最高のバイプレーヤー! マルチな才能を発揮するテマリソウ

斑目茂美 開運花師
更新日:2020-11-04 06:00
投稿日:2020-11-04 06:00

「テマリソウ」ってなんですか?

 真ん丸でグリーンの、「マリモ」のような不思議な形のテマリソウ。

 実はナデシコ科のお花で、カーネーションと同じ仲間でございます。

 ナデシコにあった花弁・雄しべ・雌しべが変異して、ふわふわとしたグリーンのみ。芝生を丸めた団子を茎に挿してみた…といった印象のテマリソウ。初めましての時には「どうしてこんなオカシな形になりました?」と、もの言わぬテマリソウにむかって話しかけてしまったことを今でも覚えております。

 もとは、「ヒゲナデシコ」を改良したもの。

 言われてみればその名残に、赤ちゃんの前歯みたいな花がごく稀に咲いてみたりすることがございます。表現が悪いかもしれませんが、なんだろう……そもそも面白いフォルムの土台に愛嬌のある小さな前歯みたいな花が咲くと、見ているだけでもほっこりしてしまうのでござんすよ。

 真ん丸の可愛らしい形から、見た目そのまんま「テマリソウ」や「グリーンボール」「グリーントリュフ」と呼ばれております。

 お花屋さんではスタンダード商品でも比較的新しい園芸品種なので、花束やアレンジメントに使用した場合、ご覧になったお客様の反応は毎度新鮮でございます。

「ナニこれ!マリモ?」やら「何これ!小さい芝生?」。挙句の果てには「これって緑のキノコ?」などと、ちょっと冷静になって考えてみれば、そんなものあるわけが無いとわかるような質問を皆さんなさいます。

 ですが、このテマリソウは、恐ろしいくらいお利口さんの植物なのでございます。

 単品でももちろんカワイイ。ですが、どんなお花が隣にきても何倍にも盛って引き立て、そして相手を高めることで自らの存在をも高めてしまう、素晴らしいポテンシャルのある植物なのでございますのよ~。

どんなヤツでもどんと来い! テマリソウのオススメの飾り方

 色がグリーンっていうのもあるのでしょうが、花束・アレンジ・一輪挿し…と、モーレツ大活躍なテマリソウ。

 どんなお花と合わせても全く問題ナシ。どんなヤツでもどんと来い! 一緒に高みを目指そうぜ!とでも言っているような感じすらいたします。

 四季咲きなので、一年中手に入れることが可能。しかも、恐ろしいくらいの日持ちでございます。

 今回ワタクシがオススメする飾り方はこちら↓

 水をはったラーメンドンブリに、ご飯を盛るようにテマリソウを低めに数本IN。

 その上に小さなエアプランツをなんとなく置いて、お庭の枝をチョイと切って置いてみました。派手さはないけれど、インテリアとして運気アップには最強。

 丸い形の植物⇒金運、グリーン⇒どこでもOK、生きた良い気を運びます。

 しかも簡単!アナタのお手持ちのドンブリでトライするとしたら、テマリソウが器の上には出過ぎないように、そしてアクセントに水不要のエアプランツを置くことがポイント。

 口の大きな器にただ入れるだけなので、あまり丈が長すぎると安定性に欠けるのでございます。絶対に失敗しませんから、安心してお試しあれ。 

 テマリソウの花言葉は、「才能」。

 テマリソウがアナタの隣でアナタの才能を開花する引き立て役として活躍してくれることを……遠いお空の向こうからお祈りしておりますよ~。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


結婚式前夜、娘の門出を祝う「親として最後の教え」の内容に涙腺崩壊!
 入学や卒業、就職による1人暮らしなど、門出は1つの節目。嬉しい反面、どこか寂しさや不安を感じる瞬間でもありますよね。 ...
占い好きな成功者と占い好きな非成功者の違い…占いライターで一攫千金も
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(63)。多忙な現役時代を経て、56歳...
豊洲の人生勝ち組妻でも幸せじゃない?彼女が裕福と引き換えに諦めた事
 独身時代は都心に暮らしていたが、結婚を機に武蔵境に暮らし始めた千佳。しかし、郊外のこの地を愛せない。そんな時、中学の同...
「夫の駐在時にね…」なぜあのコが?田舎の同級生“玉の輿婚”に心ざわつく
 独身時代は都心に暮らし、華やかな生活をしていた千佳。しかし、結婚を機に都内から離れ、武蔵境に住み始めた。しかし、妥協し...
メガバン妻が悟ったリーマンの限界値 吉祥寺より2駅下った中古マンション
 武蔵野の自然を携えそびえる瀟洒な白亜の建物は、まるでこの場所がヨーロッパの一都市であるかのような錯覚を与えてくれる。 ...
帰ったらお風呂に…夫「沸いてるよ!子供が入ってる」危機管理能力ゼロや
 子育て中のママにとって、子供の命と健康を守るのは一番大切な使命。だからこそ、危機管理能力は嫌でも高くなります。 ...
号泣しながら「愛の讃歌」を熱唱 なぜ人はスナックでダサい姿を晒すのか
 私はこれまで多くの夜の世界を見てきましたが、スナックは本当に不思議な場所です。  完全無欠のモテ人間ほど、なぜか...
大人は「さようなら」とハッキリ言わないけど…
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
春の行楽、御朱印集めはスタンプラリーと何が違う? 作法やタブーとは
 山形県東部にある山寺(山形市)で自らの行いについて考える出来事がありました。我よ、御朱印集めがスタンプラリーと化してい...
この勇姿もあとわずか…去勢手術予定“たまたま”を記念撮影!
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「クリスマスローズ」で究極のほっぽらかし園芸!怠け者でも花いっぱい♡
 猫店長「さぶ」率いる我が花屋のある神奈川は地球温暖化の影響もあり、ここ近年の特徴は卒業式に桜咲くでしたが、今年は入学式...
人は「趣味が合わない相手」と恋に落ちることがある
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
結婚、出産、身分の違い…仲良かった友達に会いたくないのはダメな感情?
 学生時代を毎日一緒に過ごした親友。でも、年齢を重ねるに連れて「あんなに仲が良かった友達なのに、今ではもう会いたくない」...
かわいい“たまたま”が大集合!夕暮れの集会の議題はなあに?
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
立ち止まっていても時間が進むのなら…
 立ち止まっていても時間が進むのなら、いっそのこと急がなくても良いのかも。  人は人、自分は自分。
「委ねる」は読めるかも? 「委しい、委せる」はなんて読むのかな
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...