マスクでニキビが…!悪化させない肌荒れ対策&改善方法

コクハク編集部
更新日:2020-05-05 06:00
投稿日:2020-05-05 06:00
 新型コロナウイルスが蔓延してから、一番の必須アイテムとなった「マスク」。しかし、毎日の長時間のマスク着用によって、「マスク荒れ」という新たな肌悩みが勃発しているようです。そこで、マスクによる肌荒れの原因や予防法、対処法をまとめてご紹介します!

マスクでニキビや肌荒れが…「マスク荒れ」の原因とは?

 コロナウイルスや花粉症の影響で、マスクを手放せない状況が続いています。マスクを着けることで感染などを予防できる反面、マスクによる肌荒れに悩んでいる女性は多いよう。まずは、原因を見てみましょう。

マスクと肌との間で起こる摩擦

 マスクを着けると、マスクと肌との間で常に摩擦が起こります。摩擦などの肌への刺激は、肌のバリア機能を低下させてしまい、ニキビをはじめとした肌荒れが起こりやすい原因となってしまいます。また、マスクが当たる部分にニキビなどがある場合には、擦れることで炎症が悪化してしまう可能性があるでしょう。

マスクの素材が肌に合わない

 マスクの素材はガーゼや不織布、ポリウレタンなど、さまざまです。しかし、肌触りが硬かったり、肌に合わないことでもマスクによる肌荒れは起こってしまいがち。また、肌が敏感な方は素材自体にアレルギーがある場合もあります。かぶれたり、ヒリヒリとした刺激が起こることもあるため、注意が必要です。

マスクの中の乾燥

「マスクを着けると肌が潤う」と感じる方は多いですが、実はその逆。吐く息による水蒸気によって、肌内部の水分は蒸発しやすい状態になっているのです。さらに、肌の乾燥を防ぐために分泌された皮脂がマスクに吸着し、肌は水分、油分不足に陥りがち。これにより、肌のバランスが崩れ、肌荒れが起こりやすくなってしまいます。

マスクの蒸れで雑菌が繁殖している

 マスクの中は自身の息で常に蒸れているため、雑菌が繁殖しやすい状態。そのことに加えて、マスクによる摩擦が起こってしまうため、ニキビなどの肌荒れが悪化しやすいのです。マスク不足の今、通気性が良い&肌に優しいマスクを選ぶ余裕がないことも、肌荒れに悩む方を増加させているのかもしれませんね。

マスクを着用しながら肌荒れを改善する4つの方法!

 マスクを外すことができない環境下の中、「肌荒れは仕方ない……」と諦めていませんか? でも、マスク荒れは、正しい方法で改善させることができます。4つの方法を試してみましょう。

1. 口周りを清潔に保つ

 マスクに覆われた部分は、呼気による蒸れで発生した雑菌や汗、メイク汚れなどで、どうしても不衛生になりがちです。これを清潔に保つためには、口周りの肌環境を整えることから始めましょう。マスクを外す時間を作って汗やティッシュなどで優しく拭き取ったり、保湿成分入りのミストなどで肌に潤いを与えるようにしましょう。この際、決してゴシゴシと擦らないことが肝心ですよ。

2. かゆみや炎症がある時には冷やす

 長時間のマスクの着用によって、かぶれのような状態や湿疹などの炎症が起こっている方も多いようです。このような状態の肌は、かなりデリケート。洗顔時に刺激を感じる場合もあります。まずは保冷剤などを使用して患部を冷やし、保湿をたっぷり行うようにしましょう。

3. 肌に優しいスキンケアアイテムに切り替える

 マスクの影響で肌荒れしている方は、できるだけ早く肌に優しいスキンケアアイテムに切り替えることをおすすめします。ニキビなどの吹き出物が目立つ場合には「大人ニキビ用」を、ヒリヒリする赤みなどが発生している場合には「敏感肌用」か「乾燥肌用」など、肌の状態に合わせて選ぶことが肝心です。

 また、ニキビが発生している時、ベタベタするからと言って保湿を控えめにする方もいますが、これはNG。保湿を行わないことで肌のバリア機能がさらに低下し、外的刺激に弱くなってしまいます。アイテムの使用方法をしっかり守って、保湿重視のケアを行いましょう。

4. なかなか治らなければ皮膚科へ

 セルフケアを行ってもなかなか治らないようであれば、皮膚科へ行くことも選択肢に入れておきましょう。皮膚科では症状に合わせた外用薬や内服薬を処方してもらえるため、万が一、悪化してしまった時にも対応してもらえるため、安心です。

今日からできる!「マスク荒れ」を予防する5つの方法

 マスクによる肌荒れは、起こる前に予防することが肝心! 最後に、簡単にできるマスク荒れの予防方法をお伝えします。

1. マスクにコットンやティッシュを挟む

 マスクを着けている以上、肌との摩擦は避けられません。できるだけ肌刺激を低減させるための工夫として、マスクの中にコットンやティッシュなど肌に優しい素材を挟むと良いようです。汗やメイクがマスクに付くのを防ぐこともできるため、清潔に使うことにもつながりますよ。

2. マスクを清潔に保つ

 平常時であれば、マスクは1日に2回ほど取り換えるのが良いとされていましたが、マスク不足の今、それを叶えるのはなかなか難しいことです。使い回しをする場合には、不織布マスクの場合にはしっかり消毒する、布マスクの場合には洗ったり煮沸消毒をするなど、できるだけ清潔に保つようにしましょう。

3. 自分に合ったマスクを選ぶ

 マスクを選べる環境にないとはいえ、できる限り自分の肌質や顔のサイズに合ったマスクを選ぶことも大切でしょう。敏感肌用など肌触りが柔らかいものを使ったり、女性向けのサイズを使うだけで摩擦を減らすことができます。手に入らない場合には、上記でお伝えしたように、コットンなどを挟んで使うようにしましょう。

4. マスクを外す時間を作る

 マスクをずっと付けっぱなしにしていると、マスクの中は雑菌の温床と化してしまいます。「職業柄、マスクを外す暇がない」という方も多いと思いますが、休憩時間やお手洗いでなど、マスクを外す時間を意識的に作るようにしましょう。通気性を良くすることで、ニキビの予防&悪化を防ぐことができます。

5. 保湿を十分に行う

 乾燥や摩擦など、マスクによる肌への負担は意外と大きいです。そのため、毎日着けていると肌のバリア機能が低下してしまい、雑菌や外的刺激に対してデリケートな状態となってしまいます。

 根本的なことにはなりますが、マスクの肌荒れを防ぐためには肌を健やかに保つことが大切。普段よりも保湿を十分に行って、水分の蒸発を防ぐようにしましょう。

マスクによる肌荒れは早めの対処が肝心!上手にケアを♪

 暑くなってくるこの時期、マスクではなく紫外線ダメージなど、ますます肌にとっては過酷な環境になります。マスク生活はまだまだ続きそうですが、マスク荒れを起こさないためには、正しいケアと予防が肝心!

 マスクレスの生活が来た時にツヤ肌を保つためにも、ぜひ今回ご紹介した方法でマスクトラブルを乗り越えてくださいね。

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

ビューティー 新着一覧


「ジェネリック医薬品」って何が違うの? いまさら聞けないメリット・デメリット【薬剤師解説】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
紫外線は“顔のたるみ”の大敵です! 老化だから…って諦める前に試したい4つのこと【医療従事者監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
ひぃ~! ツヤ肌ファンデ→数時間でドロドロに…。大人世代が「買って後悔する」コスメのポイント【美容家解説】
 炎天下でもドロドロ顔面を回避したい40代にとってファンデーション選びは死活問題。最近では比較的安価なツヤ肌ファンデーシ...
「化粧めんどい界隈」に伝えたい。ずぼらな私が発見した“ラクして可愛いを作れる”6つのウラ技
「あと15分で家を出なくちゃいけないのに、まだメイクできてない! 手抜き感は出さずにパパッと終わらせたい!」「出勤しなき...
えっ、食物繊維が逆に「便秘の原因」になるってホント? “正しい摂り方”を知っておかなきゃ【薬剤師監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
痩せたい…でも食事制限は嫌! ダイエット中の間食、何時に何を食べればセーフなの?【医療従事者監修】
 ダイエットをしていると、厳しい食事制限をしがち。とはいえ、食事制限でストレスがたまって過食してしまっては、元も子もあり...
知ってた?「レチノール」に紫外線は大敵です。夏にヘビロテする前にちょっと待って!【医療従事者監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
大人だって「バブみメイク」をしてみたい! 童顔風になれる4つのコツ
 最近よく見聞きする、「バブみメイク」。「10代、20代の子がやる分には可愛いだろうけど、私の年齢ではちょっと…」なんて...
2025-05-28 22:04 ビューティー
昭和バブル→令和メイクに即変身!40代でもトレンド顔になれる簡単プチプラコスメ3品【美容家厳選】
「今どきらしさ」のあるトレンドメイクをしたいけれど、何を買ったらいいのかわからない…と感じているOVER40歳にこそ、プ...
雨の日の「頭痛」は水のせい? 梅雨の前に知っておきたい“気象病”の対策方法【医療従事者監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
ケアしてるのに~! 40代の「イマイチ肌」を乗り切るアイテム3つ。日焼け止めから見直して【美容家厳選】
 今年は、5月から真夏のような暑さの日も多く、「ちゃんとケアをしているのに、なんだかイマイチ」の声もチラホラ。  物価...
対策は万全に!「水虫」に感染しやすい人の特徴って? 気温15度以上は要注意【医療従事者監修】
 夏になると、水虫になる人が増えるといわれています。「自分は大丈夫」と思っていても、プールや温泉などで知らない間に感染し...
物価高の今こそ「節約美容」を! プチプラでも満足度“1万円越え”のアイテム3つ【美容家厳選】
 長引く物価高の影響で、日々の美容にもこれまで以上に「コスパ」や「お得感」を求める声が高まっています。  節約しつつも...
性交痛がつらい…それって更年期のせいかも。医療関係者が教える“40代の悩み”対策は?
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
ツヤ肌メイクの“やりがち”NG3選。なんか脂っぽい…の原因はこれ! 成功するコツは?
 ツヤ肌メイクの、ちょうどいいツヤ感って意外と難しい…。やりすぎるとただのテカリに見えたり、毛穴が目立ったり。控えめすぎ...
日焼け対策、怠ってない? アウトドアガチ勢が実践すべき“美肌”を死守する3大ケア
 春と夏はポカポカと気持ちいい外の空気を吸いながら、アウトドアスポーツをしたくなる季節です。でも、「日焼けが気になる」と...