好きな人と今こそハグを♡優れた6つの効果で心身を健やかに

リタ・トーコ ライター
更新日:2020-05-04 06:00
投稿日:2020-05-04 06:00
 あなたは、最近誰かとハグをしましたか?大人になると他人はもちろん、恋人や家族間でも接触する機会がだんだんと減ってしまいがち。でも実は、ハグの持つ効果ってすごいんですよ。今回は、そんなハグの優れた効果や、効果的な方法についてご紹介していきます。

好きな人とのハグってすごい!知られざる6つの効果

「ハグ」とは、ぎゅっと抱きしめ合うことをいいます。恋人や夫、子どもとのハグは、愛情を確認できるコミュニケーションの1つ。でも、実はハグには知られざる効果がたくさんあるんです。

1. 幸せな気持ちになれる

 ハグをすると脳内では、「βエンドルフィン・オキシトシン・セロトニン」などのホルモンが分泌されると言われています。それぞれの働きは異なるものの、共通点は「幸福を感じた時に出るホルモン」だということ。

 好きな人とハグをして幸福感で満たされると、笑顔が増えたり穏やかに過ごせたりすることができます。

2. ストレス軽減ができる

 オキシトシンは女性が出産、授乳をする時に多く分泌されるホルモンとして知られていますが、そのほか自律神経に作用してストレスを軽減、リラックスを促すことが分かっているようです。

「30秒のハグは1日のストレスの1/3を軽減できる」と、唱えている研究結果もありました。多かれ少なかれストレスは誰もが抱えるものですが、毎日のストレス解消にハグを取り入れてみるのもおすすめです。

3. 病気の予防になる

 一部の医療機関で使われている、「ハグヒーリング」という療法があります。これは、母親が子どもを抱きしめることで痛みなどの不調を和らげるというものですが、ハグをすると分泌されるホルモンによって、痛みの緩和や不眠症の改善、高血圧や心臓病のリスクまでもが軽減されると言われています。

 また、ストレスを緩和できることで、免疫力アップにも期待できるそう。大きく見て、ハグが病気の予防に何らかの良い影響を与えると言えるでしょう。

4. 相手との絆を深めてくれる

 恋愛初期にドキドキや快感をもたらす「PEA」というホルモンがありますが、実はこのPEAは数年すれば減少する傾向にあります。でも、恋愛の賞味期限を越えて恋が愛に変わる時、代わりに分泌量が増加するのが「βエンドルフィン」。このホルモンは、ハグをすると分泌されるものです。

 深い愛情を感じさせたり、相手との絆を深めるホルモンでもあるため、習慣的にハグをすることはお互いに愛情を保つポイントにもなるでしょう。

【あわせて読みたい】絆を深めて…毎日の「7秒ハグ」が恋人や子供にもたらす効果

5. ダイエット効果も期待できる

 ハグをはじめとしたスキンシップは、実はダイエット効果にも期待ができます。オキシトシンの分泌は代謝を高めて内臓脂肪や皮下脂肪を減らすほか、食欲や体重増加を抑える作用があることが、最近の研究で分かってきました。

 逆に、スキンシップが不足すると愛情が満たされないことから、過食が起こる傾向にもあるそうですよ。

6. 学力が高まる

 ハグはコミュニケーションを促すのはもちろん、学力アップを促すことにもつながるようです。オキシトシンには、不安や心配を解消して精神的に落ち着いた状態を作る働きがあるため、集中力を高めて勉強に集中させる効果が得られるとのこと。

 ハグのほか、撫でたり触れたり、目を合わせたりするだけでも、オキシトシンは分泌されるそうですので、お子様がいる方は楽しいスキンシップを毎日行えたら良いですね。

効果を高めるハグの方法&知っておきたいNGなハグ

 ハグにはたくさんの良いメリットがありますが、より効果を高めるための方法&NGなハグについても併せてお伝えします。

ハグは30秒以上!できるだけ長く行うのが◎

 ハグで分泌されるオキシトシンは、体に触れてから5分ほど経ってから量が多くなるというデータもありました。5分以上は難しくても、ハグの効果を高めるためにはせめて30秒以上、できれば長く行うのが◎。

 また、ハグはお互いに密着する部分を多くするのが良いそうです。正面からだけではなく、バックハグなど、好きな人と超密着してみてください。

ハグをしながら背中などに触れる

 体に触れて痛みやストレスを改善させる「タッチケア」という方法がありますが、ハグをしながら背中などに触れるのもおすすめです。

 これは、たとえハグをしていなくても、する方される方の両方にオキシトシンが出るため、お互いが癒し効果を感じられるでしょう。

ペットや人形でもOK

 ハグをできる相手がいなかったら?という質問もあるでしょう。でも、心配無用です。実は、オキシトシンはペットや人形をハグするだけでも分泌されるそう。

 ただし、この場合にはハグする対象がお気に入りであったり、愛おしいと思う気持ちがあることが前提。不眠にお悩みの方は、抱き枕などを利用してみるのも良いですね。

嫌いな人とのハグはNG

 さまざまな良い効果をもたらしてくれるハグですが、嫌いな人とのハグだけは避けるようにした方が良いでしょう。逆に、ストレスを増加させてしまうそうです。

 また、喧嘩をしていたり、何かに集中している時のハグにもあまり効果はないよう。好きな人とのハグは、リラックスできるタイミングを見計って行うことをおすすめします。

密着!好きな人とのハグで心身を健やかに♡

 好きな人とハグをすると、いつでもあたたかく幸せな気持ちになれます。科学的にも効果が証明されているのを知ると、「納得!」と、思った方も多いのではないでしょうか?

 大人になると、どうしてもハグをする機会は減ってしまいがち。でも、こんな今だからこそ、好きな人、そして自分の心身を健やかに保つため、日常的にハグを取り入れてみるのはいかがでしょうか?

リタ・トーコ
記事一覧
ライター
引きこもり既婚ライター。夫とのゆるい幸せを楽しみつつ、つい浮つく。類は友を呼ぶのか、周りに似た友人が多い。人生1回きり。興味に負け続ける女。好きな言葉は「自己責任」。

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


切ない…親の老いを実感したエピソード。ゴミ屋敷一歩手前、母の死から父の独り言が急増
 GWや年末年始など、長期休みに帰省する人は多いですよね。実家で過ごすと「懐かしい」「ホッとする」と感じ、心身ともに満た...
アラフィフ独女が『人事の人見』を見て思うこと。平成の働き方はもう通用しない…私たちはどう振る舞うべき?
 アラフィフ独女ライターのmiraeです。前回のコラムでもお伝えしたとおり、アラフィフである私は、氷河期世代として社会に...
夫のいびきがうるせえ! 約6割の人が悩んでいる睡眠問題、「対処法がわからない」は卒業しましょ
 眠い眠い眠すぎる! 「春眠暁を覚えず」昔の人はよく言ったもので、つい昼間でもうとうと…。  この眠気、我が家に関して...
2025-04-29 06:00 ライフスタイル
シッポがピン!「今日のご飯は鯛だニャン♪」ご機嫌“たまたま”たちが集結したよ
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
脱「片づけられない女」宣言! この連休中こそ実行したい“断捨離”4つのコツ
 自宅の床には片方だけの靴下や、ぐちゃぐちゃのハンカチが転がり、デスク回りは書類と資料の山で作業するのも一苦労。そんなあ...
何気ない街の風景
 何気ない街の風景。  ここにいるよ…って呼ばれて振り返る。  心地良い風が吹いた。
【動物&飼い主ほっこり漫画】第95回「おーい! コテツ!」
【連載第95回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
夫よ「育休=自由」じゃないんだよ! 病む寸前まで追い詰められた女たちの叫び
 子供を出産してから、育休を取得する女性は多いですよね。また、出産後の妻を支えるために、育休を取得する夫は少なくありませ...
【女偏の漢字探し】「桂」の中に隠れた一文字は?(難易度★★★☆☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
アラフォー最強のすっぴん女優は? 北川景子らに学ぶ「見た目年齢が若返る」メイク術【プロ解説】
 美人女優たちの素顔が話題になっている。女優の北川景子(38)が21日に自身のXを更新し、主演ドラマ『あなたを奪ったその...
ごめん、フォローしきれない! 新入社員からの正直うざいLINE3選。電話魔、完コピ女、自分至上主義にゲンナリ
 右も左も分からない新入社員を迎えたとき、「自分もそんな時期があったな」と懐かしく感じるとともに、先輩や上司としてフォロ...
病み期のLINEは“黒歴史”の宝庫デス。「生きてる価値ないよね?」かまってちゃん化して大騒ぎ!
 悩みが多かったりつらい出来事が重なったりして心が病むと、いつもとは違う自分が出てくることもありますよね。そんなときに送...
金運=黄色だけ? いいえ「赤い花」もアガるんです。仕事運もゲットするベストな置き場所
 猫店長「さぶ」率いる我がお花屋、止まらない物価高騰のせいか「金運が上がる花ってあるんかい?」という質問をお客様からもら...
「猫島のアイドルは俺にゃ!」ニンゲンの寵愛をめぐり“たまたま”が大激突
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
大阪万博にいざ! 情報がない、時間が足りない、日本館がひどい…それでも大満足だったわけ【現地レポート】
 4月13日に開幕した2025年日本国際博覧会 大阪・関西万博。テレビなどのメディアでは大盛り上がりです。実は筆者、開幕...
「思われニキビ」に浮かれたおばさん、衝撃的な事実を知る。お前…更年期症状の一種だったのか
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...