本当のキレイから遠ざかる…スマホの加工美人アプリにご用心

山崎世美子 男女問題研究家
更新日:2020-01-18 06:00
投稿日:2020-01-18 06:00
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。実は私、お隣・韓国のソウルに猫の額ほどのオフィスを構えています。人間観察分析を生業とする筆者からみても、韓国は美容が盛んで、女性はもちろん男性も美容クリニックに通っています。
 ボトックスやヒアルロン酸の注射でしわを取るのは当たり前。レーザー美顔もよく行われています。韓国女子のお肌のキレイさと美意識の高さはすごいですね!
 今回はオトナ女子が大好きなテーマ“アンチエイジング”についてお話ししましょう。

美容整形とアンチエイジングは違う

 いまさらですが、アンチエイジングは「老化や加齢にあらがうこと」。ボトックスやヒアルロン酸の注射でのしわを取りは、「プチ整形」といわれるように、今や「整形」の意味が変わってきています。

 しわやシミ取りくらいなら、プチをつけるまでもありません。まぶたが重たく見える一重の女性が二重にするのも、そうでしょう。最新の科学をうまく取り入れ、自分の顔のベースを崩していませんから。人生100年時代、健康で若々しくあるためには、適切なアンチエイジングの考え方は大切です。

 では、筆者が考える整形は何かというと、別人のような姿に生まれ変わること。体中の整形を公表しているタレントのバニラさんのようなタイプです。生まれ持った顔など、原形をとどめていませんから、文字通り整形といえます。

整形美人とナチュラル美人

 もちろん、整形を否定するわけではありません。顔を変えることでコンプレックスが解消し、性格が明るくなるケースはよく承知しています。そういう相談を受けることはあります。

 別人になるような施術をした方は、元顔を知らなくても、すれ違ったときにすぐに気づきます。私はそういう女性を「整形美人さん」と呼んで、「ナチュラル美人さん」と区別しています。

 ぱっと見の顔面偏差値は高いのに、何度となく会って顔をみているうちに魅力が薄れてくることがあります。そんな女性に「整形美人さん」が多いのです。

 スマホで例えるなら、静止画はとてもかわいいのに、動画はイマイチ。美人なのにモテない女性は、性格の要素を除外すれば、この可能性があります。ズバリいうと、動画がイマイチなのは、表情がさえないのです。

 整形をするぐらいですから、顔のパーツには、意識が向いています。それが際立ってキレイになっても、美人に見える立ち居振る舞い、表情の研究が足りないと思うのです。

 パッと見てそんなにかわいく見えない女優さんやタレントさんもいらっしゃいますが、記者会見や番組で話されているときは、つやっぽくみえたり、笑顔がステキに見えたりすることがあるでしょう。仕事柄、当然といえば当然ですが、日頃から身のこなしや仕草の研究をしっかりしているということ。女性のチャーミングさは、顔立ちだけでは計れません。

もっと美人になりたい人は、キレイモードの撮影に頼らない。

 本当にキレイに見えるナチュラルな工夫が、今回の一番のテーマです。

 しかし、ここで勘違いしてはいけません。ナチュラル=素顔ではありません。

 これまでの相談者の中には、「鏡で見ながらキスをするときの表情を練習する」という方がいました。皆さんもそこまでしなくても、自撮りの画像をSNSにアップすることはあるでしょう。まず、自撮りの写真をキレイモードで撮るのをやめてみませんか? 時々、動画で撮って自分を客観的に分析してみるといいでしょう。

 たとえば、バルや友人の家などで女子会をするとき、友人に断った上で動画を撮影してみるのはとても効果的。女子会のときは、構えていませんから、素の自分の特徴が嫌と言うほど見えます。

 笑い顔が思いのほかブサイクだったり、眉間にしわを寄せるクセがあったり、話し方がおばさんっぽかったり。猫背も雰囲気が悪く、顔面偏差値を下げる要因になります。

 アプリを使った加工写真は、一時的な自己満足だけでビジュアルの向上は期待できません。それどころか、“奇跡の一枚”ができてしまうと、現実のキレイさから目を背けて、ナチュラル美人さんへのステップを遠ざけることになるでしょう。まだおブスに写った写真を見ながら、再チェックした方が、1年後は確実にキレイがついてくるはずです。

化粧でさらにおブスになっていませんか?

 もう一つは、メイクについて。“メイクアップ”というくらいですから、化粧をすることですっぴんの時より美人に見えないといけないところが、時々“メイクダウン”している女性がいます。

 たとえば、ノーズシャドーが濃すぎてデーモン閣下のようになっている人、意思の強さを強調するような濃い眉毛で不自然な人。以前、ファンデのベースに紫を使っているセールスレディさんとお会いしたときは、人間離れした宇宙人のような顔色の悪さに、驚いたことがありました。いくら女性同士でも、イマイチな化粧は指摘しづらいものなのです。

 筆者が考えるお手本の化粧は、男性の韓流スター。ベースを生かしていて好感度が高い。ゲイの方も、すごくキレイな人が多いので、ぜひ観察してみてください。

 そういう方に共通するのが、お肌のキレイさです。化粧以上につや肌をキープすることに意識を注いでいるわけです。韓国男子は世界一スキンケアにお金をかけているというデータもあります!

 顔色にあったファンデーション。自然な色目のアイシャドーとリップ。そう、ナチュラル美人メイクの基本です。男性の韓流スターは、特に眉毛のお手入れが驚くほど行き届いています。私たち女性が負けている部分かもしれません。

 最近は、アイブローバーのような眉毛専門店があります。眉毛の描き方が分からない方は是非行ってみてください。女子力が確実にあがります。何よりつや肌造りが一番なので、効果の出やすい、レーザー美顔等にチャレンジするのは、高額のファンデを購入するより、意外にナチュラル美人になる近道です。

 韓国の現地スタッフに美容理念を聞いてみたところ、「ノーメイクでもキレイな人を目指す」とつるつるピカピカの顔で話してくれました。つや肌はキレイの基本。皆さんも、これを軸に美活してみてはいかがでしょうか。

山崎世美子
記事一覧
男女問題研究家
「平成の駆け込み寺」として、人間関係、男と女をテーマとし、さまざまな悩みを抱える相談者に的確なアドバイスを送り、心のケア・親身なカウンセリングで一躍人気者となる。TV、ラジオ、雑誌、さらに講演会などからも依頼が多数。いま最も注目されている専門家である。YouTube「せみこの恋愛大学」毎週水曜配信中。
公式HPブログInstagramTikTok

ビューティー 新着一覧


今夜もぐっしょり…寝室温度をめぐって夫と大喧嘩!【医療専門者監修】寝汗は更年期だけじゃない?
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
40代が「垢抜け顔」になれないワケは?【美容家が使って実感】激推し最新コスメ3品
“垢抜け顔”になりたいけど、思いどおりの仕上がりにならない…。そんなお悩みは、選ぶコスメで解決!  40代の時短美容家...
生理前に限らず些細なことでイライラ!【医療従事者監修】アラフォーが注意したいPMSではない意外な理由
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
春先の紫外線も乾燥も怖くない!【美容家厳選】アラフォーに激推ししたい“二刀流”UV対策
 春の陽気を感じる日も増えてきましたね。日差しが強くなってくると気になるのは、UV対策です。春夏は特に紫外線量が増えるた...
加齢で増えがちな「ほくろ」はシミと何が違う?【美容外科医が解説】電気メスで削ると? 保険適用の条件は?
 この連載では美容医療“若葉マーク”の方々に向けて、テッパンの不安や疑問を分かりやすく“一発回答”。今回はお悩みの多い「...
うさぎ舌リップってなんぞ? 40代でも挑戦できる作り方と色選びのコツ
 純欲メイクや白湯メイク、地雷メイクなど、これまでいろいろなメイクがトレンドに上がってきましたが、もっかSNSで話題なの...
寒暖差疲労の原因と対処法【医療従事者監修】季節の変わり目はイベントてんこ盛りで休めない…どうする?
 寒暖差が激しい季節は、いつもと同じように睡眠時間を確保したつもりでも、なんだか疲れてしまいがち。そんな「寒暖差疲労」を...
40代がやりがちなNGメイクとインナーカラー全8選。痛いおばさんは回避したい…
 アラサー・アラフォー女子は、メイクやヘアカラーというパーソナルなことですら、常に厳しい目線を向けられてしまうから大変で...
長財布はダサい&時代遅れとされる3つの理由。令和におすすめの財布は?
 最近、長財布を使っている人をあまり見かけなくなってきましたね。今でも長財布を愛用しているものの、「もしかしてダサい? ...
女性は30代以降、筋肉量が年間1%ずつ減!?【医療従事者監修】今すぐ試せる“ぽっこり下腹”引き締め術3選
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
【検証】メイクしたまま寝ると汚肌一直線?20代美容ライターが3日間オフなしで過ごしたら意外な結果に…
「メイクを落とさないと肌が荒れる」とはよくいったもの。メイクをしたまま寝ると毛穴に詰まった汚れや皮脂が酸化して、肌荒れや...
「美容医療」反対派と賛成派の意見。トライする前の参考にしたい
 いつの時代も、女性は美しくなりたいと思うもの。そして、今の時代、美容医療や美容整形がより手軽になり、挑戦する人も増えて...
更年期の“意外と知らない”基礎知識/更年期症状は遺伝する? 出産経験の有無は影響する?【医療従事者監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
熱狂する韓国コスメブームに違和感。顔につけるのに、低価格、パケ買い、なんとなく…だけで買って大丈夫?
 つい先日、資生堂の最終赤字が100億円超との報道がありました。主な理由は中国での事業不振にあるそうですが、実際のところ...
急に夜が淡白になり、枯れてしまった彼氏…【薬剤師監修】浮気以外で考えられる原因は?
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
40代で「実年齢+5歳老け見え」は絶対回避したい!【美容家激推し】お助けアイテム3選
 40代を迎えると、ちょっとした老け見えにも落ち込みますよね。「43歳なのに、48歳くらいに見られた…」なんてしょんぼり...