更新日:2020-02-10 07:00
投稿日:2020-02-10 07:00
ついに助けの手を差し伸べてくれる人が
それまでも、ごく身近な数人に、中途半端なSOSを出したことはありました。
でも、中途半端なSOSには中途半端な反応しか返ってきません。
「Gさんて、ちょっと公私混同するところがあって……」
→「それだけ綾さんに一生懸命なんですね」
「飲むと私の部屋に強引に泊まるし、翌日もなかなか帰ってくれなくて、実はちょっと性的な強要もあって……」
→「えー、本当ですかぁ(笑)」
もしも本気でSOSを出していたら、どうなっていたか。
誠実そうでコミュニケーション力の高いGと、エロ仕事をしてエキセントリックに見られがちな私。
→「綾さんがなんか、おかしなことを言いだしてる」
男女のいざこざでもこういうことは、若い頃から経験してきました。
けれど、彼女はやり過ぎました。
そのおかげで、私のSOSに信憑性が生まれました。
それともうひとつ、私がそれなりに仕事を頑張った結果、ちゃんと信じ合える人たちと出会えていたのだとも思います。
「そうだったのか。いろいろ合致した」
「辛かったね。でもそれは泣き寝入りしちゃいけない。協力するから、やることやろうよ。作品とギャラを取り戻そうよ」
信じてくれる人もいるんだ……。
この驚きによって、私はようやく、目が覚めました。
次回に続きます。
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