コロナ禍にバイト先を失い…ママ活に走った男子大学生の事情

内藤みか 作家
更新日:2020-07-09 06:00
投稿日:2020-07-09 06:00

どこかに理想のママが現れるはず

「僕が食事の後も一緒にいなかったからいけないんだと思う」とRくんも敗因はわかっている様子。食事以上の関係を望んでいた女性は、Rくんがあまり乗り気ではないことを感じ取り、他の男の子を探しに行ってしまったのかもしれません。

 ではRくんはどんな女性を望んでいるのか聞いてみると、かなり具体的な答えが返ってきました。

「年齢は何歳でもいいけど、お小遣いをたくさんくれて、高いメシご馳走してくれて、服やパソコンを買ってくれて、綺麗で太ってない人。あと最近全然エッチしてないから、エッチなこともできたら最高」だそうです。

 さらに「学校の課題をしなくてはならないので、月曜と木曜の夜しか会えない」というのです。でも、この条件にマッチする女性を見つけるのは、かなり難しいのではないでしょうか。

理想と現実のギャップに…

 Rくんの一番大きな問題は、自分に都合のいい条件ばかり並べ立て、自分のことしか考えていないところです。

 ホストクラブで売れているホストには、女性にお金を出してもらって当然だなんて考えている人はいないでしょう。女性への配慮も感謝もなく、あれして欲しいこれして欲しいと甘えてねだっているだけでは、オモチャ買って〜とだだをこねている小さな子どもと変わりません。

 Rくんは理想のママを求めてしばらくオンラインをさまよったのですが、会えるどころかやり取りできる女性もなかなか見つからず、苦戦しています。コロナ禍で、パパ活先のパパの数も激減していると聞きます。そんななか、見ず知らずの男の子にお小遣いをくれるような気前のいい女性は、あまり存在しないのかもしれません。

 バイト気分でママ活を始めたRくんですが、かなり厳しい世界で、簡単に稼げるわけではないということを痛感したようです。それに、個人間取引なのでトラブルが起きた時は誰も守ってくれないということを知ると、ますます気が重くなった様子。

 結局普通のバイトを探すことになりましたが「いつか理想のママが声をかけてくれるかもしれないから」とアカウントはそのままにしておくつもりなのだとか……。

内藤みか
記事一覧
作家
著書80冊以上。大学時代に作家デビューし、一貫して年下男性との恋愛小説を書き綴る。ケータイ小説でも話題に。近年は電子媒体を中心に活動。著書に「あなたに抱かれたいだけなのに」など。イケメン評論家として、ホストや出張ホストなどにも詳しい。
XInstagram

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


嘘でしょ! トンデモ新入社員の珍行動8選。羽田と成田を間違えて大惨事に
 仕事に対する姿勢は、年代によって大きく違います。そのため新入社員の価値観に驚くことも少なくなく…。  今回は思わずア...
くらえ、へそ天“にゃんたま”肉球見せ! 萌え技にノックダウン♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
とくべつな瞬間
 この瞬間、温もりのある日差しは彼女だけのもの。  そして、その背中は、僕だけのもの。
【動物&飼い主ほっこり漫画】第96回「野菜くず求むメェ-」
【連載第96回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
【女偏の漢字探し】「敵」の中に隠れた一文字は?(難易度★★★☆☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
永野芽郁らは完全否定。もし浮気相手が不倫を認めなかったら? 弁護士が教える「一番必要な証拠」とは
 4月24日発売号の「週刊文春」で報じられた女優の永野芽郁(25)と俳優の田中圭(40)の不倫疑惑。2人が自宅で逢瀬を重...
ジョブズもニーチェも散歩好き 64歳プロ童貞が「毎日同じルート」を歩くワケ
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(64)。多忙な現役時代を経て、56歳...
スマホ時代の大正解! GLOW付録“ミッフィー”のポシェットがマジで40代にちょうどいい
 GLOW 2025年6月号増刊の付録はかわいくて機能的すぎる「miffy[ミッフィー]カード&コインケース付きマルチポ...
人格否定されてる?「ダメ出しがつらい」と感じる心理。落ち込む前にこう対処して!
「仕事でダメ出しされちゃって、もう疲れた…」と悩んでいませんか? 上司や先輩からダメ出しされるたびに「つらい」と落ち込ん...
2025-05-09 06:00 ライフスタイル
【11万いいね】ちいかわ作者の“ストレス発散法”に反響。お風呂でのアレに「真似しよう」「やってみます!」
 『ちいかわ』の作者として知られているイラストレーター・ナガノ先生。  5月6日に公式Xアカウント(@ngntrt...
にゃんウェイでスーパーモデル発見! ふかふか“たまたま”の存在感にキュン♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
あなたはどっち? GW“地獄と天国”体験談。夫の不倫バレ VS 整形で大変身
 長い人では「11連休!」なんて人もいた今年のGW。あなたはどんな思い出ができたでしょうか? 周囲の人たちに、GWの地獄...
おばさん、「ストロング系」缶チューハイを初体験。悪い予感は的中…若者世代に人気でも中年は敵わない
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
義母の「毎晩してる?」にゾ~ッ! 非常識LINEに震撼…母の日なんてしなくていいよね?
 愛する男性の母親が非常識な人だったら、日常が地獄と化するかもしれません。今回は非常識な義母をご紹介! LINEでもその...
仕事に興味がない…増加中の「静かな退職」って何? 若手社員のスピード離職を防ぐコツ
「仕事には熱を持って取り組むべし!」アラフォー世代以降はこのように思っている人が多いですよね。その一方で、Z世代の若者は...
母の日に「花鉢」はいかが? 定番カーネーション&アジサイ鉢が“長持ちする”管理のコツ【開運花師おすすめ】
 母の日といえばカーネーション。ですが、ここ数年のトレンドは、ズバリ「お得を感じる商品」。切り花に比べて日持ちがする「花...