謎の封筒の隠し場所はどこに?
「やばっ。そろそろ陽介帰ってきちゃうじゃん。とりあえず、封筒を隠さなくちゃ」
誰に聞かせるわけでもない独り言を呟くと、咲子は床に落ちたままにしていた白い封筒を拾い、リビングを見渡して陽介の目に触れない場所を探す。
(リビングは隠せるような場所がないわ……。隠すなら陽介が絶対に触らない場所にしないと意味がないし、さてどこにしまおう……?)
夫宛に届いた謎の封筒は、かさばるものではないが、一目見れば意味深なものが入っていそうな不気味な雰囲気がある。
夫の目につかない場所を見つけなければ、封筒を見つけた陽介が咲子に黙って開封して捨ててしまうかもしれない。
「あっ。ここにしよっと! ここなら絶対、陽介は触らないはず」
リビングから2階へと上がったところで、咲子はスキップフロアー下にある収納に手紙を隠した。
リビングの天井を高くしたので、この家の2階には居室に行くためのスキップフロアーがあり、その下部にちょっとした収納スペースをもうけてあったのだ。ここなら、陽介が日常的に触ることはないので、封筒の存在が知られる可能性は極めて低い。
浮気を暴いてやりたい…湧いてきた闘争心
ガチャガチャ……ガチャッ。
咲子が封筒を隠し終えたその瞬間、1階の玄関ドアの鍵音が聞こえた。
(わっ。間一髪。陽介が帰ってきた…)
「ただいま〜」
玄関に入ると同時に、大きな声で帰宅を知らせる夫の声。いつもと変わらない日常でありながら、今日はそんな陽介の声が妙に白々しく聞こえた咲子だった。
「あ、おかえりなさい〜」
努めて明るい声を出しながら、階下に向かう咲子。
心の中では、今まさにこの瞬間から夫の浮気を暴いてやろうと、闘争心がむくむくと湧いてきたのであった。
白い封筒の差出人と夫との関係は……!? やっぱり夫は浮気をしているの……!?
次回に続きます。
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