時系列“度外視”のリリースで疑問懸念を払拭
数々の過去のライブは円盤化されないまま、現場で見た者たちだけの間で凄まじいライブだったと語り草となってきたが、上記3作品が発売されるたびに、ではそれ以前に行われて未発表となっているライブ映像はもう発売されないのか(時系列でいえば飛ばされてしまったのか)と疑問に思われてきた。
今回東京ドーム公演より2カ月前に行われた「欅共和国2019」のDVD/Blu-rayが発売されることで、初めてすでに発売されているライブの公演日をさかのぼって、過去のライブが円盤化されることになる。
それならば、「欅共和国2019」よりさらにさかのぼって、19年4月、5月の3周年記念公演、さらには16年のデビューカウントダウンライブや初のワンマンライブ、1周年・2周年記念公演、17年~19年の各全国ツアーなども時系列にとらわれず、映像作品化されてもおかしくはない。
改名後、欅坂46名義での発売は難しいのでは?
改名がすでに発表され、今までのアイドルとは一線を画すクールでカッコいいライブを見せてきてくれた「欅坂46」は伝説となって幕を閉じる。改名後に上記ライブを欅坂46名義で発売することはかなり難しくなってくるだろう。ならば、その前に、可能な限り撮り溜めてきた彼女たちのライブを映像作品として残して欲しい。
問題は、欅坂46初のドキュメンタリー映画「僕たちの嘘と真実 DOCUMENTARY of 欅坂46」が今年4月3日公開から延期されたままの状態にあることだ。この映画はただの舞台裏を映したドキュメンタリーではなく、“今まで映像化されてこなかった数々のライブパフォーマンスを再編集”した「音楽映画」とも銘打たれている。
数々のライブは「欅坂46」として生きた証
この映画に含まれるライブの映像は、映画の公開、果てはその映画の円盤化がなされなければ発売することはできない可能性もある。映画そのものはもちろん素晴らしいものになっているだろうが、今まで何年も「あのライブは凄かった」とその円盤化を待っていたファンや、現地で観ることができなかったさらに多くの人々にとって、“数々のライブを切り取り再編集したライブ総集編”だけでなく、1つのライブは全編通じて1つの作品で観たい、手元に残したいというのが本音ではないだろうか。
何よりも彼女たちのライブは、全てのメンバーが魂を削り、その身を粉にしてパフォーマンスし、欅坂46として生きた証だ。それらライブの“円盤化希望!”は欅坂46ファンの間で合言葉的にもなっている。
コロナ禍ということと、本来の公開日4月3日前後に新たな卒業生がでたり、改名発表があったりと大きな出来事が重なり映画の再編集を余儀なくされている可能性もあり、公開日はいまだ未定となっている。公開日決定はもちろん待たれるところだが、このドキュメンタリー映画とは切り離して、改名前に、欅坂46が披露してくれた素晴らしいライブを1つでも多く映像作品として残してくれることを心から願っている。
※やっぱり欅坂46のライブは演出もパフォーマンスも凄い。他にもバンバン円盤化希望!/欅坂46公式サイト「欅共和国2019」ダイジェスト映像エンタメ 新着一覧