離婚はこりごりな人こそ…ポジティブな「別居婚」がいいワケ

山崎世美子 男女問題研究家
更新日:2020-02-15 06:00
投稿日:2020-02-15 06:00

恋愛結婚した夫婦もいつしか…

「大好きな彼と暮らせて幸せ」――。結婚すると、そう思って同居します。が、時がたつにつれ、良くも悪くもお互いの気持ちは変化していきます。夫婦はいつしか男と女の関係ではなくなり、家族になるのです。実の親子でも一緒に住んでいると、少なからずケンカになるぐらいですから、血のつながりのない夫ならなおさらです。

 私のオフィスに相談に来られる方は、初婚の方も再婚の方もいます。バツがある方の中には、男性とそれなりの関係を築けていながら、再婚に踏み切れないことがあるのも事実。その理由の一つとして、「相手は好きだけど、同居が嫌」ということがあるのです。別居婚を望む女性は、決して少なくありません。

初婚の場合は普通に同居しましょう

 もちろん、初婚の方には同居婚を薦めます。一方、再婚の方は、相手の浮気や心変わりが心配な人は同居がいいかもしれませんが、そうじゃないなら別居婚を考えてみてもいいでしょう。

「もう二度と離婚はしたくない」と思うなら、別居婚は検討すべき現実的な選択肢です。ほどよい距離感で、相手への愛情を長くはぐくむことができます。

性格の不一致は、生活習慣の不一致

 同居経験がないと、別居婚の良し悪しがそもそも分かりません。新婚生活がスタートすると、半年くらいはお互いの生活習慣のすり合わせに時間がかかります。それは意外にストレスになり、気疲れします。そんな気疲れする生活習慣の例を挙げてみると……。

・夜風呂派の妻と朝シャワー派の夫
・トイレのドアを開けたまま用を足す夫
・早寝の妻と遅くまで起きている夫
・靴下を脱ぎっぱなしの夫
・食べ終えた食器を片付けない、シンクに置いたままの夫
・食事ができて呼びにいっても、すぐに食べない夫
・食事を用意してから、「きょうは接待で夕飯はいらいない」と連絡をよこす夫

 このような生活習慣はちょっとしたことですが、毎日続くと、それが嫌な方にはストレスがたまります。ざっと挙げただけでもこれだけありますから、もっと細かくみたらキリがありません。離婚事由の1位は性格の不一致でも、不一致なのは性格ではなく生活習慣。そのズレが、お互いのストレスを増やし、ギクシャクした関係が性格の不一致につながるのです。

 女性だからといって、みんな整理整頓が得意とは限りません。料理が苦手な人もいます。そんな女性がキレイ好きな男性と一緒に暮らすと、どうでしょうか。最初のうちはお互い距離感をうかがいますから、露骨に我を出すことはないでしょう。

 しかし、時間がたつにつれ、素の自分が少しずつ出てきます。夫に「片づけて」と言われる妻も、散らかった部屋にいる夫も、どちらも嫌な気分になるでしょう。

 中にはそれぞれのマイナスを埋めて補完できる関係の人もいるでしょうが、3組に1組が離婚する現状を加味すると、補完がうまくいくケースは多くはありません。そこで、再婚の方には、別居婚をお薦めしたいわけです。

山崎世美子
記事一覧
男女問題研究家
「平成の駆け込み寺」として、人間関係、男と女をテーマとし、さまざまな悩みを抱える相談者に的確なアドバイスを送り、心のケア・親身なカウンセリングで一躍人気者となる。TV、ラジオ、雑誌、さらに講演会などからも依頼が多数。いま最も注目されている専門家である。YouTube「せみこの恋愛大学」毎週水曜配信中。
公式HPブログInstagramTikTok

ラブ 新着一覧


「地獄に堕ちてもいい」45歳主婦が不倫をする覚悟。義弟と決めた“愛し合うため”の3つのルール #3
 直美さん(45歳主婦/子供ナシ)は、水商売から保険会社を経て、34歳のときに資産家の勝久さん(55歳)と結婚。しかし、...
蒼井凜花 2025-05-09 06:00 ラブ
不倫男性が見せる「終わりのサイン」6つ。急に忙しくなる…もしや別れの合図じゃない?
 不倫中の女性は「彼といつか一緒になれるはず」と期待しているでしょう。でも、彼にこうした姿が見られたら、関係は終わりに向...
恋バナ調査隊 2025-05-09 09:45 ラブ
やっぱり男性と一緒のベッドで眠りたい…そんなアラフォー・アラフィフ女性が増えた切実な理由
 アラフィフやアラフォーになってから、「ひとりで眠りたくない」と言う女性が増えています。今まで別々だったベッドルームをひ...
内藤みか 2025-05-08 06:00 ラブ
「LINEやってない」は嘘バレバレ。教えたくない時の“角が立たない”かわし方6つ
「LINEを聞かれたけど教えたくない…。どうにかしてかわしたい…!」このように、連絡先を教えたくない相手からLINEを聞...
恋バナ調査隊 2025-05-08 06:00 ラブ
熟年離婚する夫婦の「残念な共通点」。今から回避する術はあるの?
 長年連れ添ってきた夫婦でも、些細な出来事がきっかけで「熟年離婚」に至るケースも。今回は、熟年離婚する夫婦の特徴と回避す...
恋バナ調査隊 2025-05-06 06:00 ラブ
不倫女に直撃! ズバリ「相手の奥さんへの罪悪感」ってあるんですか?
 夫の不倫に頭を悩ませている女性もいるはず。中には「相手の女はいったいなにを考えてんの⁉」と、夫の不倫相手のふてぶてしさ...
恋バナ調査隊 2025-05-05 06:00 ラブ
忘れたい…好きピへの「黒歴史」LINE3選。深夜のポエムで恋は終わった
 あなたには、好きな人へ送ったLINEで後悔しているものはあるでしょうか?  恋愛経験が少なかったり年齢的に若かったり...
恋バナ調査隊 2025-05-04 06:00 ラブ
義両親とは「同居NG」のはずが…夫からの要望を“離婚せずに”拒否したい(45歳・パート勤務)
 首都圏在住の45歳パート勤務です。夫は52歳の会社員、高校生の息子と中学生の娘の4人暮らしです。  夫とは結婚相...
植草美幸 2025-05-03 06:00 ラブ
「物価高でねぇ~」じゃない! バブル時代が抜けない49歳男の浪費癖。アルバイト生活が目の前に…
「冷酷と激情のあいだvol.244〜女性編〜」では、事業が下降の一途でも浪費を続ける夫・ヨシツグさん(仮名)に強い不満を...
並木まき 2025-05-03 06:00 ラブ
夫が「パパ活」してるかも…赤字でも生活水準を下げられない44歳妻の苦悩。高級車やゴルフ三昧にウンザリ
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-05-03 06:00 ラブ
「バレたら、一生終わり」義弟との情熱的な密会。介護で疲弊する中、身も心も慰められて… #2
 直美さん(45歳主婦/子供ナシ)は、水商売から保険会社を経て、34歳のときに資産家の勝久さん(55歳)と結婚。しかし、...
蒼井凜花 2025-05-02 06:00 ラブ
これぞ「ぽっちゃり」街コン! 黒沢かずこ似の30女が参戦したら、鬼のように楽しかった話。色気より食い気よね
 はじめまして、世田谷乃たらこと申します。30歳でフリーランス(とは名ばかりのフリーター寄り)ですが、この度婚活を始める...
わかってるのに…なぜ“都合のいい関係”を続けるの? 女たちの切ない言い分
「曖昧な関係を終わりにしたい」と思いながらも、なかなか別れられずにいるそこのあなた。その背景には、満たされていない思いや...
恋バナ調査隊 2025-05-02 08:35 ラブ
上京して人生変えたい…アラサーが陥る「勘違い」と「モテるため」のファイナルアンサー
 人生をやり直すために東京に行く! という人が時々います。中にはノープランで上京するケースもあります。  アラサー...
内藤みか 2025-05-01 06:00 ラブ
大人の男が悩殺された6つのセリフ。「私がいるじゃん!」「やだ♡」は疲れた社会人に刺さるのよ…
 いったい男性はどんなセリフにキュンとしたりメロメロになったりするのでしょうか?今回は、大人の男性が悩殺されるセリフを中...
恋バナ調査隊 2025-04-29 07:22 ラブ
それ、デートDVを受けてない? 束縛や避妊なし…日常に潜む8つのパターン
 交際相手から受ける暴力のことをデートDVといいますが、その暴力の中には精神的な暴力や性的な暴力なども含まれます。しかし...
恋バナ調査隊 2025-04-28 06:00 ラブ