コロナ禍にバイト先を失い…ママ活に走った男子大学生の事情

内藤みか 作家
更新日:2020-07-09 06:00
投稿日:2020-07-09 06:00
 コロナ禍でアルバイト先が休業し、バイトできなくなった。そんな大学生が大勢います。彼らのなかにはバイト気分でママ活を始めようとしている人もいますが、なかなかうまくはいかないようです。それはなぜなのでしょうか。

バイト気分でママ活スタート

 東京都などの自治体は、コロナ禍にバイトを失い困窮する大学生をアルバイトに起用するなどの救済にも乗り出しています。けれど条件を見ると、平日の午前9時から午後5時の間の勤務時間帯が多く、その時間は大学のオンライン授業を受けているから働けない、という人も。困窮した男子大学生のなかにはママ活をして稼ごうと思い立つ人もいました。

 21歳の大学3年生のRくんに話を聞いてみました。そこそこ賢くおしゃれな学生が大勢いることで知られる都内繁華街近くの私立大学に通うきりりとした目元の学生です。バイト先のカフェが休業し、困ったのでSNSやアプリでママを募ってみたそうです。

 彼は韓流芸能人のように背が高く、鋭い眼光をしていてルックスがいいからか、すぐに30代の女性からコンタクトがありました。

いろいろ買ってもらいたいから

 彼女に誘われるがままに食事に行ってみて、Rくんは衝撃を受けました。写真とは違い、かなりふくよかな体型の女性だったのです。

 彼女はRくんを気に入ったようで「お食事の後はどこに行く?」とノリノリでした。ぽっちゃり女性が苦手なRくんは丁重に断り、食事だけで失礼することに。すると帰り際に彼女は「タクシー代」と、彼が家庭教師を2時間すれば得られる程度の金額を渡してきたそうです。

 好みではない年上の女性と2時間食事するのと、家庭教師の金額が同じでは割が合わないのではと突っ込むと、Rくんは「カテキョするよりママ活のほうが、何か買ってもらえるかもしれないから」と言うのです。仲良くなれば服や靴も買ってもらえるようになるとネットで読み、それを期待している模様。けれど、その後、その女性からは連絡が来ませんでした。

内藤みか
記事一覧
作家
著書80冊以上。大学時代に作家デビューし、一貫して年下男性との恋愛小説を書き綴る。ケータイ小説でも話題に。近年は電子媒体を中心に活動。著書に「あなたに抱かれたいだけなのに」など。イケメン評論家として、ホストや出張ホストなどにも詳しい。
XInstagram

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


ヘアサロンから濡れ髪のまま飛び出てくる女、になった。
 書店員として本を売りながら、踊り子として舞台に立つ。エッセイも書く。“三足の草鞋をガチで履く”新井見枝香さんの月イチ連...
【ドンキ】エモい「情熱価格」激旨1位は… 2022.10.20(木)
 みなさん、ドン・キホーテは好きですか? 筆者は大好きです。右を向いても左を向いても物価高なこのご時世、「驚安の殿堂」っ...
本当の友情ですか? 同性の友達の束縛がつらいと思ったら…
 同性の友達に「束縛されてる」と感じたことはありませんか? その子との予定を最優先させられたり、あなたに彼氏ができると機...
まるでぬいぐるみ!モッフモフ高密度“たまたま”にキュン♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
友達ってなんだろう 2022.10.19(水)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
何コレ!? 天然の「旅人の木」はコバルトブルーの種がヤバい
 ある冬の日のお話しでございます。  猫店長「さぶ」率いる我がお花屋さんに、ややご年配の、でもやたらと威勢の良い殿...
アラフォーが「テヘッ」はねぇ…今どきの「痛い女あるある」
「いい年してそれは痛いでしょ」と思える言動をする女性、あなたの周囲にいませんか? 若い頃は「かわいい」と言われた行動も、...
服が捨てられない!片付け下手に神グッズ 2022.10.18(火)
「1枚服を買ったら1枚は捨てる」「触ってみて心がときめくか」「お店のように美しく飾る」などなど、クローゼットを整えるメソ...
どうしてそんなに尊いの?“たまたま”を真面目に考察してみた
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
家庭で簡単にできる節電対策6つ 子供が楽しめるアイデアも!
 東日本大震災のあと、日本中で節電運動がはじまった時、当たり前にある電気のありがたさを痛感しましたね。震災後ではなくても...
いつもの道にも秋が落ちている 2022.10.16(日)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
ママ友地獄LINEにムカッ「その歳でアンパンマン」何が悪い?
 大人になると、付き合う人って自分で選べますよね。でも、子供を産んだらそうはいきません。  子供同士のつながりで出会っ...
今日からできる「SDGs」スーパーの食品棚は手前から選ぶ!
「継続可能な開発目標」の略称として「SDGs(エスディージーズ)」の言葉もだいぶ浸透してきましたね。将来の地球を守るため...
断るのが苦手!身内の弔事を使い尽くした私のテッパンワード
 気分の乗らない誘いを断る時、みなさんはどうしていますか?  私は「今日は体調が悪くて……」とか「どうしても外せない...
神戸っ子溺愛!「とくれん」まみれの部屋 2022.10.13(木)
「とくれん」――。それは、神戸っ子が歓喜する魔法の言葉。1970年代から学校給食のデザートとして登場した冷凍フルーツゼリ...
実はハイスぺ!“たまたま”の後ろ足が実力を発揮するのは…
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...