“友だちレンタル”と“彼氏レンタル”を呼び比べてわかったこと

内藤みか 作家
更新日:2020-10-01 06:00
投稿日:2020-10-01 06:00

接触がないのが友達、接触があるのが彼氏

 そして友達レンタルくんとは、席と席の距離も遠く、手を伸ばしても触れることができません。これが彼氏レンタルだったらもっと距離が近く、触ってこようとする人もいるかもしれませんが、友達くんは接触度がゼロに近いのです。でもこの距離感が、濃厚接触はあまりうれしくないこのご時世にはちょうどいい感じです。

 確かに他のバイトと変わらないような時給で、恋人のように振る舞うことを求めるのは、酷すぎます。あくまでも友達は友達。グチを聞いてもらったり、一緒にお茶をする程度の利用が適切なのでしょう。手をつないで歩いたりハグができる彼氏レンタルや出張ホストのほうが高額なのは、料金がその分上乗せされているからなのでしょう。

様々な用途がありそうな友達レンタル

 なにしろ1時間1000円からという激安友達レンタル、いろいろな用途に利用できそうです。開園から閉園まで遊園地に付き合ってもらったとしても1万円くらいで済むのです(もちろん入園料や交通費や現地での飲食代もこちらが2人分払いますが)。これが彼氏レンタルだと数万円はかかることを考えると激安すぎますね。対応できる依頼はそれぞれ違うらしいですが、なかには部屋の大掃除や模様替えを手伝ってくれる人もいるのだとか。

 対して彼氏レンタルのほうは、がっつり疑似恋愛用途なのかもしれません。デートしたい、という気分の時には彼氏を借り、延々グチを聞いてもらいたい時には男友達を借りる、という使い分けをしてもいいのかもしれません。私はお話ししたい気分だったので、友達レンタルで十分スッキリしました。

 話を聞くと、友達レンタルは、何でも屋とか便利屋のようなイメージでした。恋愛以外のいろいろなことに対応してくれそうです。そして友達レンタルの人が一番困るのは、恋愛モードを要求されることなのだとか。安く遊びたいという気持ちはわかりますが、あくまでも友達でいたい男性にそれ以上を要求するのはやっぱりマナー違反だと思うので、無理強いせずに上手に遊びたいものですね。感染症対策も忘れないようにしましょう。

内藤みか
記事一覧
作家
著書80冊以上。大学時代に作家デビューし、一貫して年下男性との恋愛小説を書き綴る。ケータイ小説でも話題に。近年は電子媒体を中心に活動。著書に「あなたに抱かれたいだけなのに」など。イケメン評論家として、ホストや出張ホストなどにも詳しい。
XInstagram

関連キーワード

ラブ 新着一覧


耐えられる境界線は?「毒舌な彼氏」に悩む女性たちと“吐く”人の心理
 好きな彼氏から言われる一言には、大きく気持ちが揺さぶられるでしょう。ただその一言は、必ずしも嬉しい言葉とは限りませんよ...
恋バナ調査隊 2023-09-03 06:00 ラブ
妻よ、許してくれてありがとう!3年越しのレス解禁を望む不倫夫の大甘思考
「冷酷と激情のあいだvol.158〜女性編〜」では、コロナ禍に入る直前に夫・ユウスケさん(43歳・仮名)の浮気が発覚し、...
並木まき 2023-09-02 06:00 ラブ
私が不倫を許したと思った? 制裁離婚の好機を3年待った45歳女性の執念
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-09-02 06:00 ラブ
恋多きハンター「肉食女子」は結婚後どうなる? 4つのパターンを考察
 狙った獲物(男)は逃さない、恋愛テクニシャンの肉食女子。独身時代にあらゆる男をかっさらっていた肉食女子って、パートナー...
40代女性の「デートの割り勘」問題は何が正解?男性の意外な本音もアリ
 20代、30代の時は男性とのデート食事で奢られるのが当たり前だった女性も、40代になると「あれ? これって割り勘にすべ...
恋バナ調査隊 2023-09-02 06:00 ラブ
“俺から誘うね”LINEは鵜呑みNG!その気がない女性に送る男の社交辞令
 気になる男性からのLINEには、一喜一憂しますよね。「これはイケる!」と可能性を感じたら、一気に距離を縮めたくなるでし...
恋バナ調査隊 2023-09-02 06:00 ラブ
40代ほぼ童貞彼氏ってアリかも? メリット3つと幸せなお付き合いの心得
 恋愛経験の少ない男性の中には、40代でほぼ童貞の人もいます。童貞の彼氏は、恋愛経験が豊富な男性と比べて物足りないところ...
恋バナ調査隊 2023-08-31 06:00 ラブ
コロナで途切れたのに…女性から望む「復活不倫」が密やかに増え始めた
 コロナが5類に移行してから、少しずつ復活の兆しを見せはじめている関係があります。それは、不倫。コロナ以前の不倫関係が再...
内藤みか 2023-08-31 06:00 ラブ
恋愛がうまくいかない本当の理由とたった3分でできる解決法
「出会いの場に行っても、誰も私に興味を持ってくれない」 「関係がまだ浅い人とのデートが緊張してうまくいかない」 「な...
若林杏樹 2023-08-30 06:00 ラブ
彼の脳内で一体なにが? 一度じゃない、いっぱいキスする男性の心理5選
 好きな彼にいっぱいキスされたら嬉しいですよね。でもあまりに多いと「どうしたの?」「なにかあるのかな……」と、違和感を覚...
恋バナ調査隊 2023-08-30 06:00 ラブ
専業主婦をなめんなよ!「家事しないグータラ夫」3つの操縦法を試して
 専業主婦は家にいるからといって、決して暇なわけではありません。家事には終わりがありませんから、休みなく働いている人もい...
恋バナ調査隊 2023-08-29 06:00 ラブ
夫とのセックスしかダメ、その夫に拒否される私はどうしたらいいの?
 不倫や浮気の原因の一つとしてあげられるのが「セックスレス」です。  筆者も既にセックスレス状態になって9年ほど経...
豆木メイ 2023-08-29 06:00 ラブ
ビール買うの、彼氏は毎日コンビニ、私はネット…ツボが合わないけど!
 彼氏と一緒にいて「あれ? ちょっとツボが合わないな」と気になる時ってありますよね。わざわざ伝えるほどでもないささいなツ...
恋バナ調査隊 2023-08-29 06:00 ラブ
デニムという名の家事作業着を脱ぎ…セックスレス解消したきっかけ5選
 夫や彼氏とセックスレスになり、悩んでいる女性もいるでしょう。彼への気持ちが冷めているわけでないなら「なんとかしたい」「...
恋バナ調査隊 2023-08-29 06:00 ラブ
節約してくれない夫に言ってはいけない! あとで“泣きを見る”NG文言3つ
 節約してくれない夫に、「何でこんなに使ってるの!? もっと節約してよ!」とモヤモヤ……。浪費癖のある夫に悩む女性も少な...
恋バナ調査隊 2023-08-29 06:00 ラブ
アプリに潜む「既婚者ダメ男」を見抜く!チェックポイント5つと対策法
 出会いを求め、マッチングアプリを利用している人もいるでしょう。最近では、アプリを通した出会いは当たり前。しかし、中には...
恋バナ調査隊 2023-08-28 06:00 ラブ