レスを長期化させないために…まず何から手をつけたらいい?

神田つばき 女と性 専門ライター
更新日:2020-02-08 06:34
投稿日:2020-02-08 06:00
 恋人や妻を「親友や妹のような存在」と感じるようになると、男性の性欲スイッチは極めて入りにくい状態になっていきます。目の前にいる彼女を女性として意識するきっかけがつかめなくなっているのです。獲物を見慣れてしまって、目の前にシマウマがいるのに狩りをしないでどんより寝そべっているライオンのようなもの。彼のオスの本能をもう一度掻き立てるにはどうしたらいいのでしょうか?

これをやったら修復不可能に! 男が萎える3つのNG行動とは?

 セックスレスになりかけている、と気づいたときに女性がやってしまいがちなNG行動を20~50代の男性5人に聞いてみました。

第1位 エッチしない原因を問いただす
第2位 ほかのカップルや人と比較する
第3位 突然「しよう!」とせまる

 女性としては、これらのどこが悪いの? という驚きしかありません。

 回答してくれた男性の一人、健斗君(30代・公務員)に「ぎこちない関係を打破しようとしているのに、何がいけないんですか?」と質問してみたところ、こんな答えが返ってきました。

「女性の気持ちはわかりますが、どれも男にとっては“勃起の妨げ”にしかなりません」

 勃起の妨げ……? 思わずイラッと来たのを隠して、詳しく聞いてみました。

男はレスについて深く考えたくない?

 健斗君によれば、

「女性はガッカリするかも知れませんが、男の勃起は脊髄反射的なもので、複雑なことを考えるとダメなんです。レスの原因を聞かれたり、友だちの彼氏は週〇回だとか、このままじゃ結婚しても子どもができないだとか、そういう話は苦痛です」

 とのこと。このとき感じた苦痛が男性の心の底に沈殿すると、せっかくエッチなムードになりかけても、イヤな感覚がよみがえって勃起の邪魔をします。男性の自律神経がリラックスしていることが必要なのですが、それがうまくいかなくなるのです。

セックスがなくなっても“まあいいか”

「そもそも、どうしてセックスレスになったかなんてペラペラ語れる男はいません。気がついたらだんだん間隔が遠のいているだけのことだから。でも、セックスしなくても平和に過ごせているんなら、まあいいかって思ってしまう」

 たしかに、そんなことをペラペラ語られたら女性も腹が立ちますけどね。

「それがわかっているから黙っている。彼女を怒らせたくない、この話題早く終わらないかな、としか思わない。その結果、そんな難しい話を持ち出す女性とのセックスを避ける心理がますます強くなっていきます」

 ……って、やっぱり腹が立って仕方ないんですけどね! いったい私たち女性にどうしろと? その脊髄反射とやらはどうしたら起きるんですかね。

居心地のよさに甘えすぎて家族のようになってしまう危険性

 #2で、同棲中の彼のセックスレスを責めてしまったモヨ子さん(仮名・OL)の話をしましたが、彼女は健斗君の意見に納得できると言っています。

「妹か親友みたいになったのは、私も悪いんですよ。つきあい始めのころは何でも恥ずかしくてドキドキしてた。それなのに、いっしょに暮らすようになってからは彼の前で平気で裸になって着替えたり、オナラしても顔色一つ変えずにゴメンで終わり」

 でも、それって愛し合っているからこその安心感のあらわれなのではないでしょうか?

「家族みたいになっちゃってますよね。平気で裸になったりオナラしたり……は、彼を男として見てないと言ってるようなものです。何をしても笑って許してくれる人だからって、私は甘えすぎていたと思います」

 そういう女性の態度を大目に見ているうちに、だんだん脊髄反射が起きなくなっていく……ということは大いにありそうです。たとえばED(勃起不全症候群)のほとんどは、脊髄の勃起中枢の問題ではなく、大脳に興奮の火がつかないことが原因だそうです。

 セックスレスの彼と別れ、今は別の人と付き合っているモヨ子さんは、「レスになると相手を問いつめたくなりますが、実は彼を男として見ているかが大きく影響していたんですね」と、レス時代を振り返っています。

 次回に続きます。

神田つばき
記事一覧
女と性 専門ライター
離婚と子宮ガンをきっかけに“目がさめて”女性に生まれたことの愉しみを取り戻すべく、緊縛写真のモデルとライターに。私小説「ゲスママ」、イベント「東京女子エロ画祭」「親であること、毒になること」などを企画。最近は女犯罪者や緊縛表現者に関するZINEの制作・販売を開始。Xnoteblog

ラブ 新着一覧


離婚した方がいいよ…周囲が見ているヤバい夫婦の4つの特徴
 夫婦といえども我慢の限界を迎えることがあります。たとえ子どもへの影響が気がかりで離婚に踏み切れないケースでも、離婚した...
恋バナ調査隊 2023-07-26 06:00 ラブ
フリーランスワーママあるある! 丸投げしてくる夫にイラっ
 私は2021年よりフリーランスとして、ライターやSNS関連の仕事をしています。  在宅勤務なので、比較的時間に融...
豆木メイ 2023-07-25 06:00 ラブ
義務教育で学ぶはずだけど…生理に無理解な彼、大袈裟って誰と比べて?
 女性が毎月苦しむ生理痛や、ホルモンバランスの乱れを理解できる男性はいまだに珍しいのが現実。実際に生理に無理解な男性のエ...
恋バナ調査隊 2023-07-25 06:00 ラブ
結婚願望はあるけど「子供いらない派」です 自然で上手な伝え方は?
 女性の中には、将来子供を産みたくないと考えている人もいますよね。でも彼に「将来は女の子がほしいな」なんて言われた日には...
恋バナ調査隊 2023-07-25 06:00 ラブ
「振られた理由がわからない」破局のワケを知らされない女性の特徴5つ
「彼氏に振られたけど、はっきりした理由がわからない」と、前に進めなくなる女性がいます。振られるだけでキツいのに、理由もち...
恋バナ調査隊 2023-07-24 06:00 ラブ
心底、婚活やめてよかった! 思い込みから解き放たれ得られたメリット
 近年は、婚活で結婚相手を探す人が増えているようです。でも、婚活パーティーに参加したり、結婚相談所に登録してもなかなか相...
恋バナ調査隊 2023-07-24 06:00 ラブ
いつものケチャップをお願いしたら…妻ブチ切れ!役に立たない夫の生態
「役に立たない夫がいるだけで、イライラする!」  こんな瞬間、誰にでもありますよね? むしろ、夫にイライラしない妻はご...
恋バナ調査隊 2023-07-23 06:00 ラブ
「僕はATMか精子バンク代わり」メッキが剥がれた夫婦関係に絶望する男
「冷酷と激情のあいだvol.152〜女性編〜」では、夫への嫌悪感から夫婦の営みを拒否し続け、夫に風俗通いをしてほしいと願...
並木まき 2023-07-22 06:00 ラブ
「感染対策を機に夫がキモくて」性生活も拒否、プロに任せたい妻の思惑
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-07-22 06:00 ラブ
「疲れてる」「疲れてるんだね」出たオウム返し!とりまキープLINE3選
 気になる彼からのLINEに「脈ありかも♡」と期待する瞬間ってありますよね。でもそれがキープの女性に送る内容だとしたら、...
女性を不幸にするモラハラ男 結婚前にスルーしてはいけない3つの違和感
 女性を不幸に突き落とす、モラハラ夫。結婚した後に自分の夫がまさかのモラハラ男だと発覚……なんてことを防ぐためにも、結婚...
恋バナ調査隊 2023-07-22 06:00 ラブ
ハセキョー恋人も飲食店オーナー! 40代ショーパン肉食艶女のモテ法則
 女優でモデルのハセキョーこと長谷川京子(44)が都内のレストランオーナーで6歳下の男性と交際していると最新号の「女性セ...
2023-07-21 08:08 ラブ
2人の距離がぎゅんぎゅん近づく♡「夏っぽいデート」の行き先6選
 夏といえば、肌の露出も増え、明るい太陽の下で開放的な気分になりますよね。当然、恋も盛り上がる季節♡  今回は夏にしか...
恋バナ調査隊 2023-07-21 06:00 ラブ
「女として見れない」と夫に言われたら…開き直る? それとも改善する?
 夫から「女として見れない」と言われたらヤバいかも! 「その一言が、セックスレスになったり夫に浮気されたりする予兆だった...
恋バナ調査隊 2023-07-21 06:00 ラブ
災害級猛暑のデート問題! 一緒にいて暑苦しくない男性の選び方とは
 災害級の暑さが続く今年の夏。外に出るのをためらうような酷暑のなか、それでも恋愛をしたいのが女心。  どんな男性とデー...
内藤みか 2023-07-20 06:00 ラブ
“週1回”セルフプレジャーできるのは元気な証拠!心と体のバロメーターに
 実は、私はセルフプレジャーアイテムの某ブランドアンバサダーとしても活動しています。  日頃からセックスレスやセル...
豆木メイ 2023-07-20 06:00 ラブ