欅坂46武道館「影絵」指導者が語る秘話!平手も制作から参加

こじらぶ ライター
更新日:2020-04-11 06:01
投稿日:2020-04-11 06:00

「プロフェッショナルと可愛らしさのギャップも欅坂の魅力」

 ――欅坂メンバーとのやり取りや指導された際の印象はいかがでしたか。

 とにかく皆さん、多忙かつ限られた時間の中で難解なお稽古によくお付き合いいただいたなと思っています。

 振付けを担当されたTAKAHIROさん、ダンスカンパニーのINFINITYのダンサーの皆さんにも感謝申し上げます。TAKAHIROさんには、シーンからシーンへの転換の際の劇的なメタモルフォーゼ(変形)を考えていただきました。

 今回採用いただいたボディ・シルエット・パフォーマンスは、字のごとく、自身の影で様々な物をシルエット(影絵)として表現するのが魅力のひとつですが、演じ手自身はほとんど見ることができず、絶対的感覚が求められます。

 例えば、ピラミッドのシーンでは、第三者からは3人が並んでうずくまっているように見えますが、シルエットでは「ピラミッド」の形になっている。演じている人は頭を垂れてうずくまっている状態なので、実際に影を見ることはできません。

 ――メンバーはただただ手探りで演じている?

 スクリーン裏にはたくさんの“バミリ”(編注:立ち位置の目印)があり、それぞれに「ピラ1」や「ベンチ」などと書かれています。欅坂46の皆さんはそれを頼りに位置を決めてポージングするわけですが、影を見ながらできないパフォーマンスは、隣の人との距離感や床の見え方など、あくまで推測して演じるしかありません。これが、なかなか難しく、参考動画はありましたが、見るのとやるのとでは全く違います。

 ――オフの素顔など、可能な範囲で教えていただけますか。

 本当に皆さん、素晴らしい吸収力と集中力をお持ちでした。分からないことがあれば納得するまで何度も確認する熱心な部分を垣間見せる一方で、手影絵のウサギやフクロウをレクチャーすると、和気藹々と試す一面もあったり。プロフェッショナルと可愛らしさ、そんなギャップも欅坂の魅力のなのだなと感じたりもしました。

 これまで体験されたことのない難解なパフォーマンスを、短期間で理解し、本番で成功させる。これは、欅坂46のチームワークのなせる技と感じましたし、私自身も大変良い経験をさせていただきました。

  ◇  ◇  ◇

▽劇団かかし座(公式Twitter公式YouTube
…4月11日(土)21時~、劇団かかし座公式YouTubeチャンネルで世界へ向けてハンドシャドウパフォーマンスの動画配信を予定。タイトルは「影絵女子Special Hand Shadow Show LIVE ~Pray for the World~」。EUジャパンフェスト日本委員会が後援するパブリックアクションとなっている。

※こちらは手を使った影絵。欅坂46ライブではメンバーの体全体を重ね、城や動物に次々と姿を変えることでさらに高難度なものとなった。
こじらぶ
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