情で彼氏と別れられない 後悔を防ぐ3つのこと&綺麗な別れ方

孔井嘉乃 作詞作曲家・ライター
更新日:2020-01-02 22:47
投稿日:2020-01-02 06:00
 長年同じ恋人や夫と過ごしていると、「とっくに潮時だけど、この人がいない生活を想像できない」「人としては嫌いではないから、別れる理由がない」と“情”が邪魔して自分の本当の心が分からなくなってしまうことがあります。そこで今回は、後悔しないための方法を考えてみました。

そもそも「情」って何?

「情があるから別れられない」「情が湧いちゃって……」など、多くの人が使う「情」という言葉。そもそも、情とはどんなものなのでしょうか?

「愛情の名残」のこと

 一般的に「情」とは「感情」のことを指します。でも、恋愛においては、簡単に見捨てることができない気持ち。「愛情の名残」と言えるでしょう。

大人女性が別れられない大きな理由でもある

 星の数ほどいる男性の中であなたと出会い、長年一緒にいた彼は、少なからずあなたの人生に大きな影響を与えた人でしょう。だからこそ、「この人を逃したら、これ以上の出会いはないんじゃないか?」「こんなに分かってくれる人はいないかも?」と、後悔することを恐れて情が湧き、別れられなくなってしまうのです。

 大人になると、一から誰かと付き合うことに高いハードルを感じます。でも、だからといって、「情」でお付き合いを続けて数年後にやっぱりダメだった、となる可能性だってあります。もしかしたら、相手から別れを言い渡されることも考えられますね。
要は、別れる時は別れるということ。これは、未婚でも既婚でも同じことなんです。

「情」が邪魔して彼氏と別れられない時に考えたい3つのこと

 そもそも「情」が邪魔して彼氏と別れられないという場合、おそらく多くの場合、別れへのカウントダウンが始まっていると思われます。でも、「絶対に後悔したくない」そんな気持ちもとても分かります。

 だからこそ、いくつか考えておくべきことについて見てみましょう。

「彼氏との恋愛を思い出した時、どんな気持ちになるか」を考える

「情で別れられない」と思う時、大切なのは自分の気持ちはどこにあるのかということ。

 すっきりと別れるためには、絶対的な潔さが必要です。少しでも後ろ髪を引かれるような思いが残っていると、それは後々「後悔」となって自分を苦しめます。

 まずは、彼氏との恋愛の全てを思い出してみましょう。写真を見たり、思い出の場所に行ってみるのも良いかもしれません。どんな気持ちになりますか?初心に戻って、あらためて相手のことを考えてみるのです。

「今、彼氏と出会ったらどうなるか」を考える

 情が湧いているあなたはきっと、彼氏とお付き合いをする中で物足りなさなど、なんらかの不満を抱えていることでしょう。そこで次に、心をまっさらな状態にして「今、彼氏と出会ったらどうなるか」を考えてみましょう。

 恋愛初期のようにドキドキして、魅力的に見えそうだと思いますか?それとも、箸にも棒にもかからないでしょうか?

「今の自分は彼氏にどう映っているか」を考える

 最後に、彼氏目線で自分を見てみましょう。付き合い始めの頃に褒めてもらったこと、自分が彼氏にこんな風に思って欲しいと頑張っていたことを思い出します。

 そして、その自分と比べて、今の自分は彼氏にどう映っているのかを考えてみましょう。昔は「いつも笑顔が可愛いね」なんて言われていたのに、今の自分は目くじらを立てて怒ってばっかりではないですか?そして、今後、続ける道を選んだとして、自分は彼氏が褒めてくれた自分の良いところを取り戻せそうですか?

あらゆる視点から彼氏との関係を見つめることが大切

 上記3つのことは、別れを考える上で最低限考えてみることだと思います。つまりは、後悔しないためには、あらゆる視点から彼氏との関係を見つめることが大切なのです。

 その中で、少しでも「あれ、情じゃなくて好きなのかな?」なんて思うようであれば、あなたの心の奥底には彼氏への気持ちが愛情として残っている可能性があります。そんな方は先を急がずに。まだ何も起こっていないのですから、いくらでも引き返せます。

後悔しないと決めたなら……情に負けない綺麗な別れ方

 あらゆる視点で関係を見つめても、彼氏への気持ちが「やっぱり情」と結論が出たなら、綺麗に別れることを考えてみましょう。

相手に情けはかけない

 メールでも直接会ってでも、別れ方はそれぞれのカップルの関係性によって決めれば良いでしょう。でも、大切なのは、相手に情けを絶対にかけないこと。

 目の前に愛した相手がいたら、つい揺らいでしまいそうになる気持ちも分かります。でも、それは、長年積もり積もった愛情の名残である「情」なのです。

 ほとんどの別れは、どちらかの自分勝手で起こります。できるだけこっぴどく、泣き顔は見せずに、最後まで自分勝手でいれば良いと思うんです。

感謝の言葉はあくまで“人として”伝える

「感謝の言葉くらいは言いたい」という気持ちがある場合には、あくまで“人として”述べると良いと思います。

 女性はついつい感傷的になるため、「◯◯に行ったよね」とか、「◯年間、楽しかったよね」なんて浸ってしまいがち。でも、そんなの意味がないんです。彼氏の足を引っ張るだけ。

 私の経験では「今までありがとう」しか言葉が見当たりませんでした。でも、長年連れ添った相手ですから、感謝の気持ちはこれだけで十二分に伝わると思います。

かけた時間のことは考えずにひたすら未来を見る

 女性たちが情で別れられない一番の理由、それが、かけた時間に価値を求めることにあるでしょう。つまり、一緒にいた期間が長ければ長いほど、もったいないと思ってしまうのです。

「◯年間一緒にいた」なんてことは考えないように。この時点で迷ってしまうのであれば、まだ別れる時ではないのかもしれません。

 そして、ひたすら未来だけを見ましょう。そこに彼氏はいなくても、新しい世界が待っていると信じましょう。

情で一緒にいることほど失礼なことはない

 もし、彼氏が「情で彼女と別れられない」なんて言っていたら、あなたはどう思いますか?きっと悲しかったり、憤慨するのではないかと思います。そう、情で一緒にいることほど失礼なことはない、と個人的には思っています。

「情」というのは、もともとは「愛情」だった気持ちのかけらです。かけらをフルに使ってあなたができること、それは相手が前を向いていけるように敬意を払ってこっぴどく振ることだけだと思います。どうしたって、良い形でそばにいてあげることはできないのですから。

 でも、しつこいようですが、まだ切り出してないのであれば引き返すことはできます。綺麗に別れることで、ヨリが戻ることも未来にはあり得るかも?

 全てはあなたが決めること。ぜひ、後悔しない決断をしてくださいね。

孔井嘉乃
記事一覧
作詞作曲家・ライター
3歳からピアノを始め、現在は作詞作曲家&シンガーソングライターとして活動中。2014年からウェブライターとしての活動を開始。得意ジャンルは美容、恋愛、ライフスタイル。コスメコンシェルジュ、日本化粧品検定1級、ベビーマッサージ資格、乳児心理+児童心理資格取得。
2016年、ママユニット「mamakanon」を結成。活動5年目にして、YouTube再生回数1,200万回達成。2020年、フレンチシンガーバイオリニストソングライターとのDuo「ellipsis」を結成。両者の絶対音感を活かしてカバー演奏などを行う。
1児のママ。特技は早起き。ウィスキーが好き。

◇孔井嘉乃公式サイトmamakanon公式 YouTubeチャンネルellipsis公式 YouTubeチャンネル

ラブ 新着一覧


既読スルーを撃破!返信催促がうますぎる絶妙なLINE3選。褒められたらつい…
 気になる人、好きな人とのLINEはなるべく長く続けたいですよね。でも「返信は?」と催促するのは重く思われそうで気が引け...
恋バナ調査隊 2025-11-16 08:00 ラブ
「絶対に離婚しますよ」妻の冷たい一言で45歳夫が覚醒。毎日コンビニ弁当でも“期限までには”別れたい理由
「冷酷と激情のあいだvol.272〜女性編〜」では、仮面夫婦から完全なる家庭内別居まで悪化した夫婦関係に悩む妻・絵里香さ...
並木まき 2025-11-15 11:45 ラブ
「完全に“他人”扱いです」結婚18年目、こぼれた本音に夫が青ざめて…45歳妻が今も悔やむ一言
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-11-15 11:45 ラブ
【漫画】「妻の価値0点」夫の暴言に涙。扉の向こうにいた女は…サレ妻の復讐が始まる!『60点の夫婦でいいのに』#3
【『60点の夫婦でいいのに』あらすじ】  「お前の主婦力20点」「もはや妻としての価値0点」――結婚してから態度が豹変...
【漫画】「旦那さんかっこいい」自称・100点女の発言に戸惑い…不穏な笑みの意味は?『60点の夫婦でいいのに』#2
【『60点の夫婦でいいのに』あらすじ】 「お前の主婦力20点」「もはや妻としての価値0点」――結婚してから態度が豹変し...
【漫画】私の最高得点は60点…モラハラ夫の“採点”に耐える日々「俺に見合う女になれ」って何様?『60点の夫婦でいいのに』#1
【『60点の夫婦でいいのに』あらすじ】 「お前の主婦力20点」「もはや妻としての価値0点」――結婚してから態度が豹変し...
「後ろ振り向いてみてー」のLINEにギョッ! 浮気がバレた3つの瞬間
 今回は、浮気がバレた瞬間のLINE、つまりフラれる直前のLINEを見せてもらいました。長年付き合っていたとしても、終わ...
恋バナ調査隊 2025-11-15 08:00 ラブ
「俺は子作りの道具?」男性が反発する理由。年末に焦る女に伝えたい、本当の結婚への近道
 2025年の年頭に「今年こそ結婚する!」と誓った女性は、かなりいると思います。その言葉を胸に婚活に励んだ人もいたでしょ...
内藤みか 2025-11-14 11:45 ラブ
「全部 知ってるよ」に戦慄…ハイスぺ夫がストーカー化。元ホステスの妻が怯える“もう一つの顔”
 世の中、不倫の話題で持ちきりだ。2024年に実施された調査によると、既婚男性の約2人に1人、既婚女性の約3人に1人が婚...
蒼井凜花 2025-11-14 11:45 ラブ
クリスマスまで間に合うか!? 私が進行中の“彼氏作り大作戦”。マチアプで同時進行、女友達から攻めるetc.
 ハロウィンが終わり、クリスマスムードが漂ってくるこの季節。「今年こそは彼氏と過ごしたい!」そんな想いから、今まさに“恋...
恋バナ調査隊 2025-11-13 08:00 ラブ
特別だけど恋人じゃない。“名前のない関係”に揺らぐ4人の体験談。「夜を過ごしたのは一度だけ」
 恋人じゃないけど、他の人より特別。曖昧で切ない“名前のない関係”に心を揺らした経験はありませんか? 今回は、誰にも言え...
恋バナ調査隊 2025-11-12 08:00 ラブ
「もう離婚だ!」小さな不満が露わに――年代別に見る夫婦の危機の注意ポイント。どうすればうまく乗り越えられる?
 長い結婚生活を送っていると、いろいろな課題や困難に心が折れそうになることがありますよね。実は「夫婦の危機」は、年代別に...
恋バナ調査隊 2025-11-12 09:50 ラブ
若者世代で「キスはOK、その先はNG」が増えている? 性欲を“汚いもの”と決めつけるのは酷じゃないか
 先日Xで「キスやハグはいいけど、行為だけは無理」という投稿を見かけました。  そのコメント欄やリポストを眺めてい...
豆木メイ 2025-11-11 11:45 ラブ
40代でこう変わった! 私達の“理想の恋愛”5つのカタチ。「離婚後は初恋のようなトキメキを…」
 皆さん、40代になってからの恋愛観は、若いころと変わりましたか? それもと同じ? 酸いも甘いも経験したからこそ、「こう...
恋バナ調査隊 2025-11-11 08:00 ラブ
「推しは浮気」で破局!恋と推し活の両立うまくいく? 成功と失敗、6つの体験談。デート代<遠征代は当然♡
「推し」がいるあなたは、推し活にかける時間と恋愛にかける時間、どちらの方が長いでしょうか?   今回は恋愛と推し活...
恋バナ調査隊 2025-11-10 08:00 ラブ
また愚痴かよ…と思わないで~! 恋人の“仕事の文句”を受け止める5つの方法。愛を試されてるのかも?
 もし彼氏に、仕事の愚痴を言われたらあなたはなんと答えますか? 答え方を間違えると、二人の関係を悪くしてしまう可能性も…...
恋バナ調査隊 2025-11-10 08:00 ラブ