適齢期の時間を使わせてしまった罪悪感
交際初期には、寝ても覚めても一緒に過ごすカップルも多いなか、MさんとYさんは、最初からデートの回数も少なめ。とはいえ、冷めているわけではなく、会っているときにはイチャイチャもするし、仲良く過ごしていたとのことです。
「付き合って2年目くらいからですかね、Yから頻繁に『結婚したい』と言われるようになりました。だけど、最初に伝えたのと同じで、僕はまだ結婚よりも仕事をがんばりたい時期なのは変わらずで。何度Yから言われても、結婚ってものにピンとこなくて。
けれども一方で、結婚適齢期であるYの時間を、もう2年も使わせちゃっているんだなっていう罪悪感みたいなものは感じていました。
そこで、自分なりになんでYとの結婚が考えられないのかを整理してみたんですよね」
自分と「結婚したい」と言ってくれるYさんの気持ちには感謝しつつ、どうしてもその気になれなかったというMさん。周囲の同世代男性が続々と結婚していくのもあり、なぜ自分が結婚する気になれないのかを、彼なりに分析したのだそうです。
彼女との結婚を考えられない理由とは
「そうしたら、まぁ僕自身の問題もだけど、Yに対して気づかないうちに不信感が募っていたんですよ。と言っても、浮気をされるとかの心配じゃなく、Yの性格に対して信用できないところがあり、それがネックになっていました。
具体的には、口ばかりで努力を嫌う女で……。例えば、Yは料理や掃除ができないのですが『結婚したいから、がんばって習得する』って自分から言いだすわりに、何年たっても上達しないというか、まったく努力しているそぶりがないんです。
それなのに、僕には『こういう人になってほしい』『彼氏なら、このくらいはやってほしい』などの要求はある女だから、そんなところが僕の不満になっていたみたい」
そうこうしているうちに、コロナの問題に直面。不安が強まる世論のなか、Yさんから「コロナが落ち着くまで、一緒に住みたい」と提案があったそうです。
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