メンバーで唯一、ミーティングに参加した平手
武道館公演の影絵パフォーマンスは、ピアノの旋律をBGMとしながら、主人公の“僕”を演じる平手と森の妖精を演じる佐藤詩織(23)以外の9人のメンバーが体全体を使って木々や動物、建物を影絵で表現。ひとつのスクリーン上に次々と場面が転換し、僕と森の妖精2人のストーリーを背景含め、ほぼメンバーのシルエットだけで表したのだが、その出来映えは“影絵の素人”とは思えないぐらい、素晴らしいものであった。
生のパフォーマンスだと気がつかず、VTRだと錯覚したり、プロが演じていると勘違いした観客も多くいたほどだ。
――演出のアイデアは、運営スタッフ、あるいは、普段からライブ演出・構成に深く関わっている平手さんのどちらからだったのでしょうか。
それについては、はっきりとは伺っていません。ただ、最初の打ち合わせの際に運営のスタッフさんとともに欅坂のメンバーでは唯一、平手さんだけが参加していました。その際にプランニングや、イメージしているキーワードなどについても言及されていたので、事前に皆さんで方向性について共有していたのではないでしょうか。
――その時の平手さんについて、印象に残っていることはありますか。
スタッフに混じって的確に打ち合わせを進めるその姿は、私が抱いていた「アイドル」のイメージとは違っていました。大変落ち着いた方だな、というのが第一印象です。
「キミガイナイ」の世界観を意識
――なぜ、主人公の“僕”と森の妖精が出会うというストーリーになったのですか。
まず、運営スタッフサイドからイメージワードと楽曲の提示があり、それをもとに弊社の後藤が絵コンテを起こしていきました。
――“僕”は森の妖精と恋に落ちますが、最終的に失ってしまいます。
影絵パフォーマンスに続いて、(大切な人を失い孤独感に襲われる)「キミガイナイ」が披露されるプログラムだったので、楽曲の世界観にいい形でバトンタッチできるような展開を意識しました。もっとも、ライブ後のダイジェストでテレビにもオンエアされていた部分だけをお伝えするのなら、基本は恋愛ストーリーです。恋人同士の仲睦まじい姿、平手さんと佐藤さんのシルエットはまさにベストカップルでしたね。
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