かかりつけ医でも原因はわからず
「炎症数値も血液でチェックしたけど、少し高いものの、特に大きな異常はなさそうですねぇ。
だるいのは、バセドウ病が再燃しているせいだと思いますよ。
火照りも、バセドウで身体がグラグラと煮えたぎるような感じなのでしょう。なんせ甲状腺が、これだけ暴れているからね……」
かかりつけ医にて甲状腺の数値やその他の血液検査をしたところ、甲状腺の数値は相変わらず悪いものの、そのほかには目立つ異常がなく、謎の火照りや微熱の原因はわからずじまいでした。
「では、この火照りや微熱は、我慢するしかないんですか……?」と、なかば諦めながら、かかりつけ医に質問する私。
「そうだねぇ。バセドウで出せる薬も限られるから……。つらそうなので、弱めの解熱剤だけ処方するから、これで様子を見てください」と、かかりつけ医。
処方してもらった薬を調剤薬局で受け取り、トボトボと帰宅しました。
とうとう救急搬送される事態に
しかし帰宅してからも、メラメラとした火照りは、悪化する一方。不安もどんどんと募ります。
解熱剤を飲んでも微熱も下がらず、今までとは異なる息苦しさも感じるようになりました。
けれど、できることは限られていたため、その夜は、とにかく安静にしてベッドで休むことに。
そして翌日の早朝。目覚めた途端に、火照りが尋常でなく、意識も少し朦朧としていました。いや、火照りがひどくて目が覚めたと言ってもいいかもしれません。
「あ、これは絶対ヤバいやつだ」と直感的に感じ、夫に事情を説明しようとしたところ、ただならぬ雰囲気を感じた夫が「大丈夫⁉︎ ちょっと待って、救急車呼ぶから!」と、119番に電話をかけてくれました。
ぼーっとしながらも、ほっと安堵する私。「ああ、これで助かる……」とホッと感じたのを覚えています。しかし耐えがたい火照りのせいでフラフラしていたので、今振り返ると、細かなことはあまり覚えていません。
そしてほどなく、救急車が到着。救急隊と夫がやりとりをしているのを、ぼんやりと聞くのがやっとです。細かなやりとりは覚えていませんが、バセドウ病を治療中とのことで、通っている大学病院へ搬送されることになりました。
次回に続きます。
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