2. 好きなジャンルの偉人伝を読ませる
不登校の息子に私はかなりの偉人伝を与えました。偉人伝は、困難に陥った時にどうやって道を切り開くか、新しいことにどうやって挑戦するかなど、人生で大切なことを教えてくれるのです。イチローさんやスティーブ・ジョブズさんなど、最近の人物の偉人伝も多く出版されているので、子どもも興味深く思ったようでした。
偉人伝も100冊以上読ませましたが、そのなかで気に入って繰り返し読むものに注目しました。息子の場合、カップヌードルなどを作られた日清の安藤百福さんや投資家のウォーレン・バフェットさんの話が気に入っていたので、経営者や投資家の本をたくさん与えました。関心があるジャンルを絞り込み、子どもの得意分野を作ることも大切だからです。
3. ゲームは海外版を逆輸入
子どもが家でゲームばかりやって困る、と言う人もいます。もちろんうちの息子もゲーム大好きで、当時はドラゴンクエスト系のゲームにハマっていました。業を煮やした私は、通販サイトで息子がハマっているゲームの海外版を取り寄せ、これで遊びなさいと言ったのです。コマンドも登場人物のセリフもすべて英語で、最初息子はとても困っていました。
息子がゲームの内容がよくわからないから攻略本を買っていいかと言い出したので、今度は英語版の攻略本を取り寄せてやりました。
「これじゃ何が何だかわからない」と最初は怒っていた息子も、ゲームやりたさのあまり、必死で英語に取り組むしかありません。「鉄のよろい」は「Iron armor」などと次第に覚えるようになったのです。これをきっかけに英語に慣れ、高校入試ではかなりの高得点を得ることができました。
長い目で見た成長を
シリーズものの読書も、偉人伝も、そして英語版の攻略本も、たっぷり時間があったからこそじっくり取り組めたのです。長期間在宅する場合は、普段よりも大きめの目標を持ったほうが本人も張り切るはず。知識だけでなく人間性も深めるような読書法で、差をつけましょう。
ちなみに今回のウイルス騒ぎによってアルバイトが自宅待機となった大学生の息子は、再び自宅にいます。どうやって過ごしているかというと、全25巻の『信長のシェフ』という漫画を読破しようとしています。さらに、ナンバープレイス(数独)の雑誌を購入してせっせと解き、英語の数学専門書に挑戦しています。一度長期間の読書体験をすると、その後の人生でも応用することができて、とても役に立つのです。
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