デミセクシュアルって? 多様な性が存在することを認識して

うかみ綾乃 小説家
更新日:2020-05-20 11:19
投稿日:2020-05-11 06:00

身近になってきたセクシュアルマイノリティ

互いの違いを認め合う(写真:iStock)
互いの違いを認め合う (写真:iStock)

 LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー)という、セクシュアルマイノリティを示す言葉広く使われるようになりました。最近はQ(クエスチョニング/クィア。どのセクシュアルかわからない/決めない人)や、それら以外のセクシュアルを包括した+を加えてのLGBTQ+との呼び方もされています。

 さらにI(インターセックス。男女両方の身体的機能を持つ人)やA(アセクシュアル。恋愛欲求、性的欲求を抱かない人)を加えたLGBTQIA+など、多様なセクシュアルの認知が進むとともに、表記も増えています。

 現在、世界の人間の約10分の1がセクシャルマイノリティだと言われています。また、セクシュアルはくっきりと分かれるものではなく、ひとりの人間の中に、複数のセクシュアルが重なって存在することも多々あります。

性自認や性的指向は人それぞれ

少しずつ身近になってきた(写真:iStock)
少しずつ身近になってきた (写真:iStock)

 皆さんの中にも、自分ではヘテロセクシュアル(異性愛者)だと自認しつつも、同性の女性に恋愛に近い感情を抱いたり、ゲイの男性を好きになるなどの経験のある方がいらっしゃるでしょうか。

 上記の場合だと、ヘテロと同時にバイセクシャルやパンセクシャル(相手の性に拘らずどんな人も愛する人)等の性を持っている可能性があり、あるいはウーマセクシュアル/マセクシュアル(自己の性自認に拘らず女性/男性を好きになる人)の面を持っているのかもしれません。

 性自認と性的指向は多様にある一方で、どうしても人間を男女で分ける時代が長かったために、たとえばセックスレスで悩んでいるカップルなら、相手を自分と同じ男女の感覚で捉えるがために、情緒的に行き違ってしまう場合も多いように感じます。

 まずは、多様なセクシュアルが存在する、と認識するだけでも、自身と他者を理解し、受容し合うことが可能になると思います。

うかみ綾乃
記事一覧
小説家
2011年「窓ごしの欲情」(宝島社文庫)で日本官能文庫大賞新人賞受賞。’12年「蝮の舌」(悦文庫)で第二回団鬼六賞大賞受賞。コラムニスト、映画の原作&脚本家としても活躍中。近著に「蜜味の指」(幻冬舎アウトロー文庫)。2020年から原作映画『モンブランの女』(『モンブランを買う男』AubeBooks)が全国で公開中。
ブログ http://ukamiayano.blog.fc2.com/

ラブ 新着一覧


金持ちの彼氏はケチ説は本当かっ!ケチケチぶり&ケチケチになる心理3つ
 恋人が金持ちだと、なんとなく優雅なデートが楽しめそうなイメージがありますよね。でも世間では「金持ちな彼氏ほどケチ説」が...
恋バナ調査隊 2024-01-18 06:00 ラブ
イケボ男子しか勝たん! 声がいい人がモテる4つの理由に納得
 男性を好きになる時、顔やルックスなどのほかに「声」に魅力を感じる人はたくさんいますよね! 同じセリフでもイケボ男子に囁...
恋バナ調査隊 2024-01-17 06:00 ラブ
スタメンのラブグッズはリビングに堂々収納! 皆はどこに収納してる?
 セックスレスや婚外恋愛、セルフプレジャーをテーマにブログやコラムを執筆しているまめです。  2024年になったの...
まめ 2024-01-16 06:00 ラブ
二股されたのに別れないのは正解? 同時進行恋愛が平気な男たちの言い分
 彼があなたと同時進行で、他の女性と交際していたらどうしますか? 彼への想いが強く、二股されても別れない選択をする人もい...
恋バナ調査隊 2024-01-16 06:00 ラブ
あえて「好き♡」と告白しなくても…大人が自然に付き合う流れを解説
 今回は、大人が恋愛でよくある自然に付き合う流れを3つ、紹介します。お互い告白せずに気づいたら交際をスタートしていた…な...
恋バナ調査隊 2024-01-15 06:00 ラブ
最初からそれ目的!?「楽しかった~気をつけて」が最後のLINEで自然消滅
 付き合っているのか、それとも別れたのかハッキリしない自然消滅は、気持ちを切り替えるにも時間がかかる終わり方ですよね。 ...
恋バナ調査隊 2024-01-14 06:00 ラブ
共同生活が苦手なTBS安住アナが選択した「別居婚」うまくいくタイプは?
 元日に結婚を発表したTBSの安住紳一郎アナウンサー(50)。お相手は、38歳の元タレントの西島まどかさん。地元が同じ北...
「また仲良くしたいな」と飼い犬の画像を送る女…仲直りはペットが鉄板♪
 彼とどんなに仲良しでも、時には大喧嘩することもありますよね。  そして、一度喧嘩してしまうと、意地を張ってしまい...
恋バナ調査隊 2024-01-13 06:00 ラブ
「49歳の妻がトドかカバに見える」慰謝料なしで離婚したい晩婚男の思惑
「冷酷と激情のあいだvol.177〜女性編〜」では、50歳を目前に控えたタイミングで、お互いが初婚で結婚をした香奈子さん...
並木まき 2024-01-13 06:00 ラブ
「何もかも苦痛なのに夜の営みは月数回」空虚な結婚生活を終わらせたい女
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-01-13 06:00 ラブ
どタイプ発見♡ でもちょっと待って!大人の「一目惚れ」失敗する盲点
 大人になるとだんだん打算的になる恋愛。だからこそ、目の前に突然どタイプの男性が現れて一目惚れしてしまったとき、パニック...
恋バナ調査隊 2024-01-13 06:00 ラブ
唯川恵さんに聞く 不倫・略奪・腐れ縁…恋愛の「後悔しない落とし前」
 女優・広末涼子が鳥羽周作シェフとの年内結婚に向け、意思を固めたという報道に世間はふたたび反応し、賛否こもごもの議論が渦...
ウザ男をやんわ~りと撃退する「もう連絡しないで」の遠回しな言い方6選
 好きでもない男性から何度もしつこく連絡が来ると困りますよね。「できるならもう連絡しないでと言いたい…」と、モヤモヤして...
恋バナ調査隊 2024-01-12 06:00 ラブ
ただのおっさん化にあらず! 妻が思わず夫に惚れ直す瞬間5選
 結婚生活が長いと夫は“ただのおっさん”化。最後にときめいたのいつだった…? とすっかり枯れたあなたに、女性が夫に惚れ直...
恋バナ調査隊 2024-01-12 06:00 ラブ
婚活前に「4つの自己分析」をする効果 自分を知ればスムーズに進む!
 婚活でよくあるのが、自分を見失って病んでしまうこと。婚活を進めていくうちに「私って何で結婚したいんだっけ…?」と自分の...
恋バナ調査隊 2024-01-12 06:00 ラブ
男ウケ抜群! 笑うと目がなくなる「クシャ笑顔」を徹底攻略
 目がなくなるくらいクシャッと笑う女性を見ると、同じ女性でも「めっちゃ可愛い! 惚れそう!」とキュンキュンしてしまいます...
恋バナ調査隊 2024-01-11 06:00 ラブ