平手友梨奈「ザ・ファブル」新ヒロインが超絶プラスな理由!

こじらぶ ライター
更新日:2020-08-22 06:00
投稿日:2020-08-22 06:00

岡田准一、木村文乃らから学べることは?

 今作では主演・通称アキラ役の岡田、アキラの相棒ヨウコ役の木村文乃(32)をはじめ、そうそうたる豪華俳優陣に囲まれることとなった。それも第1作がすでに大ヒットしていてチームができ上がっているところに新キャストとして加わる形だ。

 それでも現場での平手の様子について、木村は「ZIP!」(日本テレビ系)で「かわいらしい方です。(現場では)じっと座っているよりもキャストの方々からスタッフの皆さん、マネージャーさんにいたるまでみなさんに話しかけにいって、すごく楽しそうにケラケラ笑っていた」と明かした。また今作映像スタッフも自身のTwitterで「僕も一般的なイメージを持っていたんですけど、現場では本当によく笑うし、周りに気を使えるいい子です」とツイートしている。

 最初に誰かがきっかけ作りをしてくれたのか、あるいは慣れも出て自分から話しかけていけたのかは不明だが、いよいよ平手が芝居の世界でさらなる大海に踏み出したといえるだろう。

俳優・岡田准一はアイドルイメージを超越

 今作では平手と関わった全ての俳優陣が彼女にとって刺激を与える存在であることに間違いはないが、特に岡田、木村、そして同じく新キャストの1人である安藤政信(45)が今後の彼女にとって大きな影響をもたらすことになりそうだ。

 岡田はV6で現役アイドルでありながら、日本アカデミー賞最優秀主演男優賞や最優秀助演男優賞など数々の賞を取ってきた。平手と同じく弱冠14歳、グループ最年少でアイドルデビュー。とても可愛らしいルックスであどけなかった当時の面影はいい意味でなくなり、世間の認知度では俳優としての方が高いのではないか。

 平手も“元アイドル”という肩書きは一生ついて回るだろうが、役者の世界でそれを払拭させる手立てを岡田から感じ取ることができただろう。

木村のセクシーな立ち回りを習得する好機に

 木村は清純派女優としてのイメージが強かったが、近年はアクションもこなしている。今作では自身も激しいアクションをしながら共演者の分まで考案した岡田に100回ほど「セクシーに。とにかくセクシーに」と指導されたと「スッキリ」(日本テレビ系)で明かしていた。

 平手も、もともと高い身体能力があり、欅坂46時代もアクロバティックな振り付けなどをこなしアクションの素地はある。「響-Hibiki-」でもハイキックが高すぎてワイヤーで吊る必要がなくなったほどだ。

 今作で車椅子に乗った少女という役柄の平手のアクションの有無は別にしても、木村の“女優のアクション”、それも今までの平手にはあまりついてまわらなかった“セクシーな”立ち回りを学ぶまたとないチャンスになったはずだ。

 安藤は平手同様、10代で映画デビューし日本アカデミー賞新人俳優賞など各映画新人賞を総なめにした。以降も独自のスタンスでドラマ、映画に出演し、今では演技派俳優としての地位を確立している。

 そんな安藤は「同じシーンの多かった岡田さん、堤(真一)さん、木村さん、平手さんという素晴らしい役者さんと出会えてとても楽しかったです」とコメントし、平手についてすでに“元アイドル”扱いはせず、他の豪華役者陣と並べ讃えている。そんな彼からも平手は多くを吸収できただろう。

“平手の大衆イメージ”とは異なる役にも期待

 今作はそれ以前に撮影されていた2作目「さんかく窓の外側は夜」同様に松竹配給となっている。2作目の好演がさらなるオファーを生み、その中から平手が今作を選んだ可能性もある。また、上記役者陣や監督をはじめとしたスタッフとの交流から人脈が広がり次のオファーへと繋がることもあるだろう。

 ここまでの3作は前述の“平手の大衆イメージ”に添った役柄が続いているが、木村や映像スタッフの証言にもあるように、普段はよく笑ったり礼儀正しかったりといった別の側面が伝わるほど、異なるイメージの役柄での抜擢も増えていくだろう。今後も女優、表現者として大海へ踏み出していく平手の新たな動向に注目し続けたい。

こじらぶ
記事一覧
ライター
STARTO ENTERTAINMENT、秋元康系女性アイドル、ローカル、地下アイドル等数々の現場を経験。Xでもご意見を募集しております。

エンタメ 新着一覧


芸人の「聖人化」に潜む危険性。バッテリィズ・エースに「いい人」を押し付ける風潮が心配だ
『M-1グランプリ2024』(テレビ朝日系/以下M-1)で準優勝を果たし、一躍ブレイクしたバッテリィズ。人気が急増し、メ...
帽子田 2025-01-29 06:00 エンタメ
馬場ふみかが年下男子・佐藤瑠雅に感じた「大人」の部分は?『アリスさんちの囲炉裏端』で共演、初恋話も…
 同名の人気コミックをドラマ化した『アリスさんちの囲炉裏端』(Lemino/BS-TBSほか)が放送中。10年ぶりに東京...
望月ふみ 2025-01-28 06:00 エンタメ
しれっと復帰した中丸雄一、良い人キャラの「アパ不倫」はダサすぎない? 共感性羞恥を煽るエピソードの数々
 昨年8月のアパホテル不倫スキャンダルで謹慎していましたが、約5カ月の活動休止期間を経て活動再開することを、1月3日に発...
堺屋大地 2025-01-28 06:00 エンタメ
【おむすびにモヤっと】結ちゃん不在2週目。米田家、居候たちの部屋割りはどうなっているのか?
 結(橋本環奈)は、歩(仲里依紗)やチャンミカ(松井玲奈)がやっている古着ショップに泥棒が入ったことを翔也(佐野勇斗)に...
桧山珠美 2025-01-31 16:57 エンタメ
2025年冬ドラマ「火曜放送枠」はイケメンが大量発生!最大の楽しみは…
 冬ドラマがスタートしています。皆さまもうお気づきでしょうか。火曜が凄いことになっていることを。ゴールデンから深夜まで、...
【おむすびにモヤっと】歩の音痴設定が消えたご都合主義。未視聴でも困らない1週間だった
 ひみこ(池畑慎之介)が米田家の面々を一斉に呼び出し、チャンミカ(松井玲奈)の店を襲った強盗犯は歩(仲里依紗)だと言う。...
桧山珠美 2025-01-25 06:00 エンタメ
キンプリ永瀬廉が菊池風磨超え!? 主演ドラマ「御曹司に恋はムズすぎる」ポンコツナルシストのギャップが圧巻
 2025年冬期ドラマが順次スタートした。King & Prince・永瀬廉(26)が主演を務める「御曹司に恋はムズすぎ...
こじらぶ 2025-01-25 06:00 エンタメ
THE RAMPAGE藤原樹、日本酒擬人化ドラマで「違いの分かる大人になりたい」メンバーへのクレームも告白!?
 THE RAMPAGEの藤原樹さん(27)が連続ドラマ初主演を務める『あらばしり』(木曜24時59分~、読売テレビほか...
望月ふみ 2025-01-23 06:00 エンタメ
『東京サラダボウル』松田龍平の発音に異議あり!中国関係者のリアルな声
 1月よりスタートしたドラマ「東京サラダボウル」(NHK)。「クロサギ」の黒丸による同名漫画を原作とした本作は、外国人犯...
【おむすびにモヤっと】ヒロイン不在中にやりたい放題? スピンドラマでも歩の言動に高低差ありすぎ
 ルーリー(みりちゃむ)は、歩(仲里依紗)が東日本大震災で被災した人たちに何ができるか今も悩んでいることを愛子(麻生久美...
桧山珠美 2025-01-22 17:30 エンタメ
“国内唯一”弁護士芸人・こたけ正義感に刮目! 話題沸騰ライブ『弁論』は「袴田事件」ネタで度肝を抜かれた
 弁護士芸人・こたけ正義感(38)の単独ライブ「弁論」が話題となっている。かつて年間100本以上のライブに出演し、自身も...
帽子田 2025-01-22 06:00 エンタメ
あのちゃん、もうコミュ障じゃないでしょ。特番で見せた「普通の芸能人」への進化にガッカリ
 ブッ飛んだ不思議ちゃんキャラで人気を博しているアーティスト・タレントの「あの」ちゃん。  2021年、『水曜日の...
堺屋大地 2025-01-21 06:00 エンタメ
【おむすびにモヤっと】管理栄養士勉強中のテイで撮影抜け→既報の下関デートに繋がった放送回
 結(橋本環奈)の家に福岡でギャル仲間だったルーリー(みりちゃむ)が、突然訪ねてくる。  話を聞くと、勤めていた福...
桧山珠美 2025-01-20 17:30 エンタメ
イケメンな「NEXT中居正広」は誰? 即戦力、対抗馬、野球枠…余人をもって代え難しは幻なり
 あの中居正広(52)がこんなことになるなんて、誰が予想できたでしょうか。  昨年12月にソニー生命保険が発表した...
【おむすびにモヤっと】すべては結のおかげ、動かずして感謝されるヒロインの今後は?
 2012年1月17日。結(橋本環奈)は神戸で両親や商店街の人たちと17年前の阪神・淡路大震災の犠牲者を追悼して黙とうす...
桧山珠美 2025-01-31 16:57 エンタメ
【おむすびにモヤっと】結の出産も大震災直後の描き方もショートカットが凄まじい…米田家の呪いはどうした?
 テレビを見て、東日本大震災が発生したことを知る結(橋本環奈)たち。歩(仲里依紗)は被災の映像を見て呼吸が荒くなり、そば...
桧山珠美 2025-01-15 18:30 エンタメ