櫻坂46誕生へ…アイドル覇権争いが熱い!NiziUは坂道Gに猛追

こじらぶ ライター
更新日:2020-09-26 06:00
投稿日:2020-09-26 06:00

グループ改名の効果 日向坂46で検証する

 メンバーの大勢に変化がなく、グループ名を変えただけで効果などあるのかと疑問視する声もあるが、アイドルヲタクは何だかんだで新しいものに着目するものだ。

 後述する日向坂46は、前身である欅坂46内第2のグループ「けやき坂46」で3年のキャリアを築いていた。現在日向坂46の顔となっている小坂菜緒(18)は、けやき坂46の2期生。欅坂46握手会にけやき坂46メンバーも参加していた当時、小坂とは体感15分程度の待ち時間で握手することができていた。

 それが、改名し独立する日向坂46のセンターに小坂が抜擢と発表された途端、どっと人が押し寄せ数時間待ちとなった。「小坂は最初からずっと可愛かったのに……ヲタクって……」とヲタクの筆者は思った(といいつつ筆者も、新グループメンバーお披露目は必ずチェックし推しを見つけてしまうのだが)。

 櫻坂46でも、欅坂46の2期生、新2期生が“しかるべきプロモーション”を受ければ同じことが起こっても全く不思議ではない。

表現の振り幅は櫻坂46でも強みになる!

 また改名後、“激しくカッコいい”欅坂46の路線から、王道アイドルのような“可愛い”路線に変えてしまうのかと不安視する声もある。ただ欅坂46はもとよりカップリング曲などで“可愛い”に振り切った作品も多かった。櫻坂46となっても引き続き強みとなるのは、“激しくカッコいい”と“可愛い”どちらも表現できる振り幅ではないだろうか。その辺のさじ加減を上手いことやって欲しい、頑張ってください、運営の方。

センター齋藤飛鳥の乃木坂46 世代交代の1年

 現状女性アイドルグループの覇権を取っているのは乃木坂46。AKB48の公式ライバルとして12年にデビュー。17年の「インフルエンサー」、18年の「シンクロニシティ」で日本レコード大賞連覇を果たし黄金期に。しかし18年以降、歴代センター回数トップの西野七瀬(26)ら創世記を支えた1期生の卒業が相次いだ。今年初頭にはグループの顔ともいえる白石麻衣(28)が卒業を発表。デビュー9年目の今年はまさに世代交代の1年になる。

 グループのエースを引き継ぐのは、1期最年少である齋藤飛鳥(22)。加えて2期生・堀未央奈(23)、3期生・与田祐希(20)、4期生・賀喜遥香(19)ら各期にセンター・フロント経験者がおり、他にも未来を担える人材が豊富だ。17年より現在までシングルCDが9作連続ミリオンを達成している。

バラエティー適正も高い日向坂46

 前述の日向坂46は、欅坂46内第2のグループけやき坂46から改名・独立し19年3月「キュン」でデビュー。1st~4thシングルまで小坂が連続センターを務め、4作連続初週40万枚超えを記録。楽曲は明るくてポジティブなものが多く、“ハッピーオーラ”を掲げ多幸感溢れるものになっている。バラエティー適正も高く、グループ外の番組でも多くのメンバーが活躍。若者を中心に人気を伸ばしている。 最新アルバム「ひなたざか」のリード曲では小坂に代わり、けやき坂46時代にセンター経験のある佐々木美玲(20)を再抜擢。小坂の負担を軽減しつつ、グループ内での良い競争にも繋がるだろう。1期生主軸の齊藤京子(23)、加藤史帆(22)、3期生でグループ最年少の上村ひなの(16)などタレント揃いだ。

 コロナ禍で握手会開催ができないため、既出シングルの振替イベントとして今月、「オンラインミート&グリート(個別トーク会)」を開催した。また前述のアルバムにも配信ミニライブ視聴特典などを付けて売り上げを伸ばしている。この総括がなされれば姉妹グループも含め、コロナ禍での握手型大所帯アイドルの在り方が見えてくるはずだ。

 以上が坂道3姉妹の現在地ではあるが、上述のようにコロナ禍で握手会開催が思うようにできていない。この現状においては、少数精鋭で握手会に頼らずともネット戦略やTVプロモーションだけで“手が届かない”アイドルグループが台頭する可能性がある。その筆頭がNiziUだ。

こじらぶ
記事一覧
ライター
STARTO ENTERTAINMENT、秋元康系女性アイドル、ローカル、地下アイドル等数々の現場を経験。Xでもご意見を募集しております。

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


【芸能クイズ】難易度高い!? 藤岡弘、の「直筆メッセージ入りマグカップ」に書かれている四字熟語は?
 テレビやネットでふと耳にした、あのひとこと。記憶の片隅に残る発言の背景には、ちょっとした物語があるのかも?  ネ...
坂口健太郎の“二股報道”に僕が驚かなかった理由。炎上覚悟で女性に伝えたい2つのこと
 9月に「週刊文春」で、俳優・永野芽郁と年上ヘアメイク恋人の二股スキャンダルを報じられた坂口健太郎(34歳)。坂口には“...
堺屋大地 2025-11-11 11:45 エンタメ
「ばけばけ」トキ(髙石あかり)の“腕が太い”は伏線があったのか! 以前の台詞が活きていた
 ヘブン(トミー・バストウ)の女中になる決意をした、トキ(髙石あかり)。錦織(吉沢亮)の立ち会いのもと、トキはヘブンに女...
桧山珠美 2025-11-10 17:19 エンタメ
ああ、日曜は悩ましい。神尾楓珠の胸キュンか、及川光博のほっこりか…どっちのドラマをリアタイすべき?
 日曜の夜が悩まし過ぎて困っています。  というのも、「すべての恋が終わるとしても」(テレビ朝日系)と「ぼくたちん...
荒牧慶彦&植田圭輔、気心の知れた相手だから、自然でいられる。W主演で見えた“素のふたり”の関係性
 舞台『刀剣乱舞』シリーズなどで知られる荒牧慶彦さんと植田圭輔さんがW主演を務めた映画『プロジェクト・カグヤ』が公開中で...
望月ふみ 2025-11-09 11:45 エンタメ
「ばけばけ」“女中”が意味するのはどっち? おトキ(髙石あかり)のうらめしい世の中は続く…
 ヘブン(トミー・バストウ)は錦織(吉沢亮)と一緒に借家へ引っ越しをしていた。新居に満足気なヘブンだったが、いまだ女中が...
桧山珠美 2025-11-08 12:45 エンタメ
“松本人志ファン”として言わせてください。『DOWNTOWN+』は天才的だった。だが「松本、動きました」はダサかった
 2024年1月から芸能活動を休止していたお笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志(62歳)が、約1年10カ月ぶりに活動再開...
堺屋大地 2025-11-08 11:45 エンタメ
『ラブ トランジット』3、ついに決断の瞬間! 永遠のテーマ「良い人だけど付き合えるか」問題がリアルすぎ【8話レビュー】
『ラブ トランジット』シーズン3(Prime Video)、最終話が配信されました! 『ラブ トランジット』(以下ラブト...
中村未来 2025-11-07 11:45 エンタメ
『ラブ トランジット』3、恋愛って“物わかりの良い女”より“ゴリ押し”が勝ったりするよね【7話レビュー】
『ラブ トランジット』シーズン3(Prime Video)が7話目までが配信されました! 『ラブ トランジット』(以下ラ...
中村未来 2025-11-06 11:45 エンタメ
「ばけばけ」ラスト、タエ(北川景子)の姿に衝撃…!一方、錦織(吉沢亮)はいつ“相棒”になれるのか
 平太(生瀬勝久)とのケンカから、旅館を出て家を借りて暮らしたいヘブン(トミー・バストウ)。その世話をする女中探しを任さ...
桧山珠美 2025-11-05 17:25 エンタメ
近年の『M-1グランプリ』は優勝より過程が面白い?『タイプロ』のような“熱狂”が生まれる理由
 年末の風物詩『M-1グランプリ』(ABC・テレビ朝日系)。8月から1回戦が開始し、現在早くも3回戦の真っただ中です。 ...
「ばけばけ」錦織(吉沢亮)、バカ正直にもほどがあるぞ。“どっちもできる女中”ゲスい要望がやりきれない
 トキ(髙石あかり)はフミ(池脇千鶴)と花田旅館にしじみを売りに来たところ、ヘブン(トミー・バストウ)と平太(生瀬勝久)...
桧山珠美 2025-11-04 18:15 エンタメ
オダギリジョー「納得した仕事しか受けない」というこだわり。芸術家から犬の役まで!? “個性爆発”する作品5選
 2021年にNHKで放送が始まったテレビドラマ『オリバーな犬、(GOSH!!)このヤロウ』が、現在、映画版となって絶賛...
zash 2025-11-05 14:37 エンタメ
窪塚洋介「すべて変わっても、直感だけは変わらない」俳優30年、次元を超えてもブレない“自分軸”
 1995年に俳優デビューし、今年は活動30周年を迎えた窪塚洋介さん(46歳)。現在、松田龍平さんとW主演を務める映画『...
望月ふみ 2025-11-02 11:45 エンタメ
「ばけばけ」トキ(髙石あかり)の“違和感”、その正体が判明。運命の鐘ではなかったけれど
 ヘブン(トミー・バストウ)の初登校前日。いまだヘブンとコミュニケーションがとれず焦る錦織(吉沢亮)は、知事(佐野史郎)...
桧山珠美 2025-11-01 12:45 エンタメ
「ばけばけ」振り回されっぱなしの錦織(吉沢亮)が気の毒…ふたりの会話は聞き捨てならない
 しじみ売りに花田旅館を訪れたトキ(髙石あかり)は、主人の平太(生瀬勝久)やツル(池谷のぶえ)、ウメ(野内まる)と共に、...
桧山珠美 2025-10-30 18:05 エンタメ