未練はないけど…コロナ禍で元カノに心の内を打ち明けた男性

並木まき ライター・エディター
更新日:2020-07-17 16:09
投稿日:2020-06-20 06:00

元カノと復縁する気は…?

暇だった。ただそれだけ。(写真:iStock)
暇だった。ただそれだけ。 (写真:iStock)

 AさんにLINEを送ってみると即既読になり、返信もあったのだそう。

「返事が早かったから、“あ、元気にしているんだな”って安心しました。僕の歴史では、Aは長く付き合った部類の子なので、連絡を再開してからは、“やっぱり話しやすいなぁ”って思って、それからはなんとなく毎晩のLINEが日課に。不思議とAにはなんでも話せちゃうので、コロナで不安になっている心理などもLINEで愚痴っていました。

 ぶっちゃけ未練で連絡したわけじゃないです。暇だし、Aなら返信してくれそうだなって感じで、なんとなく連絡してみただけ。そうしたら案の定、毎日マメにLINEを返してくれるし、言い方がひどいかもしれないけれど、僕にとっては無料で使えるカウンセラーみたいな位置付けです」

 最初は「カウンセラーがわりにしよう」なんて打算があって連絡したわけではないというTさん。気楽な気持ちでAさんに連絡をしただけ、と強調します。

「でも、やり取りしていて思ったのは、やっぱり僕はAのことはもう過去の女。気持ちが再燃するってことはないなって思いました。なので、コロナが落ち着いてもAと会おうとは思わないだろうと感じています。LINEで話を聞いてもらうくらいの距離感がちょうどいい。それ以上はぶっちゃけ近づきたくない。

 Aが僕にぞっこんだったのは気づいていたけれど、別れてから1年以上経っているし、Aの気持ちもそろそろ整理されているんじゃないですか? 変に距離を縮めて『よりを戻そう』って言われても困るし、コロナが落ち着いてきたので、そろそろAとのLINEも終わりにしようと思っています」

 恋人同士であれ、夫婦であれ、100%同じ価値観を有する男女は稀です。これこそが男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

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元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
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日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

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