出かける前に下ごしらえ
写真で見ると高級感が漂う一皿ですが、実は火を使わずに作れる簡単なおつまみです。
東料理長は「豚や子羊のバラ肉をまかない用に使うこともあります。レンジを使い、時間を守れば、手軽で硬くならない。ハムのような食感になります」と言います。
ソースに漬け込む前に粒こしょうで揉むことで、臭みも消えて、ケチャップベースの濃厚なソースにこしょうのスパイシーさも加わり、お酒もすすみます。やわらかく仕上がっているので、かぶりつけるのもうれしいところ。
ポイントは、会社に行く前にスペアリブを漬け込むこと。帰るころにはちょうどよい具合に味が染み込んでいます。電子レンジ用のシリコーンスチーマーに入れて焼けば後片付けもラクです。
【材料】
・スペアリブ 2~3本
・ケチャップ 100グラム
・ウスターソース 15グラム
・にんにくスライス 2個分
・酒 40㏄
・醤油 60㏄
・砂糖 36グラム
・鷹の爪 1本
・粒こしょう 適量
【レシピ】
(1)ボウルにケチャップ、ウスターソース、にんにくスライス、酒、醤油、砂糖、鷹の爪を入れてかき混ぜる。
(2)スペアリブを粒こしょうで揉む。
(3)1のソースに2を半日間漬け込む。
(4)電子レンジ(500ワット)で10分焼いて、一度取り出してさらにソースを絡めて3~5分焼く。
本日のダンツマ達人…東正俊さん
▽東正俊(ひがし・まさとし)
1962年、三重県出身。霞が関レストラン「キャッスル」ほか、都内数店でフランス料理の修業を重ねた。1998年に「銀座エスコフィエ」の系列レストラン「カーヴ・エスコフィエ」の料理長に。2015年から同店の料理長を務める。
▽銀座エスコフィエ
創業1950年、フランス料理の皇帝と称されたオーギュスト・エスコフィエの調理法を忠実に守りつつ、愛されてきた老舗。野菜ソムリエ第1号で、銀座エスコフィエ代表のKAORU氏が全国から厳選した旬の食材を調達し、同店では伝統的な技法を大切にしつつ、アンチエイジングなど新ジャンルも取り入れている。また、料理に欠かせないのがフランスの文化であるワインで、仕入れルートと温度管理にこだわり最高の状態で提供する。東京都中央区銀座5―4―15。
(日刊ゲンダイ2019年10月1日付記事を再編集)
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