2. 別れた理由は話半分で受け止める
男性が話をしてくれたとしても、それがすべて事実とは限りません。惚れた弱みで、同情する部分はあるでしょうが、別れ話のあれこれは割り引いて話を聞くのが肝心です。
たとえば、「前の彼女は贅沢でさあ。ブランドばかり欲しがって、価値観が合わなかったから、振ったんだ」という男性はいるでしょう。贅沢な女性を嫌がるということは、うがった見方をすると、男性はケチでセコイかもしれません。それでケチなデートばかりしていたとすると、振ったではなく、振られた可能性も考えられます。
「奥さんにお金を持って逃げられた」なんて言われたら、一瞬、気の毒に思うでしょう。これだって、ほかの事実を加味すると、言葉の背景が変わってきます。
私が相談を受けた女性の話ですが、実は交際相手の男性はケチで、頼まれていくらか貸したところ、なかなか返済されず、数カ月たってようやく返済されたときに、「こんなにおカネにルーズな男はダメだ」と別れたといっていたことがありましたから。
私の事務所には、男性も相談に来られます。「口うるさい妻と離婚したい」と切望していたのは35歳のサラリーマンでした。5歳下の奥さんとは大学時代からのつき合いで、子供は2人。仲睦まじい恋愛結婚でしたが、「飲みに出かけると、異常なほど怒ってキレる」のが嫌だとか。
何が異常かというと、終電で帰ると、カギがかけられて閉め出されたのは一度や二度ではなく、飲み歩けないように小遣いも減らされたとか。
「気の強い妻は、ほんとこりごりなんです」
私はカウンセラーでもあります。話を聞くだけなら、私でなくても置物で充分。よくよく掘り下げると、過去の浮気歴が発覚。その度に妻にバレていたといいます。浮気常習犯なら、女性はだれでも怒ります。別れ話はとにかく裏を読むことが大切です。
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