約束時には、まだ平手は欅坂46を離れる決断ができていなかったのではないかと記した。
だが厳密にいえば、その思いはここ何年も抱えてきたもので、具体的には昨年初頭頃からタイミングを伺っていただろう。運営や上層部には田村にラジオ出演を約束した昨年12月、いや、もっと前にその意向を伝えていて、発表時期の調整段階だったかもしれないが、それでも平手はグループと後輩のためを想い、満身創痍になりながらも本当に発表されてしまうギリギリまで思い悩んでいたと思われる。
エンタメ 新着一覧