結婚3年目の大ゲンカ、病院&実家避難も元夫のもとに帰った。

内埜さくら 恋愛コラムニスト
更新日:2020-10-27 18:14
投稿日:2020-10-20 06:00
「何歳からでも夫婦になるのは遅くない」とお伝えする本連載。インタビュアー・内埜(うちの)さくらが、40歳以上で結婚した男女の事情を深堀りする「40代50代の大人婚」連載です。

手を上げられても元夫との自宅に戻った理由

case2-2.椎名さとみさん(仮名/50歳)

 前回に続き今回もお話を伺った椎名さとみさんは、46歳で再婚。23歳のときの初婚相手である、大澄賢也さんを垂れ目にしたような感じの顔立ちの元夫と結婚3年目に大ゲンカをします。

 つかみ合いのケンカになり、“偶然”元夫の手がさとみさんの顔に当たったとのこと。さとみさんの鼻は曲がってみるみる腫れ上がるほどの惨事だったにもかかわらず、病院にもついてこず、謝罪もなく。

 そういった元夫の態度を目の当たりにして自宅に戻る気になれず、実家に帰ったときも先方から一度も連絡はなかったそうです。それでもみずから、元夫との自宅に帰った事情とはーー。

離婚を決意→独り立ちするには経済力が必要

 当時、私は子どもがほしかったので、仕事をセーブしていたんです。家に戻ると決めた時点で彼への愛情は薄れていて離婚をしたかったのですが、離婚をするには独り立ちできる経済力が必要です。

 実家にずっとい続けるわけにはいかないので一度帰り、仕事に現役復帰しつつ、貯蓄を始めました。本格的に働き始めても、私のほうが家事分担は多めなので大変ではありましたが。

 結婚当初はどちらかの誕生日は別として、お金はある方が出す。家事は折半の予定でした。ですが仕事をセーブしたことで、なる予定のなかった専業主婦状態になったんです。1年間ほど家にいたので家事を担当していたら、その習慣が定着した、という感じでしょうか」

 その後、さとみさんは黙々と計画を実行。大ゲンカ後の2年後、結婚5年目に自分から離婚の意思を伝えたそうです。

「一緒にごはんを食べて楽しく笑い合うでもなく、冷めた雰囲気が漂っていたはずなのに、彼にとっては寝耳に水だったようです。私は逆に、『なぜ気づかなかったの!?』と思いました。

 そのとき初めて、3年前の大ゲンカで気持ちが冷めたことを打ち明けたんです。『病院についてきてほしかった。一言でいいから、ごめんねと言ってほしかった。その一言があれば、今が違っていたのに』と。

 私も働いているので、男性が働く大変さは理解しているつもりです。元夫は、仕事で疲れて話し合いを面倒くさいと思い、逃げていたのでしょう。私が戻った当日から何事もなかったかのようにお互い過ごしていたので、いつか自然に関係は修復できると考えていたのかもしれません。

 元夫は、私が本心を伝えて初めて、私の3年前の状況を慮(おもんぱか)ったようです。『別れたくない』と言われましたが、気持ちが戻らず私が28歳のときに離婚しました」

内埜さくら
記事一覧
恋愛コラムニスト
これまでのインタビュー人数は3500人以上。無料の恋愛相談は年間200人以上の男女が利用、リピーターも多い(現在休止中。準備中のため近日中にブログにて開始を告知予定)。恋愛コメンテーターとして「ZIP!」(日本テレビ系)、「スッキリ」(同)、「バラいろダンディ」(MX-TV)、「5時に夢中!」(同)などのテレビやラジオ、雑誌に多数出演。

URL: https://ameblo.jp/sakura-ment

関連キーワード

ラブ 新着一覧


【漫画】うっわ~女物の靴…弟に追い出された夜、ドSな上司との運命の歯車が回り始めた『授かり疑似婚』#1
【『授かり疑似婚~秘密のマリアージュ~』あらすじ】  見栄っ張りなOL・花森咲良(27)は、弟と一緒に住んでいた家を追...
「訴えられる…」女装子の妻に“レズビアン”関係がバレる? 不倫の終わりは略奪か、それとも #3
 菜々美さん(28歳ホステス/独身)はアフターで連れて行ってもらった女装バーで、女装が趣味の直樹さん(43歳エンターテイ...
蒼井凜花 2025-05-30 06:00 ラブ
梅宮アンナは大病を経験した“しびれ仲間”と再婚…「いたわり婚」がブームの予感
 梅宮アンナさんが52歳で電撃再婚されました。お相手とは出会って10日、乳がんの診断を受けたことを公表し、現在も治療を続...
内藤みか 2025-05-29 06:00 ラブ
早めに逃げて! モラハラ夫、3つの常套句。卑劣な行為は母親の影響か?
 倫理・道徳に反した嫌がらせを繰り返し、相手を精神的に追い詰める「モラハラ夫」。周囲から見れば「おかしい」と気が付くのに...
恋バナ調査隊 2025-05-29 06:00 ラブ
「対岸の家事」に共感。それでも私が“専業主婦”を選んだ3つの理由
 夫婦共働きが当たり前になってきている今の時代に、あえて専業主婦を選択する女性もいます。セレブならいざ知らず、物価高のご...
恋バナ調査隊 2025-05-29 06:00 ラブ
今すぐ離れて! 自己中男があなたから搾取する6つのこと。お金より大事なものを失うかも
 恋愛は人生を豊かにする要素の1つであるはず。マイナスになるような恋愛はしたくありませんよね。だとしたら、これら6タイプ...
恋バナ調査隊 2025-05-28 06:00 ラブ
なぜ? 親友の夫が襲来…彼女の「裏の顔」に愕然。まさか私が“使われてた”なんて!
 著名人が不倫で活動自粛するというニュースが相次ぐ昨今。そのせいか日常生活で「不倫」という言葉を聞くことが増えたと感じて...
彼とのスキンシップが面倒。性欲が低いのはおかしいですか?(46歳・会社員)
 46歳・会社員の婚活女性です。好きな人が相手でもスキンシップを取るのが面倒くさく感じてしまいます。同世代の元彼とも仲は...
植草美幸 2025-05-26 06:00 ラブ
ぎゃー! 初対面デート、相手がタイプじゃない…どうする? 5つの対処法
 素敵な男性と出会えるチャンスが潜んでいる、マッチングアプリ。マッチングアプリで恋愛成就させる人も増えている一方で、初デ...
恋バナ調査隊 2025-05-26 06:00 ラブ
【男女別】結婚の理想と現実をガチ告白。思ってたんとちがーう!
 あなたは結婚に対してどのような理想を持っているでしょうか? 理想の結婚生活を求めて婚活している人もいるでしょう。  ...
恋バナ調査隊 2025-05-25 06:00 ラブ
「妻は不倫報道のたびにギャーギャーと…」浮気を罪悪感ゼロで繰り返す47歳男性の主張。慰謝料は高い恋愛代?
「冷酷と激情のあいだvol.247〜女性編〜」では、何度も浮気を繰り返す夫・ツヨシさん(仮名)と、離婚をしたくても経済的...
並木まき 2025-05-24 06:00 ラブ
夫の浮気は6回、女性からDMも…芸能人の不倫報道のように「制裁を下したい」と願う40歳主婦の苦しみ
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-05-24 06:00 ラブ
意外と簡単? 男に「守ってあげたい」と思わせるLINE3選。やっぱりギャップが大事なのね
 男性には庇護欲があるもの。「守ってあげたい」と思った瞬間、相手の女性を意識したり好意を持ったりしがちです。あなたも意中...
恋バナ調査隊 2025-05-24 06:00 ラブ
43歳の既婚男性が“女装”に目覚めたワケ。疑似レズビアンの沼にハマり…#2
 菜々美さん(28歳ホステス/独身)はアフターで連れて行ってもらった「女装バー」で、女装が趣味の直樹さん(43歳エンター...
蒼井凜花 2025-05-23 11:15 ラブ
やらかしたー!「いい女アピール」が完全裏目に… 恋愛ブランディング失敗談4選
 マッチングアプリやSNSなどが普及し、多くの異性と気軽に出会える時代。だからこそ、いい男を見つけた瞬間「他の女に取られ...
恋バナ調査隊 2025-05-23 06:00 ラブ
男性が即OKするデートの誘い方とは? “断られ知らず”アラサー女子の極意
「勇気をふりしぼってデートに誘ったのに断られちゃった」と嘆く女性は少なくありません。その一方で、お誘いに全部OKをもらえ...
内藤みか 2025-05-22 06:00 ラブ