誰も好きになったことのないイケメンが恋に落ちた瞬間とは

内藤みか 作家
更新日:2020-08-27 06:00
投稿日:2020-08-27 06:00

彼女がいないまま大学4年に

 こうしてK君は、彼女がいないまま大学4年を迎えました。サークルでは彼女がいないK君を不思議に思い、ゲイだと思われることもしばしばでしたが、彼は男性にも関心を持てなかったそうです。かといって自分の容姿が好きというわけでもなく、ヒゲを剃るときくらいしか鏡を見なかったそうで、ファッションもスポーツ系ブランドの服を適当に着ている程度でした。

 けれどある日、アルバイト先の学習塾に新しくやってきた大学1年生の女の子にKくんは雷に打たれたような衝撃を受けました。彼女は、Kくんが中学生の時に転校していった清楚な女の子にそっくりだったのです。その日以降、Kくんは彼女のことが気になって仕方なくなりました。

ずっと話してみたかった

 Kくんは、転校していった女の子のことを好きだったわけではありません。別のクラスで、一度も話をしたこともなかったので、好きになる以前の問題だったといいます。けれど「いつか同じクラスになれたら話してみたいな」という淡い気持ちは持っていました。その、ほのかに生まれかけていた恋の芽が、彼の中にまだ残っていたのです。

「あの子といつか話してみたい」という希望が叶えられたことで、Kくんはかなりの幸福感を得ることができました。その時、封印していた恋愛感情がぶわっと出てきたのです。イケメンのKくんが誘うとその女の子も喜んで応じ、あっという間に彼には初めての彼女ができたのです。

ポイントは過去の初恋にあるかも

 Kくんの場合、まだ本格的に受験勉強にとりかかる前の中学生の頃の淡い思いがきっかけでした。いいなと思っていた女の子が転校したことで、彼は恋愛への興味を失い、勉強ばかりするようになってしまっていたのです。けれど転校した女の子そっくりの女性が現れたことで、初めて恋愛したいと心から思えたのです。

 実は他にも「初恋の幼稚園の先生そっくりの年上の女性が現れ、人生初の恋をした」と話すイケメンもいたので、こういう事例はもっとあるかもしれません。もしかしたら「誰も好きになったことがない」と言っているイケメンは、過去に何かがきっかけで恋愛感情を封印しているだけかもしれません。

 恋をしたことがないなどと言っているイケメンには昔の話を聞き出すようにすると、その原因が透けて見えてくることもあるかもしれないのです。

内藤みか
記事一覧
作家
著書80冊以上。大学時代に作家デビューし、一貫して年下男性との恋愛小説を書き綴る。ケータイ小説でも話題に。近年は電子媒体を中心に活動。著書に「あなたに抱かれたいだけなのに」など。イケメン評論家として、ホストや出張ホストなどにも詳しい。
XInstagram

関連キーワード

ラブ 新着一覧


大人女性の「あざとLINE」3選~私はこれで彼を落としました
 同性から嫌われがちなぶりっこが、男性からモテるのは謎ですが事実。“あざとさ”は、恋愛するうえで多少は必要なのかもしれま...
恋バナ調査隊 2022-11-13 06:00 ラブ
「上司が好きかも!?」その気持ちには“勘違いフィルター”が…
 毎日顔を合わせる男性上司に「好きかも」と感じているそこのあなた……! もしかしたらそれは、単なる勘違いかもしれません。...
恋バナ調査隊 2022-11-13 06:00 ラブ
夜のベッドもねちっこくて…婚約者の豹変ぶりに悩む35歳女性
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2022-11-12 06:00 ラブ
「妻になる自覚ある?」妥協で決めた年下婚約女に辟易する男
「冷酷と激情のあいだvol.116〜女性編〜」では、婚約後に性格が豹変した恋人・タカオさん(49)に困惑する理沙さん(3...
並木まき 2022-11-12 06:00 ラブ
実録・合コン失礼発言集「女の子紹介して」って何でやねん!
 素敵な出会いを求めて合コンに行ったのに、失礼なタイプの人に出会ってしまった時、本当に嫌な思いをしますよね。今回は、女性...
恋バナ調査隊 2022-11-12 06:00 ラブ
アラフォー妻達の“夫”後悔録 結婚相手を妥協したばっかりに
 結婚している女性を「羨ましい」「勝ち組」と思う人もいるでしょう。でも、現実はそうでもないようです。  結婚相手に妥協...
恋バナ調査隊 2022-11-11 06:00 ラブ
恋人未満の彼と“お泊り”旅行したい!OKになる3つの誘い方は
 旅行クーポンなども発行され「彼と旅行したい!」と考える女性が増えています。 「でも女性から旅行に誘えない」などと迷っ...
内藤みか 2022-11-10 06:00 ラブ
「あの無理目な男と付き合いたい」実現させるための恋愛テク
「あの人は自分と住む世界が違う」。そう感じる男性を好きになった経験はありませんか? 無理目な男性に恋をしたとき、なにもせ...
恋バナ調査隊 2022-11-09 06:00 ラブ
長~く愛され続けたい!「居心地の良い彼女」に必要な心構え
 いかなる恋愛においても、お互いにとって「居心地がいい存在」になるのはとても重要です。  どれだけ愛していてもどちらか...
若林杏樹 2022-11-09 06:00 ラブ
恋愛中はいい人でも…“クズ夫”の兆候は結婚前に見抜かないと
 大好きだったはずの彼と結婚したにも関わらず、結婚後「実は、クズ夫だった……」と後悔する女性は意外に多いです。「私は大丈...
恋バナ調査隊 2022-11-08 06:00 ラブ
「離婚しない不倫男の勝手な理由」夢見てるのは貴女だけかも
「ダメな恋」とわかっていながらも、不倫を続けている女性もいるのではないでしょうか? 彼から「妻とは別れる」と言われたら、...
恋バナ調査隊 2022-11-08 06:00 ラブ
モテる極意!「男性経験が少ない女性」彼はどこで判断する?
「男性経験は豊富なほうが、大人の女性としてモテるはず♡」と思っていませんか? 意外なことに男性は、夜の経験が少ない女性...
恋バナ調査隊 2022-11-05 06:00 ラブ
「性欲は普通でも最後が30代なんて」レス解消に躍起な40歳妻
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2022-11-05 06:00 ラブ
「夜這いしてくる妻が怖い」レス解消無関心夫の“秘密裏”計画
「冷酷と激情のあいだvol.115〜女性編〜」では、40歳で夫婦間レスが4年以上続いていることに悩む久美さん(仮名)の切...
並木まき 2022-11-05 06:00 ラブ
「家族より友達優先」夫にブチ切れる前に“オトナ”で試すこと
 生涯のパートナーである夫には、家族を最優先してもらいたいものですよね。しかし「いつも夫が友達を優先して困る」と、悩ん...
恋バナ調査隊 2022-11-03 06:00 ラブ
“年の差10歳”でも劣等感ナシ!年下彼と仲が深まるアプリとは
 かなり年齢が下の男性を好きになった時に「年が離れているので、どんなことを話せばいいのかわからない!」と悩む女性がいます...
内藤みか 2022-11-03 06:00 ラブ