人生では、必要な人とのご縁は無理しなくても勝手に続くものです。今の交友関係やパートナーに違和感が出てきたなら、少し距離をとる時期なのかもしれません。ご縁のある人とは、一度離れてもまた出会います。縁を切り離すべきかどうか迷った時、まずは自分の心の整理から始めてみませんか。
大好きで結婚したその人は前世の天敵?
結婚には、“心(魂)の成長”、“人生の修行”、“慈しむ気持ち”などの課題が隠れていたりします。まだ独身の方からすれば、“結婚”という2文字は憧れのピンク色かもしれませんが、3年も経ちゃあピンク色の幸せイメージは、残念ながらあっさりと消え去ります。「お金なんてなくてもいい!」といって一緒になっても、先々はお金でもめたりするのはよく耳にする話ですよね。
しかし、その貧しい生活の中で、いかに前向きに生きるかががテーマとなっているわけです。妻は節約してパートに出かけて、愚痴もこぼさず明るくポジティブ。かたや夫は、仕事を転々として世間を恨んで腐ってしまった……。こんなケースは夫より妻の心(魂)が成長してしまって、夫婦それぞれのステージが変わってしまったということになります。
2人が違うステージに立っていれば、夫婦はうまくいきません。こんな積み重ねの結果が、「離婚」になるわけです。ひとつの修業が終わったらご縁が切れて、再婚する方も今後はひとりでいる方も、知らない間に新しい課題に取り組んでいると考えれば、離婚を悲観することはありません。
ステージが変わった相手とうまくやっていくことは、とても困難です。しかし、不思議なことに前世で仲が悪かった相手こそ、この世で結婚するご縁を持つといいます。なぜなら、苦労しないと人は成長しないから。だからかわかりませんが、ほとんどが恋愛結婚なのに、離婚理由の男女とも1位が「性格の不一致」なのかもしれませんね。
学生時代の親友が変貌したという相談
聡明でさわやかなA子さん(28才/医療従事者)が、オフィスに来られました。高校生時代、同じ陸上部で頑張っていた親友がいたそうです。当時のふたりは髪を短く切って部活に励み、何をするにもどこへ行くにも一緒でした。
卒業後、大学に進学したA子さんは地元を離れて上京し、サークルとバイトに明け暮れて年に数回しか実家には戻らなかったといいます。親友は進学せず地元に残り、親戚が経営する中小企業の事務員として就職しました。
インスタもフォローしあってLINEも時々交換するなど、相変わらず気の合う2人だと思っていたのですが、徐々に親友の変貌ぶりがインスタからもはっきりと読み取れたといいます。
「なんていうか、身なりが派手になって勤めていた会社をやめて、派遣だとか言っていまして……何をしてるかわかりません……」
実はA子さんの相談は、彼女にお金を貸しているので関係を悪くせず返してもらいたいということでした。
親友から提案された借金の返済方法
「で、A子さんおいくらほど貸しているんでしょうか?」
まずは金額のことを確認します。
「はい。総額で40万円ほどになります。ある時は10万円。ある時は3万円。5万円だったり……この1年で貸してしまいました。一応、親友なので……」
でも、催促すると嫌な感じになりそうなので困っている、とのこと。
ここで、借金する人間の七不思議のひとつ。借りているくせに、返せと言うと不機嫌になる。
「A子さん、40万円って大金じゃないですか!」
若いのに多額の融資額を聞き、驚きながら話を続けると……。
先方(親友)は、自分ができる返済計画をA子さんに提案してきたそうです。それがなんと月々1万円、約3年3カ月かけて返済すると言ってきた。40万円というまとまった金額だからこそ値打ちもあるわけで、1万円ずつ返済されたらすぐに使ってしまいそうな額です。もちろん、金利もない優遇されたリボ払い?
「親友なので、もちろん金利なんて考えていません」
しかし、A子さんは怒っていました。
「山崎さん、私が許せない気持ちになったのは彼女が整形手術をしていたからなんです」
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